
ウォーターズ期のフロイドの曲の中では珍しいくらいのアップテンポで明るい曲に仕上がってます。間奏のサクスフォンとギルモアのギターソロも、聴き所です。では,歌詞の方を見てみましょう↓
1、マネー,たんまり持って行くのさ。 いい仕事について高給与,それでOKさ。
マネー,こいつは良いぜ。 現ナマは両手でしっかり握っておけよ。
新車,キャビア,4つ星の白日夢,何ならフット・ボールチームでも買ってやろうか。
2、マネー,たんまり戻って来い。 おい,ジャック、俺のカネに触るなよ。
マネー,こいつは大当たりだ。 バカみたいな言い掛かりを付けるなよ?
俺はハイファイのファーストクラスの乗客。次は自家用ジェットでも買いたいぜ。
3、マネー,罪なやつ。 平等に分けなよ、でも,俺の取り分には触れんなよ?
マネー,そういうことなのさ。あれは諸悪の根源なのさ。
君がもっとくれって言ったって、誰もくれやしないのさ,
誰も...くれはしないんだ。
Pink Floyd - Money (video crip)
http://jp.youtube.com/watch?v=4hkjkTe5kZE
Pink Floyd - Money (Live 8)
http://jp.youtube.com/watch?v=Xl6NfQyNLto
この歌の主題はなんと言っても「お金は諸悪の根源」っていうその一言に尽きるでしょう。拝金主義を批判した、ある意味では資本主義を批判した曲なのですが1973年当時よりも、今のほうがしっくり来る歌かもしれませんね。新自由主義,そしてカジノ資本主義の栄枯盛衰を目の当たりにしている訳ですから。「金銭的に豊かになればなるほど、人間の心は貧しくなる。」誰かがそんなことを言ってました。無論,一概に言えることではないでしょうが、何と言うか,それも一理あるんでしょうね。そういえば作詞のロジャー・ウォーターズも社会主義者なんですよね,たしか。この曲や、その収録アルバムである『狂気』には、彼のそんな一面を垣間見ることが出来ます。彼は今の世の中をどう思っているのでしょうね...。
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人をこれ程までの狂気に駆り立てる物とは果たして何なのか?それを手に入れたところでどうなるというのか...。「おかしい」と感じながらも,その矛盾に気付きながらも、道を正すことは無い。いや,そもそも多くの人はそれに気付いてさえいないのかもしれない。この先の時代のことなんて僕には分かるはずも無いのですが、少なくとも今のまま「新自由主義」を盲信していれば、人はそのうち心を失うでしょう。「生きる」ことを忘れると言った方がしっくり来るかもしれません。心を失った人など,自由を失った命など,それはもはや、人間ではありません。そんなこんなですが、今日はこの辺で失礼します,ジベリ!
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