・今回の3冊
先週は選挙絡みの仕事などのために開催されませんでしたので、これが今年度最初の道場開催ということになります。お茶請けに志士会メンバーから貰ったワッフルと職場の友人から貰った鳩サブレを添えてお送りする今回のツンドク道場。BGMも含めて今回は「あの方」がたくさん登場しますw
そう、我らがあいみょんであります。ロキノンを久々に買ったのも彼女のインタビューを読むためですからね。で、タイトルは何なのかというと...まぁこのツイートを見ればわかると思います。その後のツイートで彼女も言っていることなんですが、これ「ふたりの世界」っていう歌の歌詞なんですよね。【🌖 MusicVideo公開 🌕】— あいみょん (@aimyonGtter) 2018年4月6日
4月25日リリースの4th Single.
「満月の夜なら」MusicVideo公開です。
ぜひぜひ。よろしくね^_^https://t.co/mCCpPqdVX7 pic.twitter.com/Kw1yZhhcF9
まぁ「セッ」のあとにどういう2文字がくるのかは実際に歌を聞いてもらえばわかるんじゃないかと思います。詳しくは述べませんw
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でも「そういうワード」を躊躇せず歌詞に入れちゃうところが彼女の魅力の1つですよ。彼女は一体どういうバックボーンを持つ人なのか。それが僕は前々から気になっていたのです。で、今回のロッキング・オンのインタビュー記事を読んでその一部が分かったような気がします。
・久々のロキノン
ということで1冊目。ロッキング・オンジャパンことロキノンは我らがYUIさんが多く登場する雑誌で、その昔は度々これを買っていました。今回はあいみょんの記事読みたさに数年ぶりにこれを買うこととなったのですが、これは買って正解ですよ。実に読み応えのあるインタビューでした^^
今回のインタビューは「7つのキーワードから解き明かすあいみょん」と題したもので、「大家族」、「生と死」、「岡本太郎」などのワードからアーティストあいみょんを解明していこうというもの。面白かったのは岡本太郎さんとのファーストインプの話。なんとあいみょんが岡本太郎を知ったのはクレヨンしんちゃんなんだとか。劇場版のなにかの作品に太陽の塔が出てきたそうで、そこから「ホントにあるんだ」的な感じで興味を持っていったのだとか。今では「ことあるごとに自分と結びつけてしまう」ほどにインスパイアされているそうなのですが、本当に何が入口になるかは分からないもんですねw
あと意外だったのが「お父さんから知ったアーティスト」の中にマイケルジャクソンやThe Beatlesに紛れてソウルフラワーユニオンがあったこと。Twitterではちょっと政治的な話もする彼女ですが、もしやそういう影響もあるのかなと思ってみたり。また家族のルーツが沖縄にあるという話も興味深いところでしょうか。辺野古についてどう思ってるかも個人的には聞いてみたいところです。
また「死と生」の欄では「これを歌ったらまずいとかは思わない」という力強い一言も。あいみょんというアーティストの魅力の真髄はたぶんここにあるのでしょう。それからあと印象的だったのは自分の声がもともとは好きではなかったということや、生まれ変わったら男がいいということでしょうかね。そういえばビートモの秋葉さんは逆に女がいいなんて言ってましたっけかw で、男がいいという理由は「モテるために音楽をやるという感覚を味わいたい」からなんだそうな。男目線の曲が意外と(?)多い彼女ですが、今後もしかしたらそういう視点からの曲も作るのかもしれませんね。
終盤では新譜の「満月の夜なら」についての話も。色っぽ言い回しを学ぶために官能小説なんかも参考にしたというエピソードがあったりして、やっぱりあいみょんというアーティストは面白いなと思いました。
2冊目はコバケンこと小林賢太郎さんの著書「僕がコントや演劇のために考えていること」。このコーナーへの登場はこれが2回目ですね。(これから先はこういうのも増えると思います^^)今回読んだのは121~127ページ。「打ち上げは飲み会じゃない」というワードが気になたので、そこから読み出した感じです。コバケンさん曰く「打ち上げは現場を支えてくれたスタッフにお礼を言い、肩の荷を下ろして語らう場」なんだと。だからその場に「家族や恋人を連れてくるのはおかしい」と言うのです。よくどこぞの大手の芸能事務所の芸人さんなんぞは「打ち上げに(お客で来てた)可愛い女の子を連れてきた」なんて盛り上がってますが、コバケンさんはそういうのをしない人なんでしょう。高いプロ意識がここにも出ていると言えますね。またコバケンさんはスタッフを重んじていることも伺えます。
それが顕著なのがその次の項目でしょうか?コバケンさんは何か作品をつくるとき、スタッフさんにその世界感の全てを伝えるのではなくて細かい部分は各々の自主性に任せているそうなのです。それはスタッフさんを自分の下ではなくて「各々が自立して自分の側を歩いている人」と称するコバケンさんらしい見方なのかもしれません。
またその次の項目ではコバケンさんの芸術観も見えてきました。ある時期ニューヨークでひたすら観客に徹していたというコバケンさん。そうする中で見えてきたのはアーティストとしての視点だったと言います。作品を生み出すのは環境ではなく個人の中であり、また芸術とは自分の側に寄り添うもので「守っちゃくれないけど裏切ったりもしない」存在なのだそうな...。
僕の属していたゼミのバカ橋はそれすら知りませんでしたがw
ちなみに論語はなんでこの漫画に載っていないのかというと、コーンナ感じで論語だけで単独で出ているからなのです。このシリーズ、漫画で読めて非常に分かりやすいのはいいところなのですが、原文のあるところが少なく、そうした意味では少し物足りないかもしれません。まぁホントの意味での入門書と思って貰うといいでしょう。今回はこれを懐かしみつつパラパラとやりながら気になるところを探してた感じなのですが、パッと目に止まったのは「大学」の一節である「国は利をもって利となさず、義をもって利となす」という部分ですね。利益ではなく道徳的な正しさこそが利益なのだと...。
日本では論語以上に人気の高い孟子の思想ですが、もしかしたらそれは武士道に通じるようなところが多いからなのかもしれません。武士道といえばもう1つ語らなければならないのが「墨子」でしょうか?こちらは僕ももう少し専門的な書物を持っているので、そのうち我が道場でも扱いたいと思います。
ともあれ今回の道場はここまで。「楽しくなければ読書じゃない」を合言葉に始めたこの企画ですが、やってみて思うのはやっぱり読書って楽しいなということですかね。型にはまらず肩の力を抜いて、思うがままに書物と向き合う。そういう時間を皆さんも持ってみてください。それでは本日はこれにて失敬、ジベリってことで。
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今回のインタビューは「7つのキーワードから解き明かすあいみょん」と題したもので、「大家族」、「生と死」、「岡本太郎」などのワードからアーティストあいみょんを解明していこうというもの。面白かったのは岡本太郎さんとのファーストインプの話。なんとあいみょんが岡本太郎を知ったのはクレヨンしんちゃんなんだとか。劇場版のなにかの作品に太陽の塔が出てきたそうで、そこから「ホントにあるんだ」的な感じで興味を持っていったのだとか。今では「ことあるごとに自分と結びつけてしまう」ほどにインスパイアされているそうなのですが、本当に何が入口になるかは分からないもんですねw
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あと意外だったのが「お父さんから知ったアーティスト」の中にマイケルジャクソンやThe Beatlesに紛れてソウルフラワーユニオンがあったこと。Twitterではちょっと政治的な話もする彼女ですが、もしやそういう影響もあるのかなと思ってみたり。また家族のルーツが沖縄にあるという話も興味深いところでしょうか。辺野古についてどう思ってるかも個人的には聞いてみたいところです。
伊、独は米軍に国内法適用 地位協定国際比較、沖縄県が「中間報告書」https://t.co/77CTjL094y— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) 2018年3月30日
「イタリアやドイツでは(1)米軍の活動に国内法を適用する(2)受け入れ国に基地の管理権や立ち入り権がある…」
まさに大マスコミが報道して周知しなあかんヤツ。不平等条約としての日米地位協定。
また「死と生」の欄では「これを歌ったらまずいとかは思わない」という力強い一言も。あいみょんというアーティストの魅力の真髄はたぶんここにあるのでしょう。それからあと印象的だったのは自分の声がもともとは好きではなかったということや、生まれ変わったら男がいいということでしょうかね。そういえばビートモの秋葉さんは逆に女がいいなんて言ってましたっけかw で、男がいいという理由は「モテるために音楽をやるという感覚を味わいたい」からなんだそうな。男目線の曲が意外と(?)多い彼女ですが、今後もしかしたらそういう視点からの曲も作るのかもしれませんね。
終盤では新譜の「満月の夜なら」についての話も。色っぽ言い回しを学ぶために官能小説なんかも参考にしたというエピソードがあったりして、やっぱりあいみょんというアーティストは面白いなと思いました。
男の子に生まれてたら勇気出してコンビニでエロ本買って必死に隠したりしたんかな。河川敷の草むらとか落ちてたり。駐輪場とか。雨に濡れてパリッパリになって、誰かが捨てたもんまた誰かが拾って。エロ本や〜、エロ本や〜、って言ったりするんやろうな〜〜— あいみょん (@aimyonGtter) 2017年6月1日
いいな〜
締めくくりには「いい曲を作ればCDは売れるし、CDにはまだ夢がある」という言葉も。今や音楽といえばダウンロードが主軸になりつつありますが、彼女は円盤にこだわりを持ち続けてるんだなと思い、同じく円盤派の僕は勇気を貰いましたよ。そういえばあいみょんのCDってグッズとかおまけが付くことはあっても何故かミュージックビデオのDVDみたいなのが付くのって僕が知ってる限りではないんですよね。あいみょんのMVは個人的に好きなのが多いのでそれはそれで寂しい気もするのですが、もしやこれはあくまで音楽で勝負がしたいという彼女の意向があるのかな>なんてことも思ってます。とかくこれからも応援し続けたいアーティストですね、ハイ。(あ、新譜は既に予約済みです^^)
2冊目はコバケンこと小林賢太郎さんの著書「僕がコントや演劇のために考えていること」。このコーナーへの登場はこれが2回目ですね。(これから先はこういうのも増えると思います^^)今回読んだのは121~127ページ。「打ち上げは飲み会じゃない」というワードが気になたので、そこから読み出した感じです。コバケンさん曰く「打ち上げは現場を支えてくれたスタッフにお礼を言い、肩の荷を下ろして語らう場」なんだと。だからその場に「家族や恋人を連れてくるのはおかしい」と言うのです。よくどこぞの大手の芸能事務所の芸人さんなんぞは「打ち上げに(お客で来てた)可愛い女の子を連れてきた」なんて盛り上がってますが、コバケンさんはそういうのをしない人なんでしょう。高いプロ意識がここにも出ていると言えますね。またコバケンさんはスタッフを重んじていることも伺えます。
それが顕著なのがその次の項目でしょうか?コバケンさんは何か作品をつくるとき、スタッフさんにその世界感の全てを伝えるのではなくて細かい部分は各々の自主性に任せているそうなのです。それはスタッフさんを自分の下ではなくて「各々が自立して自分の側を歩いている人」と称するコバケンさんらしい見方なのかもしれません。
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またその次の項目ではコバケンさんの芸術観も見えてきました。ある時期ニューヨークでひたすら観客に徹していたというコバケンさん。そうする中で見えてきたのはアーティストとしての視点だったと言います。作品を生み出すのは環境ではなく個人の中であり、また芸術とは自分の側に寄り添うもので「守っちゃくれないけど裏切ったりもしない」存在なのだそうな...。
まだまだ読んでいたいところですが、コバケンさんの本はここまで。3冊目はおそらく高校時代に買ったであろう「マンガ孟子大学中庸の思想」。最近何かと話題のたけし軍団が「義を見てせざるは勇無きなり」という言葉を引用してたりしましたが、あれは元々孔子の言葉。それから今日では誤用されることも多い「民は由らしむべし,知らしむべからず」も孔子の言葉ですね。人生とは「義を見てせざるは勇なきなり」と思いつつ0時帰宅。— 水道橋博士(小野正芳) (@s_hakase) 2018年2月5日
思えば大学の学部時代、僕は一般教養として中国の思想史を勉強していました。たしか講義ノートの代筆もしていたと思います。孟子・大学・中庸に論語を加えたものを四書と言い、これらは儒教の世界では長く重んじられてきたのであります。ついでに言っておくと大学と中庸は五経の1つである礼記に収められた1篇なんですね。権力批判の際によく使われる「由らしむべし、知らしむべからず」はそもそも孔子の言葉であり、元々は「人々を(政道に)従わせることはできるが、全ての人にその内容を理解してもらうのは困難である」という意味だった。つまり無知な大衆を嘆いたものだったとも解釈出来る。— Senichi@4.28ビートモワンマン (@t_senichi) 2012年8月31日
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— Senichi@4.28ビートモワンマン (@t_senichi) 2018年4月13日いやこれは安倍政権にとってさぞかし耳に痛い言葉でしょう。美しい国だとか道義国家なんて言っておきながらやっていることは下品且つ外道極まりありませんからね...。あと我が志士会という名前も実は孟子とゆかりがあるんですよ。志士というのは高い志を持つ人のことなのですが、この言葉が登場するのが孟子なのです。
ドブ鼠のように美しく生きてボロ雑巾のように誇らしくくたばれますように…— Senichi@4.28ビートモワンマン (@t_senichi) 2017年10月22日
「志士は溝壑に在るを忘れず、勇士は其の元を失ふを忘れず」と。溝壑(こうがく)というのは溝やドブ、或いは谷間を指す言葉なのですが、要は志のある人はそのためなら野垂れ死ぬ覚悟を持っていなさいと言うことです。ついでに言うと「勇士は其の元を失ふを忘れず」は勇敢な人はいつでも命を捨てる覚悟をしていなさいということ。そのくらいの心構えを持たなきゃ大きな仕事はできないのでしょう。
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・相変わらずトーストに頼りがちな間食(昨日はツナマヨトースト)
ともあれ今回の道場はここまで。「楽しくなければ読書じゃない」を合言葉に始めたこの企画ですが、やってみて思うのはやっぱり読書って楽しいなということですかね。型にはまらず肩の力を抜いて、思うがままに書物と向き合う。そういう時間を皆さんも持ってみてください。それでは本日はこれにて失敬、ジベリってことで。
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