2013年7月31日水曜日

日刊ゲンダイが相変わらずGJな件について

今日大阪に行った帰り、久々に日刊ゲンダイを買いました。(夕刊フジ派はシャラップそしてDie!)1面下の記事のタイトルはズバリ「TPP傘下で国民生活は激変」。まず横枠の1文が秀逸。

これは「自由貿易のための協定」などではない、
アメリカ一国の繁栄を守るための究極の手段なのだ

いやここまでビシッと書ける新聞が他にあるなら知りたい。流石はリチャード・コシミズさんへのインタビュー記事を丸1ページ使って載せたメディアですよ。記事はこう続きます。

TPPとは「自由貿易」に名を借りた米国の覇権主義なのである。言いかえれば米国の繁栄を維持するための装置だ。これを世界中に導入させる。それが狙いだ。

と...。2面目の続き記事では冒頭に1つも守られる気配のないTPPの6項目(重要5品目の関税維持、食の安全、ISD条項など。自民党はこれらが守られない限りTPPには参加しないと昨年末の衆院選マニフェストで宣言していた。)についての危惧について語り、アフラックの‘下請け’にされつつあるかんぽ生命についても触れています。中盤ではアメリカとFTAを締結し、当初ノータッチとされていたはずの公的保険制度まで破壊されてしまった韓国や、同じくアメリカとFTAを結んで食糧主権を失うなど散々な目に遭ったメキシコについて触れ、「日本もおなじようなことになりかねない」と指摘。ここについてもその通りと言ったところでした。後半部ではISD条項の脅威やTPP参加によって国家の主権をも失いかねない危険性について改めて触れ、結局得をするのは1%のグローバル資本だけであるという真理にも言及しています。

相変わらず半分以上は下世話な話題で埋められ、そしてもれなくエロ記事を欠かさないあまり上品とは言えない夕刊紙ではありますが、この国でも稀な仕事をしているメディアの一つだと思っているので是非ともこれからも機会があれば140円を投資し、貢献したいと思っている次第です。皆さんも是非機会があれば買って下さい。(いいものが消費されてこそ社会は良くなるものですので…。)そんなところでありますが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

銀魂人気ェ...

・アニメイトカフェに行ってみたのだけど...

今日はおよそ1週間ぶりの休日ということで、大阪・天王寺の方に出掛けてきました。アニメイトカフェで開催中で今日が最終日の銀魂イベントに行くためです。

・久々の大阪・天王寺(中央やや左に通天閣が見える)

しかし行ってみると「整理券の配布は終了しました」の文字。(ちーん)折角なので下のアニメイトで銀魂グッズを1つだけ買って引き返すことにしました。(今月初めの東京遠征に始まり、今月は銀魂への出費がやや多めですw)

・銀魂カフェのメニューはこんな感じ

実際はこんなメニューがあったそうです。劇場版銀魂は現在も絶賛公開中。僕はすでに先週一度見ているのですが、よく考えたら前売りを買っていたことをすっかり忘れていたので、近いうちにもう一回見に行こうかなと思っています。(うちの嫁もすっかり銀魂にハマってしまったみたいなんで、もしかすると来月になるのかなw)

・久々の王将

その後、環状線で京橋まで引き返し、王将でやや遅めのお昼を食べてから足早にお京阪で京都に退却し、あとはのんびりと過ごしました。明日からはもう8月なのですが、とりあえす1と2はバイト。3日は一応また大阪に会社の説明会に行く予定ではあるのですが、その辺はまだ確定ではありません。今年も残すところあと5か月ですが、後半戦も楽しく行きましょう。そんなところでありますが、本日はこの辺で失礼します、ジベリ!

2013年7月28日日曜日

原発と原爆

広島市長の松井一実さんが華麗なエアろくろを披露しながら「原発と原爆は別」という旨の発言をしていることがネットでちょっとした話題になっています。

・広島平和宣言「原爆と原発は別物」 市長が盛り込み 本紙インタビュー(産経WEST)
http://www.sankei.com/west/news/130726/wst1307260021-n1.html

松井さんは「核兵器反対がなかなかうまくいかないから、(原発の)放射能被害で参りましょうかという、駆け引きには使わないでほしい」として原発の是非と核兵器を切り離す考えを示しているようなのです。言語道断ではあるのですが、この認識は3.11以前、恐らく多くの人が抱いていたものといっていいでしょう。(今はナカッタコトになりつつあるのですが、共産党ですら「核の平和利用」というのを訴えて一定のところで原発を許容していたのですね...。)



一方右翼にとって原発と核兵器は概して定番のセットメニューでした。よしんば彼らが「左翼と同調するのが胸糞悪い」という理由以外で原発を擁護してきたかといえば、それは恐らく原発がある限り日本は「その気になれば核兵器を造れる」という類の希望を持てるからに違いないでしょう。無論これは核に関する知識の無い人たちの馬鹿げた論法であり、もし現時点でこれ以上日本が核燃料を買えないとしても行くアテのない使用済み核燃料を使うという策をとれば核兵器など造れてしまうのです。(余談ですが、核兵器も持っていないのに高速増殖炉があるのは日本くらいのものなのです。)

改めていうのもバカバカしい話ではありますが、原発と原爆は根を同じくする問題です。そもそも「核の平和利用」という喧伝自体がある種の方便なのです。そもそも原子力発電というのは原子力潜水艦の技術をそのまま陸で応用したものであり、出発がそもそも軍事だったことを忘れてはいないでしょうか?我々は「利便性」にかまけて、さも原発の持つ危険性に目をつぶったかのようにその恩恵を受けてきました。3.11という大きな衝撃を受けてもなおそれに目をつぶり続けている人たちが目立つのですが、全く呆れた話です。更に理解不能なのは、自称右翼の愛国者たちが未だに原発を推進する意図です。尖閣諸島の数千倍近い面積の国土を喪失したかもしれないにもかかわらず、彼らは何故それを咎めないのか?言い方は悪いですが、尖閣なんざ国の最果てにある無人島に過ぎません。他方福島はどうですか?どれだけの面積があり、どれだけの人が住んでいるのか?そうしたものが犠牲になっていることに対して心を悼めはしないのでしょうか・・・。だとしたらその愛国心は捨てたほうがいいでしょう。

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志士会にとってそうであるのと同様に右翼の第一の目的は国體(体)を堅持することにあるはずです。「国體」とは広義に渡る概念であり、たとえばそれは神から譲り受けた国土であり、たとえばそれはこの国で暮らす人々の営みであり、たとえばそれは日本語という言語であり、たとえばそれは天皇制という伝統であり、たとえばそれはこの国の風土であるはずです。そうしたものが1つでも欠ければ国體は守れないのです。よしんば尖閣や北方領土を取り戻したとしても、国民の生活がズタズタになり、主権が失われ、国土が穢されたとすれば国體は堅持できないのです。

今するべきなのは核の平和利用という方便を見直し、総体的な意味での核問題を考えることです。安倍政権は見境のない原発セールスに躍起になっていますが、核エネルギーは比較的容易に軍事目的に転換できることを忘れてはいけません。核問題と原発問題は切っても切れない関係にあるのです。

とはいえ先述した記事の最後にある市民団体の行動は頂けませんね。街宣右翼が右翼そのものを貶めているのと同じことがここでも起こっているのでしょうが右翼であれ左翼であれ、節度ある行動を心掛けてもらいたいものです。折角の正しい主張も、訴える方法を間違えれば聞いて貰えないのみならず、その正当性すら喪失しかねませんからね。志士会はそういうことの無いよう心掛けていきたいものです。そんなところですが本日はこれにて失礼します,ジベリ!

2013年7月24日水曜日

祇園祭よ永遠なれ

・スタンプラリー終着点の右京区役所にあった銀魂パネル

・御輿が練り歩く四条通り

ということで、今日は現在京都市営地下鉄で開催中の銀魂スタンプラリーに行ってきました。映画を観たのはもう1週間前のことになるのですが、いまだ冷めやらぬ銀魂フィーバー。(まだ大阪のアニメイトカフェで開催中のイベントも行けてないしw)

・地下鉄九条駅に貼られたキャンペーンのポスター

出発はお昼過ぎ。くいな橋駅で地下鉄の一日乗車券(600円)を買い、いざスタンプラリーの旅へ。最初に降りたのは2駅向こうの九条駅。そこで1つ目のスタンプを押して、次は一番遠い醍醐駅へと向かいます。(醍醐駅のスタンプは桂小太郎だったので、スタンプ帳以外にも手帳などにも押してきました。うちには桂グッズが沢山ですw)

・ミッションコンプリート!(右上は記念のステッカー)

その後、引き返し際に山科と三条のスタンプを集め、御池まで戻ると一旦北区方面へと向かい、北大路駅のスタンプを。それからまた御池に戻り、右京方面のスタンプ集めに...。ゴール地点である太秦天神川駅に着いたのは16時半を少し過ぎた頃。およそ3時間でのコンプリートとなりました^^


・サンサ右京で展示されている劇中画のパネル

ゴール地点である太秦天神川駅の程近くにある右京区役所(サンサ右京)には銀魂コーナーが設置されており、映画のワンシーンのパネルなんかが展示されてました。一応スタンプラリー参加者しか見えないことになっているのですが、入口に誰かが居るでもないので結構なザルになってますw

・今年も祇園祭が終わっていきます...

それから四条駅へと引き返して還幸祭(通称おかえり)を見に行くことに。17日の夜に四条河原町の御旅所に迎えられた3体の神輿がこうして八坂神社へと帰っていくのです。以前に言ったことがあったような気がするのですが、祇園祭は1ヶ月に渡る神事全てを指すものであり、何も17日昼の山鉾巡行だけを指すものではないのです。



3体の神輿は御旅所を出発し、それぞれ少しずつ違うルートを経て八坂神社へと帰っていきます。3体の神輿にはそれぞれ中御座、東御座、西御座という名前が付いているのですが、上の写真が櫛稲田姫命(クシナダヒメ)を祀った東御座です。東御座は四条通りや烏丸通りを経て、高辻、大宮通りを経たあとに三条通り、そして寺町通りを経由し四条通りへと入り、八坂神社へと帰っていきます。

・今日の空も綺麗でした

先述したとおり祇園祭は1週間後31日の大祓まで続くこととなるのですが、この還幸祭を過ぎるとこれといった大きなイベントもないためか、およそ半月街を覆っていたお祭りムードは消えていきます。(神輿はおそらく今頃八坂神社に差し掛かった頃でしょうか?)祭りが終わっていくのは寂しいもので、僕もこの頃になると少しずつもどかしい気持ちになっていくのです。(とはいえ京都の暑さは恐らく残暑も含めればあと2カ月は続くでしょうし、来月も引き続き様々なお祭りがあり、加えて僕はまた嫁との旅行を計画しているのでまだまだ楽しいことは目白押しなのですが^^)ともあれ今年も一つの‘季節’が過ぎていきました。ずっとここで過ぎていく季節とともに過ごしていきたいものです。そんなところですが本日はこれにて失敬,ジベリ!

2013年7月15日月曜日

なるようになるとか言っとけばなんとかなる


・アニメ四畳半神話大系にもチラッと登場した沖縄料理屋、赤ひげ

こないだ言ったように東京から帰ってすぐの金曜はまた就活があり、その後はといえば疲労からか別段ん何をするでもない土日を過ごし、そして今日はというとまたホテルのバイトに行っていたのですが、まぁ今日は間が悪いというかなんかこうテンポの合わない1日でした。

・とりあえずの一杯

ここのところ定時上がりとか定時より前に仕事が終わるということが続いていたバイトが今日に限って2時間近い残業をすることになったのを皮切りに、何やらすべてが予定通りに進まず、結局浴衣を買いに街に出ると、そのお店が閉まっているという事態に...。まぁしょうがないということでずっと行ってみたかった木屋町の沖縄料理屋「赤ひげ」で呑み喰いして帰ってきたのですが、不思議とこういう冴えない日に飲む酒の味も悪くないものです。

・泡盛とミミガーチャンプルー

実際僕の人生なんざそんなことの連続なんですが、それも悪いことばかりではないということでしょう。いいことも悪いことも全部受け入れないと先には進めませんからね...。だったら困難な出来事だって酒の肴にしてしまおうというワケですよ。

・宵山で賑わう河原町

「何とかなる」なんてドッシリ構えていれば不思議と何だって何とでもなるというものです。そんな気持ちでいきましょうよ。明日はうちの嫁もとい彼女が約2ヶ月ぶりに京都に遊びに来ることになっているので今年も一緒に祇園祭を満喫するのです^^ そんなところですが本日はこの辺で失礼致します。ジベリ!

2013年7月13日土曜日

ここは侍の国、そして粋の街

・サンシャイン60で開催中の銀魂イベントは9月上旬までの開催とのコト

・靖国神社の御霊祭は今日13日から16日までとのコト

・これは高田馬場にて(7月11日の撮影)

ということで、今日書きたかった「もう一つの記事」は先日の東京観光について。別段就活でもなく、なんで脈絡も無く東京に行ったかと言うと、まぁ最大の理由は嫁もとい遠恋中の彼女に会うことであり、加えて楽天のスーパーセールで東京行きのバスチケットが格安で買えたことも大きな理由だったりします。(往復で5000円ちょっとという驚きの安さw)

・久々の東京駅

前日の深夜に京都駅を出発し、東京駅の八重洲に着いたのは翌日10日の朝七時前。降車場所近くのローソンに立ち寄ってみると、すでに京都では売り切れていた(というか売っているのを見たこともない)銀魂のタブレットが。ぱっつあんもとい新八君の絵柄のやつしかありませんでしたが、即効で購入しちゃいましたw

・早朝でまだ人影の見えない丸の内近辺

その後、折角なので東京駅&丸の内周辺を散策。もうあと数時間もすれば、通勤する会社員などでごった返すことになると思うのですが、まだそれには少し早い時間のようで、通りも街も人影は殆ど見えず、まるで映画のセットのようにすら感じられました。

・ホットドックセット

その後彼女と高田馬場で合流し、まずは近くの「しろくまカフェ」を訪問します。まぁとりあえず朝食ということですね、ハイ。ここは同タイトルのマンガ及びアニメをモチーフにしたカフェであり、店内のカウンターには常連のペンギンさんとパンダさんが腰掛けていました。グッズなんかも売っているらしく、また登場するキャラクターにちなんだメニューも充実しているので、原作が好きな人は是非一度行ってみることをお薦めします。

・「5年後」の万事屋ファミリーと記念撮影!

その後向かったのは池袋。勿論メインはサンシャイン60で開催中の銀魂イベント。これは先週遂に封切りになった「劇場版銀魂完結篇・万事屋よ永遠なれ」に併せて開催されているイベントであり、会場には映画のネームや声優さんの直筆サインの展示があるほか、銀さんの声での展望台アナウンスが流れたり、出張万事屋なるグッズショップや銀魂のキャラとプリクラが撮れるコーナーなどもありなかなか充実しています。

・なんか色々買っちゃいました(桂グッズが少なかったのがちょっと残念...)

ちなみにショップで1000円以上買い物をすると、限定のステッカー(上の写真で言うと左端にある)が貰えます。ちなみにステッカーは開催期間の前期と後期で違うものになるようで、現在のものがもらえるのは8月6日まで。それから最終日の9月1日までは白夜叉バージョンのステッカーになるそうです。

・展望台からは都内を一望できる

ちなみにサンシャイン60には2年前の2月にプラネタリウムを見に行ったことはあったのですが、展望台に登るのは初めてでした。この日は天気も良かったので都内の景色を一望することができました。きっと夜はまた違った景色が見えるのだと思いますが、昼間の展望台も悪くないですよ。

・ランチはこんな感じ

その後、お昼ご飯を食べようということでサンシャイン近辺の店を物色。いろいろ迷った結果、サンシャインアルパのイル・ヴィゴーレというお店で食べることに...。ここの面白いところは、オリジナルのパスタが作れるところ。麺の種類と具材、そしてソースを自由に組み合わせることができるのです。結果的に僕はローストビーフをスープパスタに入れるという斬新すぎるパスタを食べることとなったのですが...。(見た目的にはアレですけど美味しかったんですよw)

・とりあえずのハムカツ&ホッピー

夕食は今回も豊田屋に。池袋に来る以上はここに来なければ始まりません。ちなみに豊田屋、池袋に3店舗あるのですが、今のところ僕らは2号店にしか行ったことがありません。店は相変わらず仕事帰りのおっちゃん連中で賑わっており、なぜだか楽しい気分になります。ここで外せないメニューは何といってもハムカツ。それをアテに飲むホッピーは格別に美味しいのです。

・炉端焼きが楽しい磯丸水産

ちなみに2軒目は近くにある磯丸水産という店に行きました。その名のとおり海鮮料理が看板のお店で、炉端焼きが楽しめるということでも面白いお店です。お寿司は勿論、ちょっとしたラーメンなんかもあり、メニュー的にも充実しています。

・2ヶ月後に新アルバムのリリースを控えたSpitzのポスター(池袋駅構内にて)

10日はその後ホテルへと引き返し、翌11日はとりあえず靖国神社へ。2009年以来、毎年1度は参拝している靖国ですが、7月の参拝はこれで2回目。冒頭の写真にもある通り、あと数日もすれば靖国神社では大きなお祭りが行われるため、恐らくその時期にはまた賑わうことになるのでしょうが、まぁ普段は基本閑散としています。

・荘厳な雰囲気の靖国神社

まぁこの静けさがいいんですけどね。桜の時期の華やかで賑やかな靖国も勿論悪くはないのですが、日常の物静かで厳かな境内こそ訪れるべきだと思うんですよ。「時代の犠牲」になっていった人たちを悼み、2度とこの国を同じ道に向かわせないことを誓って静かに手を合わせる。僕は靖国をそういう場所だと思ってますから。

・海軍カレーは680円

それからお昼ご飯はまた例によって遊就館の海軍カレー。去年は夕方の参拝で食べれてないので2年振りです。ここ以外にもおそらく例えば呉にある大和ミュージアムとか、海軍にゆかりのある舞鶴や横須賀なんかでも食べることができると思うんですけど、これ結構美味しいんですよ。

・ルミネ池袋のラ・メゾンにて

・カニ味噌(磯丸水産にて)

その後池袋へと引き返し、パルコやルミネなどを周りつつ時間を潰し、夕食はまた磯丸水産で食べました。そうこうしているうちにバスの時間が近付き、彼女とは21時半頃に池袋駅でお別れ。また16日には次は彼女の方が京都に来ることになっていて、毎年恒例の祇園祭デートを楽しむことになっているのですが、それでも帰り際は寂しいものです。

・夜の池袋

帰りのバスはまた相変わらず来るときにも聴いていたタモさんのCDを聴きながら就寝。そして朝京都に着き、一度家に帰ってから京都市の一次面接へと赴いたのは前回お話した通り...。今日はといえば流石に疲れたのか、家からほとんど出ることもなく半ば寝て過ごしています。そんなところですが本日はこれにて失礼します,ジベリ!

シャラップ上田と松岡洋右

先日東京に行った際、東京新聞を買って帰ってきたのですがそこに面白い記事がありました。その記事とは5面目中央上の「ミラー」なるコーナーで記事のタイトルは「人権大国の実態」。記事の主役の一人は外務官僚の「シャラップ上田(←メイロマさんの命名らしいw)」こと上田秀明人権人道大使。問題のシャラップ発言も然ることながら、中世(the middle age)と中年(middle age)を言いマツガウなど外交官とは思えない微妙な英語力を披露したその姿は、さながらスベり芸とも言うべきものであり、5月22日の発言以来、ネット世界を中心に失笑の的となってきた人物です。(実際の映像があるようです。これは恥ずかしいw)



これを見ていて思い出したのが1933年の2月24日に国際連盟脱退の名演説をした松岡洋右外務大臣。彼はシャラップ上田とは違い抜群の英語力で脱退演説を行い(しかも原稿なし)、その毅然とした姿は当時日本中で大きな喝采を浴びるところとなったと言います。この‘大演説’を以て日本は国際連盟を脱退し、国際的に更なる孤立の道を進むところとなりました。(ともあれ実はこのときの総会で日本は国際連盟脱退を既定路線としていたワケではなく、当の松岡大臣本人も、出来る限り脱退を避ける方針だったそうです。ゆえに本人は「失敗だ」と語っていたそうな…。)


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この演説は別名「十字架上の日本」とも題されます。日本の主張は正しく、それを認めない欧米諸国はさながら「イエス・キリストを磔にした」ような理不尽なものであり、「日本の正当性は必ず後で明白になる」とするものでした。成程これだけ内容のあることを流暢な英語で話されれば国民は喝采を送っても無理はないかもしれません。ただこの演説、欧米の人々にとっては寧ろ逆効果だったとも言われます。たしかに彼はプロテスタント(新教)の信者であり、クリスチャンには違いないのですが、それでもキリストを未だに白人だと信じて疑わない多くのバカ正直な敬虔な欧米の人々にとっては「非白人種の辺境の人間が何を生意気な…」というのが総論だったからです。(語学というのはこういう精神的ないし社会的なデリケートな一面があるというのを理解する恰好の材料とも言うべきエピソードですね。)


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相変わらずこの国の英語教育というものはいい加減であり、しかも多くの人にとっては現状あまり使わなくてはならない身近なスキルではないがために誰も差し迫ったものが無ければ英語を熱心に勉強しようとは思いません。巷ではやれ小学校からの英語教育だ、社内公用語を英語にするだなどと盛り上がりを見せている感がありますが、恐らく上手くいかないでしょう。彼らは根本を間違えています。語学の原点は母国語だということです。よしんば英語をペラペラしゃべれるようになったとしても、そもそもの母国語のボキャブラリーがなければその内容というものはひどく軽薄なものになりかねません。、また松岡大臣の発言とその余波からも分かるように、外国語というのは話せればそれでいいということではありません。伝えようとしている相手のバックグラウンドに何があるのかを知る力も必要になります。それをカバーするのが学校で言うと社会科になると思うのですが...それが議論されることは今のところないようです。



因みにこの日の東京新聞、社説は社会保障と防衛白書の2つ。社会保障については相変わらずあまり議論されない現役世代を支える制度の必要性について言及し、もう1つの防衛白書に関するものは対中強硬姿勢をけん制し、中国との対話を呼びかけるもの。どちらも読み応えのあるものでした。また26面ではTPPにより農水産物の輸出が1兆円増えるという政府の絵空時にも似た成長戦略を批判。実際の試算では壊滅状態に陥ることを指摘しています。27面でも引き続き農家を取り上げます。戦略不足で勢いだけの政府の「攻めの農業」を批判し、まず生産者の確保が必要だと指摘しています。前々から東京新聞は凄いと聞いていたのですが、その評価は強ち間違いではないようです。今日はもう1本書きたい記事があるので一旦ここで失礼します。

2013年7月12日金曜日

お祭りと長期休暇は始まる直前が一番楽しかったりする

・宵山が近付き、鉾町には山鉾が立ち並び始める(これは月鉾)

・桔梗の花(これは晴明神社にて撮影)

東京から京都に戻ったのは今朝7時のこと。そこから一度家に帰って着替えや身支度を整えた後に再度市バスに乗り込み、京都市の1次面接へ...。会場は四条烏丸の程近くにあるウイングス京都という施設。ここはいわゆる「男女共同参画」の推進を目的とした施設であり、京都における同活動の中央となっているところでもあります。

・1Fでは新島八重にまつわる写真展が開催中

会社の説明会や何ぞの勉強会なんかにも使われることがよく有り、僕も何度か来たことはあったのですが、それももう1年以上前のことなので久々の来訪でした。面接は個人面接で、1人あたりの持ち時間はおよそ10分程度。質問は今日ここに来た交通手段が何か?ということに始まり、試験の勉強はどのくらいしたのか?他にはどういうところを受けているのか?といったいわゆるアイスブレイク的な質問が殆どで、実のある質問は1つのみ...。(そしてそれを掘り下げるでもないというw)

・お昼は鰻丼を...

結局面接はそのまま核心に迫ることなく終わっていき、僕はふわふわふーした気分のまま会場を後にしました。(言いたくはないですが、面接官のスキルが低すぎます。京都に限らず公務員試験はいつもこうなんです。どうせ全員まともに仕事もできないのでしょう。クビにしたほうが京都市のためです。そして僕を雇いましょう。その方がいいに決まっていますw)

・入場料無料だが価値ある展示物の多い考古資料館

終わったものはしゃーないので、面接後はうな丼を食べて心機一転。それから再度バスに乗り込んで西陣にある考古資料館へと向かいます。どうしてここに行ったのかというと、どうしても見たいものが展示されることになったからです。それというのが最近話題になっているこの通称「いろは歌」土器

・いろは歌が墨書された土器

発掘自体は30年前の1983年(因みに場所は現在ANAクラウンプラザホテル京都があるところに該当)なのですが、再調査した結果、それに書かれているのが「いろは歌」だと解明したのだそうな...。平安時代末期(12世紀末)から鎌倉初期(13世紀初め)頃のもののようで、いろは歌の全文が書かれたものとしては最古のものなのだそうな...。

・冷たいマテ茶で一服

いろは歌の土器以外にも常設展示のコーナーなどここには一見の価値あるものが多く並んでおり、そう広くはない館内ですが、恐らく真剣に見ていると1時間くらいは簡単に潰れてしまうでしょう。(学芸員の方の解説も聞けますし...)そうして資料館を楽しんだあと、そう言えばこの近くに昔一度だけ行ったことのある紅茶屋さんがあったなと思い、そこに行くことに。それが卯晴(うはる)というお店。


・町家のような佇まいの卯晴

前回の訪問は2年前の11月で、その際にブログにも載せています。店は本当に閑静な住宅街のど真ん中にあり、しかもかなり入り組んだ場所にあるのでまさしく隠れ家的なカフェと言えるでしょう。営業時間は11時半から17時でラストオーダーは16時半。(日曜と祝日が休みのほか、不定休もあるようなので、もし来店して閉まっていてもあまり腹を立てないでくださいw)

・パワースポットとしても注目を浴びる晴明神社

店を出た後、ことのついでということで近くの晴明神社に立ち寄りました。平安時代の陰陽師、安倍晴明に縁のある神社で、2001年の映画「陰陽師」の公開以降は多くの人が訪れる京都でも有数の観光スポットと化した場所です。(その効果もあってか10年ほど前に大改装され、今日のような姿になっていますが、最初ここを訪れたときは本当にこれと言った変哲もない至極普通の神社でした。)

・鉾が立ち並び始めた四条烏丸界隈(これは函谷鉾)


晴明神社を出たあとは四条烏丸へと向かい、鉾が立ち並び始めた鉾町を闊歩し、祭りが始まる前のソワソワした気分を楽しんでから帰ってきました。今年は浴衣を新調しようと思っているのでそれも含めて楽しみな所です。(銀魂の高杉晋介っぽいやつを買う予定。勿論本物に忠実に女性モノを選ぶつもりw)そんなところですが本日はこれにて失礼します,ジベリ!