2018年11月6日火曜日

【週刊コラム】一滴の朝露、映るセカイ【第59回】

・京都タワー

今日は仕事のあと、ちょっと京都駅の方に出てました。結果だけ言うと空振りです。気になっていた店には行けず終いでそれだったら...と思って行ってみたお店は閉店ガラガラ。結局HUBでちょい呑みして帰ってきただけになってしまいました。ともあれ今月最初の週刊コラム。テーマはコチラであります。

お笑いと政治
誰を指しての発言かは分からないが、少し前のテレビで千原ジュニアさんが政治的発言をする芸人さんについて「笑いで勝負できへん芸人が、そっち(政治的発言)へ行く傾向にある」と発言したそうだ。

この発言を見て僕は2つのことを考えた。1つは千原ジュニアというお笑い芸人が本当につまらない人になってしまったなということ。話術こそ衰えていないようだが、かつてジャックナイフと呼ばれた天才の面影はもう無いのかもしれない。本人はその昔「今ではバターナイフ」なんて言っていたが、今や何にもナイフに成り下がったということか。そしてもう1つはジュニアさんの発言の中に大いなる矛盾があるということだ。言ってしまえばこの発言自体が政治的発言なのだ。政治の話を芸人がすることを非難するのはそれ自体が特異な政治的発言とも言える。政治的中立と政治性の否定を同一視してはいけない。(これは教育現場でも言えることであるし、世間一般にも言えることかもしれない。)


僕に言わせれば、そもそもお笑いというものは一種のカウンターカルチャー(対抗文化)でもある。それはチャップリンを挙げるまでもない話しだ。「噛み付くなら自分より強いやつに噛み付けよ」といったのはキングコングの西野さんだったか。あの人の言うことの全てを肯定はしないが、たとえばこの指摘については僕はその通りだと思う。
今でこそあんな残念な人になってしまったが、松本人志さんだって最初はそうだった。今は亡き横山やすし師匠に歯向かうような言動を取ることもあったし、或いは島田紳助を暗に揶揄して笑いを誘うこともあった。また、いつぞやにも言ったことだがアメリカ人の原爆投下に関する意識調査を念頭に上げ、怒りを顕にする場面もあった。或いは著書で「オッサンがこの国を支配している」と皮肉ったこともあったか。何れにせよ松本人志というコメディアンはそもそもが反骨精神の固まりのような人だった。それが何故今のような体たらくになってしまったのかは定かではないが、そこに千原ジュニアも続くことになるのだろうか。

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ケンドーコバヤシさんが昔テレビで言っていたことを思い出す。ジュニアさんは「俺にできない笑いはない」と豪語していたそうだ。たしかにコントに漫才、落語もできて芝居もできて喋りも上手い魅力的な芸人さんだ。きっとスタンダップコメディだってやれば出来るだろう。政治ネタだって出来るんじゃないのか?それとも最早かつての反骨精神はなくなったのか。サービス業の従業員や後輩を弄るだけのみみっちい笑いしかできない芸人に成り下がってしまったのだろうか?だとしたら実に残念でならない。
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・HUBのムール貝

松本人志さんに続いて千原ジュニアさんまでもがつまらない人に成り下がってしまったのは非常に残念でならないのですが、今のテレビや或いは吉本興業という組織自体が最早死に体なのかもしれません。村本さんだけでなく、小籔さんや或いはRGさんなど吉本にはまだまだ気骨ある芸人さんも多くいますが、どうか潰されませんようにと願うばかりです。




ともあれ時勢は変わろうとしていますからね。今はチャンスがない人や冷や飯を食うことを余儀なくされている人たちが表舞台に躍り出る日はそう遠くはないでしょう。世界中のありとあらゆる業界でパラダイムシフトが起きています。もしかしたらこの洛南ジャーナルだって数年後にはバカでかい影響力を持つ媒体になってるかもしれませんよw 



前にも言ったかもしれませんが、僕にとっては政治の話ってのは音楽とか映画とかの話と何ら変わりないんですよ。別に難しい話でもないですし、タブーにするようなことでもないと思ってるんですがね。どうも日本人はまだまだその辺の感覚がおかしいままですね。


ちなみに明日から2日間は神戸に出掛けます。まぁ仕事ですけどねw ということで僕はもう寝ます。皆様夢の国でお逢いしましょう、ジベリ!

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