就活くたばれデモ!
そもそもこの運動はmixiの方で僕がマイミクになっているO瀧さんという学生の方が、昨年北海道で主催して行ったのが始まりのようで、勿論,今年も大盛況(?)だったそうな...。
・「就活くたばれ!」札幌発 学生ら40人がデモ行進(北方ジャーナル)
http://hoppojournal.kitaguni.tv/e1746704.html
・デモの様子
http://www.youtube.com/watch?v=EN6x_HeCauw
そして今年は北海道のほか東京や大阪でも開催された模様で、正しく全国規模の行動となったのです。大都市圏でばかり起こっているのかと思いきや、なんと僕の地元である愛媛にまで飛び火しているようで、これはやっぱり深刻な問題なんだな,と改めて気付かされる次第です。(地元でこういう運動が起こっている,というのは出身者の一人として名誉なことです^^)
・松山(愛媛)で就活反対デモ
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20101124/news20101124045.html
僕も行きたかったんですが先述した用事もあり、しかも大阪まで行って帰ってくる交通費さえも無いという、クライシスな財政状況下にあったため、僕は参加を断念。せめてもの「協力」になればと思い、この記事を書いて情報拡散&意思表示という形に代えさせて頂ければ...と思う次第であります。
※あと,デモの参加者の名誉のために言っておきますが、彼らは働きたくないワケではないんですよ。(当然,僕もですw)ただ、現在の就職活動のあり方に問題がある,と思っているのみに過ぎないんです。ってなワケで、そのあり方を巡って今,学生のみならず、社会的な議論の対象となりつつある就職活動の問題点について、今日は勉強していきましょう!
~ここがヘンだよ!就職活動!!~
①始まる時期が早過ぎる
就職活動を巡ってまず問題になるのが、その開始時期が年々早まっている点。今では3年生の10~11月にスタートする,というコトなのですが、この時期は例えばうちの大学だとゼミの行事のための準備に追われる次期。理系だと下手すれば専攻も決まらないうちから活動をせねばならなくなるのだとか...。これでは「大学で何を頑張った?」と聞かれても「就活です」と答えねばならないというミョウチキリンな事態も起こり得ないでしょう。
事実,うちのゼミでは殆どの人が企業説明会(←行ったことありますが、話し聞いてるだけだとホントに時間の無駄ですw)や何やらとで会合には現れず、そしてゼミにも出席せず...といったテイタラクで、結局,懸命に手伝ってくれたのは僅かに1名,多く見積もってもあと2人...といった惨状。ほかのゼミでも少なからずこうしたことが起こっていたようです。
チームで何かをする,とか、自分が勉強しようと思ったことのために労力をかける,といったことは、社会に出てから絶対に求められる力に繋がると思うのですが、それを当の企業が邪魔している,というのは一体,どういうワケなのでしょうか?(まぁ,僕に言わせれば、曲がりなりにも自分が所属すると決めたチームのために尽力出来ないような人間が、社会に出てから大義を成せるかと云えば、ムリだと思いますけどねw)
②お金が掛かり過ぎる
就職活動には時間のみならずお金も掛かります。「就活グッズ」という僕から見れば気色の悪いだけのものを買い集める費用や、説明会やら何やらと交通費もバカになりません。交通費だけでも1~2万掛かったなんて声もざらに聞きますし、勿論,それらはすべて自腹です。交通費については地方になればなるほどクライシスな金額になるのは云うまでもありません。地方格差,そして経済格差がモロに影響するのが就職活動だ,ということを、皆さんはご存知でしたか?
③問題の根本は「新卒主義」
大学在学中に学業そっちのけでジタバタ動かねばならなくなる就職活動,これは日本特有のものなんです。海外では卒業後に求職活動をする,というのがスタンダードで、国によってはその期間の支援金なんぞも出たりするのであります。
では,なぜこのような事態を招いているのか?それは日本の悪しき伝統である新卒一括採用という雇用システムの所以なのです。この時期を逃してしまうと採用は厳しくなり、また,転職や再就職も困難になる...。現在,政府は「新卒採用を卒業後3年間に引き伸ばす」といった議論を進めていますが、そんなことよりも、求められているのは「新卒主義からの脱却」なんですよ!そこを無きものにした議論は果たして有意義と云えるでしょうか?
~あとがき~
こうして学問の自由を見事に侵害している就活制度ですが、今のところこういう状況を改善しようという機運は低いままです。「就活くたばれデモ」という名称は少々過激なもののように思えるかもしれませんが、そう言いたくなる気持ちは僕もよく分ります。
昨年,北の国から始まった学生一揆は、今年全国に拡大しました。同運動を扱うmixiのコミュニティーには現時点でおよそ200人が参加してますし、これは決して少数派の意見では無い,ということは明白です。政府はこうした現状を真摯に受け止め、就活のルール整備,そして何より新卒主義脱却に向けた論議を行っていく必要があると云えるでしょう。
何か熱くなり過ぎた感じもしますが、今日はこの辺で失礼します,ジベリ!