・安楽寿院の猫たち
秋である。それにしても秋である。木々が赤く染まる秋である。読書の、食欲の、スポーツの秋である。そして僕にとっては憂鬱の秋である。
・秋色に染まる。
そもそも秋とは憂鬱だ。ピンク色に街を染めた木々が緑に燃え上がり、赤くなり枯れていく。秋とは最期の一花だ。終わりよければ全てよしとは言うが、また季節は巡る。繰り返す。僕は今年も燻っていたように思う。果たして僕は花開くのだろうか。それとも僕とはこういう花なのか。途方に暮れる秋である。
・美味である。
楽しくないわけではない。寧ろ年々楽しく感じることもある。身体はますます鈍くなり相変わらずあちこちに体をぶつけるし、物忘れも以前に増したがそれでも楽しみは尽きない。酒も食べ物も旨いし、YouTubeもやや軌道に乗り出した。家出したアシスタント(もとい彼女)も同じようにどこかで楽しんでいてくれたらいいのだが、確かめる術がない。祈るのみである。
・結局回転喫茶では紅茶を頂いた
秋色の須磨山頂遊園もなかなかによかった。山小屋では酒も頂いたし葉巻も吸った。そもそもはコーヒーを飲みにきた筈だったのだがまぁいい。寄り道こそが人生の醍醐味だ。目的地に着くことはそのおまけに過ぎない。さて今日はこれから、そして明日も明日とてどこに寄り道しようか。憂鬱を引き連れて旅を続けよう。



