2012年5月30日水曜日

ずっとそこにあるもの、そう思ってた。だがそれは間違い

・疎水を下っていく十石船(寺田屋近郊。中央に見える橋は京橋という。)

今日は特に何の予定もない日だったのですが、そういえばこないだの「名水スタンプラリー」、まだ何個か残ってるなということで、今日は残りのスタンプを押しに出掛けてきました。押していないのは伏見桃山の酒蔵街の3つとその他2か所。桃山の3つはとりあえず置いとくとして、あとの2か所は自転車で周らねばいけない場所、そこでまたサイクリングです。




んで今日のタイトルはご存知の方も居るかもしれないのですが、アニメ銀魂の挿入歌「万事屋ブルース」の歌詞からの抜粋です。また例によって意味はあったり無かったりなのですが、まぁ要するにそういう気分なんですよ。(この曲を誰も居ない研究室で黄昏時に聴くのが定番になりつつありますw)

・この辺りで近藤勇が狙撃されたと伝えられる(墨染近郊)

1か所目は清和荘という料亭のようなところ。住んでる場所から比較的遠くはない場所なのですが、そもそもこっちの方に来ることすら稀なので、まさかそんなところにこんなものがあるということすら知りませんでした。店の前には新撰組局長の近藤勇が狙撃された場所を示す石碑が作られています。(鳥羽伏見の戦いに参加できなかったのはこの怪我のためなんですね。そして代わりに指揮を執ったのがナンバー2の土方歳三だったのです。)そして2か所目は城南宮。そうなんです僕のバイト先の目と鼻の先なんです。清和荘から城南宮までは実際にはそんなに距離がありません。抜け道的なものがあって、自転車だとほんの5分ほどで着いちゃうんですよ。(っても徒歩ではちょっと辛いかなw?)

・城南宮本殿(裏手からの撮影)

そう言えばさっき「バイト先の近く」って言ったんですけど、どうやらこのままだと「元・バイト先」になっちゃいそうなんです。まぁ生徒が少ないんですよ。それで今月の初頭くらいからちょっと危ないって話しはあったんですけど...まさかこんなに早くその日が来るとは思いませんでした。一応休職扱いなのですが、戻れる見通しは立っておらず、最悪の場合このままフェードアウトというコトになる可能性も少なからずあるというコトです。来月から晴れて僕は無職に逆戻りということなのですが、それ以上に辛いのが、もうあの面々と会えないかもしれないということ...。もう1年の付き合いですからね、否応なしに愛着も湧きますよ。

・城南宮本殿の周りには厳島神社や稲荷大社の祠がある   

城南宮に最初に来たのは、あの塾でのバイトが正式に決まった日でした。挨拶に行った帰りにここに立ち寄って庭園の桜を見たのを懐かしく思います。そのとき何をお願いしたのかは正確には覚えていませんが、あの場所で過ごせたこと自体,僕にとっては幸運でした。今回はまた復帰できることを願いつつ、そのことへの感謝の気持ちも伝えてきたつもりです。


・キザクラカッパカントリー前にて

ここから先は桃山編。ということで、とりあえずお京阪で伏見桃山駅まで移動します。周る場所はこないだの鳥せい本店とキザクラカッパカントリー、そして長建寺なるお寺。あとはそのスタンプ用紙を中書島駅に居るスタッフに渡せばミッションコンプリート!!.ということになります。場所の分かる鳥せいと黄桜のスタンプを足早に押し、問題は行ったこともなければ場所も分からない長建寺

・長建寺は十石船乗り場からほど近い場所にあるという...

地図によれば川沿いで中書島駅の近くということなんですが...。そんなこんなで探すこと10数分。ついに辿り着いたその場所は、京阪の中書島駅からほど近く、疎水脇の人通りも多くない小道沿いにひっそりと佇んでいました。

・入口すぐのところにある一風変わった鐘楼は必見です

江戸時代初期に造られたという由緒ある寺院であるここは真言宗醍醐派の寺院とのコト。空間的には大して広くない境内は、別の次元の広がりを垣間見せる不思議な’磁気‘を帯びています。日本的というよりは中国風の門構えや一風変わった鐘楼(上写真参照)、独特の色彩に飾られた建築物がそう見せているのでしょうか?因みにこの鐘楼、昔は頻繁に疎水を行き来する船々に時刻を伝える役割を果たしていたのだとか...。流石は水の町、伏見といったところですね。そもそも伏見って言う名前自体、豊富な地下水があることを意味する「伏し水」から来てるんですよ。

・鐘楼は現在、おみくじコーナーになってます

しかし、水都とも呼ばれるべき交通の要衝だった伏見も、明治維新以降の鉄道の開通などで物流手段が変化したことに伴って次第に廃れていきます。そして鐘楼も鳴らされることは無くなり今ではおみくじコーナーになっているのですが、ここのおみくじは必見です。そもそもおみくじ(御神籤)というのは江戸時代の僧侶である天海大僧正(徳川家康の庇護を受けた僧侶で、明智光秀と同一人物説のあるミステリアスな人物)が作った「元三大師百籤(くじ)」というものであり、ここのものはそれを忠実に再現したものなのです。お正月に既に大吉を引いていたのですが、今回も結果は大吉。「月も日も わがためにある 如くにて 家のすみずみ 明るかりけり」と、まるで藤原道長の歌のような短歌のあとに、「喜び近し」、「失せ者は出る」、「試験はパス」(←ホントにそう書いてました。そこは合格でいいだろwとは思いましたが)ってな具合で幸先のいい言葉が並べられていましたが、一方で「油断や奢り高ぶりは禁物」と書かれていたので、そこは注意したいところでもあります。まぁ要するに謙虚にやっていればいいワケですわ。

・中書島駅の前にはこのようなものが置かれている。

かくして11個すべてのスタンプを制覇した僕は、ゴールの中書島駅へと一直線!長建寺から歩くこと数分、ついに到着です。寺田屋や酒蔵街に近いのに加えてここは特急も止まる比較的大きな駅だということもあって駅前には龍馬や酒蔵に因んだものが展示されています。

・ミッションコンプリート!!

そしてこのスタンプ帳を係員に見せるとゴール...ということで景品が貰えました。何が貰えるかというとオリジナルのお猪口が貰えるのです。写真はまた後ほど載せますが、白菊水(鳥せいの脇にある名水)をあしらった挿し絵が入っていて結構お洒落なんですよ。まぁ恐らく非売品だと思うので、あまり積極的に使いたくはないですがw

・坂本龍馬とお龍の一件で知られる寺田屋

有馬新七や坂本龍馬の件で知られる寺田屋。といっても現在あるものは1900年頃に再建されたものなんです。(本物は鳥羽伏見の戦いで焼失)その後お登瀬さんとも何ら関係のない人が作ったのがここというワケであり、ここは一種のレプリカなんですね。なんで屋敷内にあるという弾痕とか刀痕というのは恐らく偽物なのです。(因みにここ、今でも一応泊まれます。)


・橋桁から‘水都’を望む
          
交通の要衝ということでこの辺りはかつては宿場町として栄えていたんですよ。ついでに言えば先ほどの長建寺の近くはその昔、遊郭(吉原的な...)があったそうです。宿場町の近くには絶対にあるんですよね。(そして何故か由緒あるお寺が目と鼻の先にあったりします...。)今は比較的ひっそりとした伏見ですが、その昔はホントに賑わってたんですよ。何せ日本の中心の一つだったワケですから...。


・紫陽花が咲き始めた疎水沿いの小路

もう明後日には6月ということですが、疎水脇の小路には紫陽花が咲き始めていました。季節の花々が咲き、水の流れがある。人の賑わいも歴史も自然もいっぱいのこの町は、やっぱり人を惹きつける者がありますね。京都といえば祇園とか河原町とか東山・北山みたいになっちゃうことが多いと思うのですが、是非とも伏見にも足を運んで貰いたいものです。稲荷大社だけじゃないんですよ、伏見って...。



・原酒と焼き鳥のセット&鳥飯(合計で1630円也)

そういえばお昼を大して食べてなかったということもあり、お腹も減っていたのでまだ陽も沈む前ですが晩御飯でも食べようということで鳥せいへと向かいます。注文したのは平日の16時~18時半にのみ注文できるという「ほろ酔いセット」なるものと鳥飯。ほろ酔いセットは生原酒(orビール)と焼き鳥4本、それとお通しがセットになったもので、それがたったの1000円で楽しめるというお得なメニュー。因みに鳥飯は炊き込みごはん的なものを想像してたのですが、焼き鳥丼でした。前の親子丼と同様にわりと大盛りなんですけど味があっさりしてることもあって全然食べれちゃいました。それと今日はまぁ給料日の翌日ってコトで食後酒にもう一杯、「桃源郷」という名前の日本酒カクテルを飲んできました。

・桃源郷という日本酒を使用したカクテル(450円)

先述のとおり僕はいよいよ来月のバイトさえ失職している状態なのですが、それでもやっぱり月末は飲もうってことです。カネは使わなきゃ意味がありません、よってこうやって内需拡大に貢献するのであります。それにそもそも飲まなきゃやってられない...。ただ真っすぐに生きようとしているだけなの僕は何故こうも憂き目にばかり遭わされるのでしょう。タイミングがタイミングだけに別段確固たる証拠はありませんが、また‘あの人たち’が手でも回したか?なんて考えてしまいます。(ジリ貧だというのに御苦労なことです。)


・店を出る頃には日も暮れて...

まぁあの人たちが何をするにしても僕は引き下がる気は毛頭ありませんから。立ち止まっても地獄、進んでも地獄...だとしたら余計引き下がれないでしょ?あいつ等に僕が見た以上の地獄を見せるまでは死ぬワケにはいきません。あの人たちが惨めに苦しみながら死んでいくことを考えるだけでゾクゾクしますよ。そのときは飛びっきり旨い酒が呑めるに違いありません。


・そのときには是非このお猪口を使いましょうw

店を出ると外は少し暗くなり始めていて店も少しずつ賑わい始めていました。帰り際に店の脇にある白菊水の水汲み場で持参していたぺッドボトルに水を汲んでから、またお京阪で藤森まで引き返していきました。先ほども言ったように、まぁ色々と障壁はあるのですが気を落とすこと無く来月も頑張ります。皆さんも1か月お疲れ様です。もうすぐ梅雨という限りなく鬱蒼とした季節になりますが、暗くなっててもしょうがないので気楽にほどよくだらけて行きましょう。僕はとりあえず新しいバイトを探します。そんなこんな言っているところですが、今日はこの辺で失礼します,ジベリ!

2012年5月28日月曜日

サイクリング。

・藤森神社は端午の節句の発祥の地

・伏見は水の町である。

月曜は基本何の予定もない僕なのですが、きょうはちょっと午前中からサイクリングに出掛けてました。そもそものきっかけはゴールデンウィークに桃山に出掛けたときに貰った「名水スタンプラリー」でした。そう言えばこれ今月までだったなということで、ホントは前の土日に出掛ける予定だったのですが、なんかタイミングを逸してしまい、ついに今日になってしまったのでした。というコトで、今回紹介する場所の多くには「名水」が湧き出る井戸があり、場所によっては汲んで帰ることもできるようになっています。(是非ぺッドボトルを持っていきましょう!)

・藤森神社の境内はこんな感じ

1か所目は藤森神社。下宿先から比較的近い場所にあるものの徒歩圏内ではなく、そもそもどこにあるか今日の今日まで把握していなかったこともあり、この町に住んで6年目になるにもかかわらず、一度も足を踏み入れたことのない場所だったのです。

・競馬の願掛けをしている絵馬が多数...

ここ藤森神社は端午の節句の発祥の地と言われており、加えて舎人親王とゆかりのある場所で、学問にご利益のある場所としても知られています。また勝負ごと、とりわけ競馬に縁のある場所らしく、絵馬にもそういった旨の願い事を書いている人がたくさんいました。一通り参拝したあと、再び自転車に飛び乗って次の目的地へと向かいます。

・墨染駅近郊の疎水と透き抜けるように晴れた空

疏水沿いの道を抜けて走ること10分程...。その場所というのは全国的に著名な日本酒メーカーの一つであるキンシ正宗の酒蔵。見学ブースなどもあるのですが、有料なのと今回は先を急いでいたこともあって入ってはいません。(試飲とかもできるのかな?)


・大黒寺の説明書き

3か所目は大黒寺という名前すら聞いたこともない場所。スタンプ帳の地図だけを頼りに進んでいくと伏見中学校に近い住宅街の中にその寺院はありました。別段メジャーな場所ではないので境内は閑散としています。ただこのお寺、幕末ファンなら来ておくべき場所でもあるのです。1862年の寺田屋騒動(龍馬に関係ないほうのやつ)で犠牲になった有馬新七ら9名の薩摩藩士(通称:薩摩九烈士)の眠る墓地があるのです。彼らの死を悼んで西郷隆盛が建てたと言われる石碑も境内にあります。(丁度下の写真の左端のものがそれ。今あるのはその後再建されたものですが...。)

・薩摩九烈士の眠る大黒寺境内の墓地

マイナーな事件なのでこの寺田屋騒動について軽く触れておきます。この事件は薩摩藩の志士たちの方向性を巡る対立に起因して突発的に起こった斬り合いだったのです。(今で言うところの内ゲバでしょう。)そもそも薩摩藩には2つの派閥がありました。一つは島津久光を筆頭とする公武合体派、穏健派であり必ずしも討幕を目指さないグループでした。そしてもう一つは尊王攘夷を理念とする急進派。若手の志士が中心であり、有馬新七はその急先鋒でした。幕府への取り込みを図る島津久光にとって彼らは邪魔者以外の何物でもありません。そこで寺田屋に滞在していた有馬新七のもとに交渉人を派遣しますが話しは決裂。激闘の末、島津久光の名のもとに彼らは結果として粛清されるところとなったのでした。

・過激派として知られた薩摩藩の志士、有馬新七(1825~1862)

僕は自らが憂国の志士を語り、当時と形は違えど攘夷を志す身であることも相俟ってか、幕末の志士たちに何か熱いものを感じずにはいられないところがあるんですよね。有馬新七や坂本龍馬先生のように死にたいなんて大それたことは考えませんが、ただあの人たちのように生きてみようと...。彼らにゆかりのある場所を訪れるたびにそんな感傷に浸っている自分が居ます。こんな平和な時代で何をと笑われるかもしれませんが、まぁせいぜいあの世に行ったときに龍馬先生たちに顔向けできる程度には生きてみようと思う今日この頃であります。

・御香宮神社境内に残された伏見城の石垣

おっと!!話しが著しく脱線していた。(←歴史のことを語り出すとこれだから困るわ,我ながらw)4か所目の目的地は桃山の御香宮神社。ここについては知ってはいたものの足を踏み入れたことのない場所でした。若干広めというだけで至って普通の神社なのですが、必見なのは境内に残されている謎の石垣のようなもの。これは伏見城築城の際に運び出されたものの使われなかった石垣で、現在でもこのように無造作に積み上げられています。

・色彩鮮やかな拝殿及び本殿の装飾も必見

それからもうひとつ見ておくべきなのが写真の拝殿とその奥にある本殿。絢爛豪華な装飾が目を引くのですが、これが作られたのは江戸時代初期。実はこういうのってこの頃の特色なんですよ。(日光東照宮がその典型ですねw)戦国時代への追憶とか徳川の織田や織田に対する虚栄みたいなのが見え隠れしているワケなのですが、まぁ趣味がいいか悪いかで言えばまぁ...良くはないですよね。秀吉の絶望的なセンスの無さがないと言うだけであって、東照宮も充分しつこいですから。まぁ何が言いたいかというと侘び寂びこそが日本的美学の真髄であると...。そういうコトです。

・乃木神社の境内(この灯籠、かなり大きいんですよ)

そして次に向かったのは乃木神社、本日最後の目的地です。言うまでもなくここは明治時代に活躍した軍人・乃木希典を祀った神社ということになります。東京の乃木坂や、その分社として北海道にあるもの、更には彼の故郷の下関など、全国津々浦々に乃木神社というものはあるのですが、京都のそれは明治天皇に忠誠を尽し、そして壮絶な殉死を遂げた彼を具象するかのように、明治天皇陵の麓に位置しています。

・再現された乃木希典の生家

境内には乃木希典の生家なるものが復元されています。説明書きも備え付けられており、裕福な家庭の出身ではなかったこと、兄弟想いであったことや親が教育熱心であったこともあり勉強家であったことなどが読み取れます。それにしても軍人として世界に名を馳せる彼が、昔はむしろ気の弱い性格であったというのは驚きました。てっきりガキ大将的なものを想像してましたからw

・乃木将軍の胸像

境内にはその他,資料館や宝物館などもあり、また乃木将軍をあしらったお守りなども販売されています。そして上の写真は乃木将軍の胸像。これは丁度学習院の院長を務めていた晩年の頃(1907~12年)のもののようです。士道や質素謹厳を重んじる彼の教育方針は「乃木式」と呼ばれるものであり、学習院の生徒は勿論,民衆にも大いに支持を集めたと言います。(一方で非文明的との非難もあったようですがw)短い間とはいえ幼少期の昭和天皇も彼の下で学んでいたようで、後の人格形成などに少なからぬ影響を受けたという話もあります。


          ・戦艦吾妻の主錨が安置されているモニュメント

その他で境内にある特筆すべきものといえばこのモニュメントでしょうか。これは日露戦争でも活躍したフランス製の戦艦吾妻の主錨(しゅびょう)を安置した慰霊碑であり、海戦で命を落とした海兵らを祀るものとして作られたようです。きっと何千何万もの名もない人たちの犠牲の上に今、この国はあるんですよね。そう思うと感慨深く、悲壮なものを感じます。

・乃木神社へと続く山道

乃木神社は大手筋商店街からも結構距離があり、しかも森の先にあるので、今回のように自転車にでも乗ってこないなぎりはなかなか訪れることも出来ない場所なのですが、皆さんも機会があれば行ってみてください。その後はというと、とにかくお腹が減っていたので大手筋のマクドで昼食を食べて一息ついてからまた自転車で深草へと引き返しました。新緑の気持ちよい日々がしばらく続くようですが、どうぞ皆さんも休日はどこかに出掛けてみてください。それでは今日はこの辺で失礼します,ジベリ!

2012年5月25日金曜日

税と社会保障の一体改革について③

4月の下旬に始めた連載ですが、その後多忙によりホッタラカシになっており、遂に最終回を書くのがおよそ1ヶ月後の今日になってしまったことをまずお詫びしたいと思います。今回は過去2回のまとめの部分ということですが、「税と社会保障の一体改革」についての総評は前回最後に少し書いちゃってたんですね。じゃあ今日は何を話すか?というと、今この国に必要な社会保障は何なのか?というところです。

1、今求められる社会保障の形
いま必要なことは何につけ「安心」を実現することです。老後の生活に安心が生まれれば裕福な高齢者は勿論、老後を不安視している40~50代の現役世代がお金を使えることになります。保護者が経済的にも精神的にも安心して保育所に子どもを任せられるようになったら気兼ねなく共働きが出来るようになり、そうなると所得税も増えるでしょうし家計も多少楽になるでしょうから、やっぱり内需も拡大します。それから今回の改革案では触れられてもいないのですが、雇用対策も重要な社会保障なのです。(実は宮本太郎さんらの作った素案の段階では就労支援や積極的労働市場政策も、改革の一項目として考えられていたのです。しかしそれは財務省により突っぱねられることになり、そして今回の一体改革からは完全にハブられる形となり今に至るのだとか...。)若年層を中心とした就労支援は元より、持続可能な形の職業訓練システムの整備,そして労働環境の改善も求められます。働き手が増えればそれだけ税収も内需も増えるのであり、やはり国庫は豊かになります。社会保障は未来への投資、それを忘れてはいけません。

2、「身を削った」という大ウソ
そもそも財政に本当に無駄はなくなったのでしょうか?事業仕分けで大して出費を削減できなかったことを理由に「僕らも身を削った」と嘯く政治家や官僚もいますがどうでしょう。米軍への思いやり予算は削りましたか?100兆円とも言われる米国債は多少でも売却しましたか?韓国に何兆円貸し出したのですか?東電にいくら使うつもりですか...あれ?今挙げたものだけでもかなりの出費ですよね。これを削ろうという努力をどうしてしないんですか?財務省は一体どこのウォール街の連中の言いなりになってるんでしょうね、前にも言ったかもしれませんけど...。そういえば昔、「嘘をつくなら出来るだけ大きな嘘をつけ!」って言った独裁者の参謀が居ましたね。誰とは言いませんけどw

3、むしろ減税
今回の一体改革が実際には増税の口実として社会保障改革を持ってきただけのものであるということはこれまで説明してきた通りなのですが、そもそも今増税すればどうなるかということをもう一度指摘しておきたいのです。今年2月に出した志士会の活動方針でも指摘したように、このままもし消費税の増税に踏み込んだとすれば、昨今のデフレが更に加速することになります。高齢者への手当ても希薄になりかねない一体改革を実施すればそれは殊更です。だいたい社会保障のための財源は言うまでもなく「税収」からきてるのです。我々の財布の中身なんです。内需が冷え込めばその税収は一層少なくなるのであり、そうした点を考えると増税で社会保障を賄おうという発想自体に実は無理があるということが分かります。(三橋貴明さんあたりも同じようなことを言っていたような気がしますけど...。)

つまりいま必要なのは増税ではなくむしろ減税なんです。そうしてデフレ脱却を図ることこそが財政にも社会にも持続可能的な政策となり得るのです。そして世界の流れもそうなりつつあります。フランスでもギリシャでも、緊縮財政路線を掲げる政党は次々に敗北しています。尤も日本はEUやアメリカほど国家財政が危険な状態ではない(←この点お忘れなくw)のですが、そもそも緊縮路線で不景気を脱した国は未だ無いのです。要するにムリなことをしようとしているのが今の政権なのです。ならば誰に期待するか?もちろん小沢一郎さんでしょう。あの人のモットーである「自立と共生」はまさにこれからの日本に必要なテーマですし、ここに呼応して我らが亀井先生も動いてくれることと思いますから、そうなれば政界再編によって民主党内のゴミ(野田、前原、菅、枝野、岡田etc...)も一掃できますし、自民党内の積極財政派との合従連衡も期待できます。それが今期待できる最も理想的にして現実的な未来予想図です。...と、明るい未来を示したところでこの連載を終わりにしたいと思います最後まで読んでもらってありがとうございました。今日はこれにて失礼します,ジベリ!


ー参考文献一覧―
・「世界」(2012年3月号)
・日本の保育・子育てをよくするためのアピール
http://no-shinsystem-hoikuappeal.com/index.html
・社会保障・税一体改革、「大きな嘘」許さない(しんぶん赤旗HP)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-12-03/2011120301_05_1.html
主張:「一体改革」論戦 暮らし破壊とは折り合えない(しんぶん赤旗HP)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-24/2012052401_05_1.html

2012年5月23日水曜日

論文も読むより書く方が時間かかること思い出してほしい

今日は夕方の授業(ゼミ)が長引いてすっかり遅い時間になってしまったので、今日は久し振り(といっても10日振りくらい)にいつものファミレス、フレンドリーに行ってました。というか色々あって今日はこれ1食しか食べていないのです。なのでまぁいつもに増してメッチャ食べましたよ...ライチを(爆)!

・ハンバーグセットとディナー&ドリンクバー(ライチは右手奥)

いや何やかんやでカレーも2杯食べてますし、いつもの如くドーナツも何個か食べてるんですけど、とにかくライチをたくさん食べれたのが幸せだったので...。「ライチが足りましたぁ!!」銀魂土方さんのようなノリで思わずツイートしてしまったほどですw

銀魂 06[DVD] / アニメ
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いや今日はそれにしても疲れましたよ。ゼミ発表ということで先週の石田先生からの指導を踏まえた上で何とかレジュメを組み立てたのですが、まぁフルボッコでした。重苦しい雰囲気を変えようと初っぱなに放った自虐ネタも華麗にスル―され、その後も話しは平行線上を低空飛行、挙句にエンジンとプロペラに罵詈雑言にも似てきた散弾銃を浴びせられるテイタラク。かくして中島飛行機もかくやと思われた自慢の愛機は海の藻屑と化したのである。というか、やはり僕は学者とソリが合わない!!どうすれば学者(あなた)みたいになれるの?きっと苦労話もあるんでしょう?まがいものそうじゃないもの集めて値段を付けてる。そんなに負けんなって言ってんだどうなんのこの先?教えてほしい...。(以上、YUIさんの「Love is All」という曲のパロでした。因みに言うと、今日のタイトルも同じ歌のパロですw)


・中島飛行機の中でも最高傑作と名高い「はやぶさ」(制作者は糸川氏)

そもそも論としてあの人たちは何か忘れていることがあるのではないか?僕は論文だけ書いてればいいワケでもないし、増してや使えるお金はごく限られているという点だ。カネのなる木と時間の湧く泉でもあれば話しは別だが、生憎うちには両方ない。進路のこともあるし攘夷運動もせねばならんし、バイトもある。そして恋も遊びも少しはせねば人生が面白くない。お陰様で最近は作詞もまともに出来ていないのが事実なのだ。(←それはまた別の問題じゃねw?)何にせよ今日は疲れた。とりあえず明日は電源をオフる。ブログとか作詞とか今後の攘夷運動について考えたり、とりあえず一旦論文から距離を置いてみる。きっと僕たちは過渡期なんだ。お互いちょっと距離を置いてみよう...。(←いや何の話だよ!!)

まぁ要するに今日は疲れたのでもう寝るとします。皆さん夢の国で逢いましょう,ジベリ!

2012年5月21日月曜日

本日の晩御飯

・本日の夕食

今日は夕食に鯖の煮付けを作ってみました。鯖煮と言えば京都にお住まいの方々は今井食堂の定食を最初に思い付くと思うのですが、まぁその味には遠く及びませんw とはいえ初めて作った割には見た目も味もそこそこ上出来かな?といったところです。5月も下旬に入り、少しずつ暑くなってきた今日この頃ですが、それは同時にビールの美味しい季節になっていくということでもあり、その意味では嬉しいところでもあります。そんなワケですが本日はこの辺でお暇したいと思います,ジベリ!

2012年5月17日木曜日

結局行きつけの店に落ち着くの巻

       ・日没後の五条鴨川沿い(右端に見える灯りのある場所がefishである。)

昨日言っていたように今日は京都新聞社の一次面接に行ってました。14時の集合で面接自体は10数分だったのですが、順番がラス1~2くらいだったので小一時間ほど待ち時間があり、結局新聞社を後にしたのは15時半頃でした。またしても面接なのでこれ完璧ということは言えないのですが、ただ前回の神戸新聞のときよりも手応えあったかな?というのが感想です。(尤も神戸新聞だって絶対ダメとは思ってないけどw)


その後,丁度烏丸の方面まで来てるということで、ココン烏丸にあるリスン京都に立ち寄ってまたお香を買い足してきて、そういえばまともに今日はお昼を食べていなかった...ということでどこかでランチでも食べようと思ったのですが、もう16時回っててランチなどどこもやっていないという・・・。仕方が無く今日はとりあえずファーストキッチンで軽く食べることに。んでそのあと気が向いたらカフェにでも改めて行こうという算段です。

・KAWA CAFEという名前のカフェ&バー的なお店

そして店を出たあと、書店で関西ウォーカーを立ち読みしてると、何やら鴨川沿いにいい感じのカフェがオープンしたと書いているではないですか。これはぜひ行ってみようということで高瀬川沿いの小路を五条方面に向かって歩き始めること5分強。地図に書いてあるよりも若干遠めの場所に果たしてその店はありました。でも・・・入り辛いw なんだろう。そもそも営業してる感もないし誰も入ろうとしないし...そんなこんなで結局この店は断念することに。もう少し歩いたら馴染みの店がある...。

・夕食前だけどテキーラサンライズ(800円也)

そう、efishです。因みに言うとこのお店もそのウォーカーに出てた。知る人ぞ知る有名店なのだ。前々から言っている通り、ここはまずロケーションがいい。日没間近の鴨川を眺めながらの一服はまさに至福の時間である。店内も適度にガヤついてる感じでそれもまたよかったりする。今日は店員と常連客らしき人が何やら転職について話し込んでた。誰しも大変なのだなと思いましたよ。真念とか夢とか仁義とか世の流れとか...。まだ就職すらしていない僕ですが、カッコ悪くても背筋伸ばして生きていきたいと思う今日この頃であります。なんかまた話したい事は山ほどあるのですが明日は石田先生に修論の指導をして貰う日で今夜はその準備をせねばならないので、今日のところはこの辺でお暇します,ジベリだコノヤロー!

2012年5月16日水曜日

徒然しちゃう?

今日は本日5月16日にリリースされたフジファブリックの両A面Newシングル「徒然モノクローム/流線形」のレビューを書きたいと思います。タイトルは収録曲の一つである「徒然モノクローム」の歌詞からの抜粋。ノイタミナ枠で放送中のアニメ「つり球」の主題歌としても使われているので聴いたことのあるって言う人も少なくはないかもしれません。(それにしても徒然っていうワードがフジファブリックの楽曲から飛び出すとは....このブログの作者としては嬉しい限りですw)

           ・届いたばかりのCD(まだビニールも取ってないところw)

フジファブリックそのものとしては「Sugar!!」以来実に3年振り、そして志村さん亡き後の3人による新体制になってからは初のシングルリリースということになる今回の作品なのですが、相変わらずフジファブ独特の世界観は健在です。たしかに志村さんが居なくなったことであの独特のダークな感じとか、どこかせつなくてもどかしいテイストは影を潜めてしまいましたが、どういうワケかあの4次元的なメロディーは健在で、変態的で中毒性のあるライム(歌詞)も変わりないんです。志村さんが居なきゃフジファブリックじゃない。そういう意見もあるとは思いますし、僕も全く同じものだとは思ってません。でもそれでいいじゃないですか?そもそも志村正彦という巨星に隠れていたと言うだけで、あとの3人だってこのバンドに欠けてはいけない大きな存在なんですよ。志村さんが居ない寂しさを未だ忘れることは出来ませんが、とかく3人で前進していくフジファブリックを見守ろうではないですか?応援していこうではないですか。このバンドが最高だってことは今も昔も変わりないのですから。

・ジャケットはこんな感じになってます(左から:金澤さん、山内さん、加藤さん)

収録曲はダブルA面のタイトル曲2曲に加え、映画『モテキ』の挿入歌として使われたオザケンこと小沢健二さんのカバー曲「僕らが旅に出る理由」を含めた3曲で、しかも初回限定版にはDVDが付属。前回のツアー「ホシデサルトパレード」のダイジェストが収録されています。これは買うしかない!!そして来月はライブに参戦だ!と意気込んでe+を見てみたら、なんとチケットはソールドアウトしているではありませんかorz

そこまで人気だったとは・・・嬉しいような悲しいような。当日券などあるのかもしれませんし、まだ希望は捨ててませんが、ちょっとこれは迂闊でした。東京では追加公演も決まったらしいですし、もしかしたらまだチャンスはあるかもしれない。今はそう思うのみであります。そして明日は京都新聞の一次面接。神戸新聞から音沙汰が無い今、僕がやるべきなのはここでやってみせることのみ!そんな意気込みで、でもあまり無気にならずいつも通りの自分で戦ってきたいと思うところです。なんか色々言いましたけど今日はこの辺で失礼します,ジベリ!

2012年5月10日木曜日

下鴨デルタ。

           ・下鴨デルタは市民の憩いの場である

今日は授業も無かったので午前中からピクニックに出掛けてました。と言っても弁当を持って下鴨デルタに行ってただけで、その後はまた例によって河原町に戻って遊んでたのですがw

             ・お弁当(今回は僕が作ってみた)

前回ここにこうやって来たのは去年の10月でした。そのときは彼女の方がお弁当を作ったので、今回は僕がまたお弁当を作りました。玉子焼き&ウインナーというレギュラーメンバ―に加えて今回も野菜炒めを入れてました。(豚肉&ししとうのスパイシーな野菜炒めです^^)それからおにぎりは鮭フレーク入りです。(でも海苔は家に忘れてきちゃいましたw)

              ・華麗に宙を舞う鳶たち

ベンチに座って2人で弁当を食べていると、何やら警官らしき人が話しかけてきました。何事かと思うと、鳶(とんび)が人を襲うことがあるので気を付けるようにとのコト...。ふと見上げてみるとたくさんの鳶が宙を舞っています。写真ではイマイチ伝わらないと思うんですけど、結構大きいのですよ。しかしその巨体にもかかわらずグライダーの如くアクロバティックに宙を舞うんです。

            ・あんなふうに飛べたら楽しいに違いないだろう

日本における飛行機作成の第一人者で世が世ならばあのライト兄弟よりも早く有人飛行に成功していたであろうと言われる技術者・二宮忠八(←我が故郷の愛媛出身)は鳶の飛び方を参考として飛行機の設計に尽力したと言いますが、成程それも分からない話ではありません。しかしあれが襲ってくるとは...。そんなヒッチコックの映画みたいなことがあるんですね(・・;)

          ・シアトルズべストのキャラメルラテ&ベーグル

その後,バスで一旦河原町へと向かった僕らはまたジャンカラでカラオケを2時間ほど楽しみました。(久々にジョイサウンドが使えたのでなんか盛り上がりましたw)そのあと久々にelephant factory coffeeにでも行こうということになったのですが、どうやら今日はお休みだったようなので、どこか違うお店を探すことに。それで結局とりあえず京都駅に帰ろうということになって、その後ヨドバシカメラの6Fにあるシアトルズべストに行きました。ここは旅行会社とか本屋さんが隣接してあるので、本とか旅行パンフを見ながらまったりするのも楽しみ方の一つだったりします。

ボチボチ彼女も帰ることになるんで、デートもまたしばらくということになるのですが、念願のピクニックにも行けた上に河原町でもまた遊べたのでいい一日になったなというところです。相変わらず幸せいっぱいなところですが、今日はこの辺で失礼したいと思います,ジベリ!

2012年5月7日月曜日

心のままにチョックインツアー@大阪

・ライブは18時スタート!!

ということで、今日は昨日の音速ラインのライブについてです。会場は3月のステレオポニーのライブの際にも訪れた大阪心斎橋のライブハウスBIG CAT。音速のライブ参戦はこれで3度目で、因みに言うと彼女と来るのは2度目なのですが今回のライブも相変わらず最高でした!!!それでは早速今日は大阪プチ観光&ライブのレポを書きたいと思います。

               ・お京阪の車窓から...

家を出たのが深草の中華料理屋「西海」でお昼を食べたあと京阪電鉄にて大阪へ。北浜で下車してまずは「北浜レトロ」というティーサロンで一服。僕は結構このお店が好きで一人では何回か来てて(←しかもだいたいライブ前w)、このブログでも実際何回か出てきてるのですが、デートで来たのは初めてだったりしますw

・ケーキセットは1100円也

このお店は紅茶もケーキも色々あって、それを選ぶのが楽しみの一つでもあったりするのですが、今日は白桃のタルトとフルーツとココナッツのフレーバーティーを頂きました。紅茶は間違いなしにどれも美味しいんですけど、これから先の暑い時期はトロピカルなアレンジティーや自家製のレモネードなんかも捨て難いところです。

・アメ村にて(ライブ会場入場前)

その後,地下鉄で心斎橋まで向かい、一路ライブ会場を目指します。まだ時間に余裕があったので少しアメリカ村を散策したりしながら、結局ライブ開始の20~15分ほど前に入場。今回のライブの最大の特色は新アルバムの曲順通りの曲目でセットリストが組まれているというコト。こういうのってありそうで意外に無いんですよね。だから逆に言えば今回のライブ、本編では過去の名曲なんかは聴けないワケでもあるのですが、とかく藤井さんが、音速ラインが今伝えたいメッセージは多分このアルバムの曲に全て詰め込まれてるんだと思います。

--------セトリ&レビュー(ここからようやくライブレポですw)------------
01. Birthday
3.11の前の「戻れない」平穏の日々。地元をこよなく愛する藤井さんにとって‘あの日’がどれ程重たいものだったかは測り知れません。それでも「夢を持って行こうぜ」と歌います。絶望なんかしてません。福島も東北も日本も、終わってなどいないのですから。

02. ピカソ師匠とダリ先輩
「いかさまだらけの世界にサヨナラ」という意味ありげなフレーズで始まる音速ラインにしては珍しく(?)、社会派なこの曲。「口先ばかりのiRAiRaの素」って言うフレーズは恐らく誰もが特にあの日以来政府や役人に対して抱いている感情だと思うのですが、福島の地元をこよなく愛する藤井さんの口から聞くその一言はとても重たいものに感じます。真実のその先の‘真実’を、僕らは追い求めなくてはならないのです。

03. blinday
3曲目が終わったところで初のMCコーナーへ。大久保さんの提案で次の曲のサビでツアーグッズのタオルをブンブン回すことに...。(タオルは足早に売り切れてしまったようです。東京で参戦される方は、早めの購入をお薦めします!)

04. Baby Baby!!!!!

・服のチョイスにも定評のある藤井さん(終了後の撮影会にて)        

ここで再びMCタイム。まず話しは藤井さんの服について。大久保さんから「小学生みたい」とか「パーマンに出てきそう」と言われてた藤井さんの服装ですが、たしかに言われれば...。(あのシャツを着こなせる大人はなかなか居ないでしょうw)そして次の曲は‘あの曲’なのですが、藤井さん曰く、「僕らのバンドには冒頭のテーテテーっていうメロディを奏でる人がいないので皆さんで歌ってください」と。女性客が「テーテテー」で男性客はバスドラの「ドゥンドゥン」をやれという更なる無茶振り。大久保さんはこのドゥンドゥンがツボだったのか、笑い出してしまいました。果たして今日のライブはどうなるのやら...。

      ・アルバムジャケットの小物&ローソクのディスプレイ

05. 1980
曲が始まってみれば当然のように流れるあのYMOを彷彿とさせるメロディー不思議なメロディー。まぁそりゃ無いワケが無いんですよね。タイトルの1980という意味深な数字が歌詞の世界観に不思議な‘広がり’を作っているような気がします。運命じゃ無い未来を語り、叶わない夢を追いかける。結ばれない2人かもしれないけど、せめて今は一緒に居る時間を楽しもう...そんな感じでしょうか?個人的には結構お気に入りの1曲です。(あと大久保さんは相変わらず「ドゥンドゥン」がツボっているらしく、バスドラの音がするたびに少しにやけていましたw)

06. 世界の終わり
07. ランドリー

ここで再びMCタイム。先ほどの無茶振りについての言及は全くなく、「コンドロイチンを摂取せねば」とリアルな話をする藤井さん。行く行くは皇潤を飲むことになるとかで会場の笑いを誘います。顔的に若く見える藤井さんですが実際にはもう40歳越えてるんですよね。(←余計なお世話だw)次の曲は「i know i know」という曲で今回のライブからサポートとして加わっているタナカジュンさんも掛け声のみですが出演しているのです。(藤井さん曰く「レベッカのフレンズ以来の怪奇現象」だそうですがw)そんなワケでタナカさんもといお化けさんのレクチャーのもと、掛け声の練習タイムに...。
・こちらはベースの大久保さん。

08. i know i know
掛け声練習で会場の一体感が最高潮に高まったところで演奏開始。ライブを意識してライブのために作ったと言ってもおかしくないくらいライブ映えするこの曲に会場のボルテージはまたしても上昇。「アルバム通り」ということはあと数曲で本編は終了なのですが、最後まで楽しいライブになりそうです。

09. Winter snow
音速ラインの送るクリスマスソングとも言うべきこの曲を5月のライブで聴くことになるとは思わなかったのですが、もともと好きな曲なんで生で聴けて嬉しかったです。今年のクリスマスも彼女と一緒に過ごしたい...なんて思いながら時たま僕は彼女の方を見てましたw

10. ワールドエッジ
風変りなイントロと「私はあなたの蜃気楼」という意味ありげなフレーズで始まるこの歌は、音速ラインの数多くの楽曲の中でもどこか独特の雰囲気を持った一曲で、アルバムで聴いた時からなんか印象的だったんですよね。この曲に限ったことではないんですけど、音速の楽曲って聴き返すほどに癖になりそうなのが多いんですよね。

11. 心のままに
いよいよ最後の曲に。恐らくこの曲は3.11のあとの世界に向けた藤井さんなりのアンサーソングであり人生賛歌のようなものなのではないかな?と僕は思ってます。それにしてもこの曲の歌詞、改めて聴いてみるとホントにいいです。これから先、どんなことがあるかは誰にもわからないけど、心のままに明日を描いていく。誰もひとりじゃない、大切な誰かとであえたたった一度きりの人生を僕らは生きていく。些細なことだけど、僕たちはそれを忘れていることがあるのかもしれません。


~EN1~
アンコールを受けて「やっぱりアルバム曲だけじゃ不満だよね」と再登場したメンバー一行。アンコール最初の曲は藤井さんによる即興作曲コーナー。最初に音速ラインのライブに行った時も同じようなコーナーがあったのですが、今回は「たこ焼き」にキーワードを絞って曲を作ります。(と言うのもこの近くに「甲賀流たこ焼き」というたこ焼きの有名店があるのですw)たこ焼きを食べてたらカラスに突かれたとか、歌詞は半ばネタ状態なのですが、メロディはボサノバ調で不思議と名曲に仕上がっちゃってるのは流石と言ったところ。(シングルとして出ることはないとしても、また何かのおまけにでもしてくれないかな?とか思ってみたり...。)

・音速ラインのメンバーとサポート一行(同じくライブ終了後の撮影会にて)

そしてトークが長い。流石吉本に移籍しただけあって(?)面白いのですが、終いにはパトランプが点滅し始め、しかもパトランプ繋がりで藤井さんが柳沢慎吾と風見しんごを本気で言い間違えるというボケまで飛び出す始末。果たしてアンコールはどうなるのやらw

1.Nir
昨年6月リリースのシングル曲。因みにこの「Nir」というのは近赤外線のことで、つまるところ「見えないけどあるもの」を表しているのだそうな。切ない歌詞と疾走するサウンド、音速ラインの醍醐味を詰め込んだような1曲でアンコールは幕を開けます。

2.水色の街
音速ラインの数ある楽曲の中でも比較的知名度があり、且つファンからも愛される名曲であるこの曲。収録アルバムは今の2人態勢になってから初のリリースとなった「100景」。(因みに言うと2009年に作られたベスト盤にも収録されています。)

3.逢瀬川
地元福島にある小川、逢瀬川を主題とした音速ラインの定番曲中の定番曲...なのですが、実は僕この曲をライブで聴くの初めてだったんですよ。そういうワケなので個人的に物凄く嬉しかったところでもありました。藤井さんの愛する福島に、早く平穏が訪れることを心から祈るばかりです。

4.恋の魔法
カッコいい!とにかくカッコいい!!この曲は聴くたびにそう思ってしまう1曲です。(そしてAメロからサビでの転調は何回聴いても痺れます^^)ディープパープルのようなハードロック色のメロディーに何故か似合ってしまう儚い言葉。やっぱりそれは藤井さんの歌声のせいでしょうか?

・トークが長引くとパトランプが点滅する仕組みになっているらしいw

~EN2~
1.逢いたい
2.週末旅行

2度目のアンコール曲はお馴染みのこの2曲。特に「逢いたい」は最近のライブではアンコールで絶対と言ってもいいくらい演奏する曲なんですよね。藤井さんはそのときに「またみんなに会いたいから」なんて言うのですが、それは僕らも同じ気持ちなワケで...。加えて言えば僕の大好きな曲でもあって、しかも遠距離恋愛カップルの僕らにとっては一層共感できる歌なんでね。2曲目の「週末旅行」も好きな曲なんでこうやってまたライブで聴けて嬉しかったですよ。

・本日のオーディエンスはこんな感じです!(藤井さんのtwitterより)

そして演奏後、藤井さんが「みんなの写真撮ってもいい?」と言い出し、デジカメをパシャパシャやり始めます。(←なんかピントが合わなかったらしく、何度も撮り直してましたけどw)そして僕らも撮影OKということになってしばしの間撮影会が開催されました。そんなワケで今回はメンバーの写真なんぞを掲載しているワケなのです。なんかいつも以上にメンバーと近い距離に行けた感じがして大満足のライブとなりました^^

・これが甲賀流たこ焼きである

ライブ終了後、ライブでも話題になってた甲賀流たこ焼きを食べながら2人でライブの余韻に浸り、その後とりあえず京都まで帰り、夕食はいつものフレンドリーでまったりと食べることにしました。やっぱりライブはいいですよ。今年はまだフジファブリックのライブにも参戦する予定ですし、音速ラインも今年はもう一回ライブの予定があるとか何とかなので、まだまだ楽しみいっぱいです。そんなところですが今日はこの辺で失礼します,ジベリ!