2010年10月12日火曜日

無印良品不買運動

無印良品を皆さんは知っているでしょうか?飾らないデザインやリーズナブルな価格から、特に若年層を中心に非常に高い人気を得ているお店で、先程,mixiのコミュをチェックしてみると、その参加者は9万人を超えていました。僕もあそこに売っているお菓子とかレトルト食品とか結構好きで、たまに買い物してたんですが、もしかすると今後,僕がそれらの商品を買うことはなくなるかもしれません。

実は先日,左翼系論評誌の「インパクション」(インパクト出版会)の7月号を読んで知ったことなのですが、その無印良品が来年中にもイスラエルの首都イェルサレムに出店を計画しているらしいのです。単なる「商品の供給」なのかも知れませんが、世間では時にそれが大きな政治的メッセージを持つことになる...ということを経営者は理解できないのでしょうか?それとも経営者はイスラエルの実態を知らないのでしょうか?

・STOP無印良品キャンペーン
http://palestine-heiwa.org/muji/


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~侵略&アパルトヘイト国家イスラエル~

前にも言ったような気がしますが、そもそも僕はシオニズムという思想を身勝手極まりないものだと思っているのです。だって考えてみて下さいよ。何千年も前に祖先が住んでたからって、既にそこに住んでた人を追い出していい理由にはならないでしょ?それをマジメにやっているイスラエルや、アメリカを中心とするそれを支援している国の神経が僕には理解できません。




              ・キャンペーンのポスター


昨年初めのガザへの攻撃,あれは紛れも無い侵略行為です。僕に言わせれば、イスラエルこそ「悪の枢軸」ですし、もっと言えばアメリカは世界最悪のテロ支援国家です。しかもイスラエルではパレスチナに対する隔離政策を実施しています。細評はWEBサイト「パレスチナ情報センター」にある「アパルトヘイト・ウォール」のページ(URL:http://palestine-heiwa.org/wall/wall.html )を見て頂ければ分かるのですが、イスラエル政府はこうした壁を構築することによって、パレスチナの分断を図ろうとしているのです。

大義名文は「パレスチナの侵入を防ぐ」とするものですが、その8割はイスラエルでは無くパレスチナの領内に作られています。土地を略奪しながらこうした‘隔離ブロック’を構築しているんですね。勿論,こんな身勝手が国際社会で許されるはずも無く、2003年には計画の中止と壁の撤去を求める国連決議が出されたのですが、アメリカの保護を良いことに、これを無視して計画を続行させています。

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~日本政府も大概である~

「アメリカ,何やってんだ...。」と云いたいところではあるんですが、残念ながら現状,日本政府もどちらかと言えば加害者の側に居るようです。今年の6月2日(つまり鳩山が辞めた日)、国連でこんなことがありました。 ことの発端はその2日前の5月31日,40カ国の有志750人が、イスラエルの侵攻で苦しむガザの難民のために「ガザ自由船団」なる救援隊を組織し、国際水域を経由してガザへと向かっていたのですが、なんとそれをイスラエル海軍が攻撃したのです。これによって16名の死亡者と、少なくとも60人の負傷者が出ました。 

この紛れも無い海賊行為に対し、国連は独立した国際的調査団の派遣を議論します。結果的にこれは賛成32、反対3(米・蘭・伊)という形で採択されるのですが、あろうことか日本は「棄権」という、ある意味「反対」よりも最低な腰抜け丸出しの行動に出ました。(因みに「棄権」は他にイギリス、フランス、ベルギー、韓国など全9か国)

補足ですがアメリカ(ヒラリー国務長官)は、「(テロの実行犯である)イスラエル自身で調査を行うのが公平」という到底,正気の沙汰とは思えない持論を展開した模様です。どうやらクリントンんところは夫婦揃って頭が逝ってる模様です。(それともアメリカでは犯罪者が自分で自分の調査をするのが流儀なんでしょうか?ちょっとついていけませんね...。)

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~誰にでも出来る!不買運動~
普通,こういう政治的な運動って多かれ少なかれお金が掛かるんですよ。でも「不買運動」だけは例外で、1円も掛けないで出来てしまうんです(笑)

だからってのもおかしな話ではあるんですが、とにもかくにも不買運動は全ての人が等しく出来てしまう...というワケですね,ハイ。幾ら海外進出を進めているとはいえ、その利益は全体の2割程度で、あとは全て国内の消費によるものです。しかも世界的にも(特にEUでは)反イスラエルの動きが強まりつつある昨今です。無印良品の経営者は、企業イメージのためには勿論,企業利益のためにも出店計画を取り止めるべきです。さもないと後で取り返しのつかないことになるでしょう。


2回続きの政治系記事というのも重苦しい&芸が無いところではありますが、皆さんも是非,参加&情報拡散の協力をよろしくお願いします。では今日はこの辺で失礼します,ジベリ!

2 件のコメント:

S.S. さんのコメント...

無印良品は一度も利用したことがありません。
なぜなら近所にないから←

シオニズムと言うのは本当に勝手だと僕も思います。
実は、今年世界史の先生が、「世界史を一年で教えるって言うのは不可能だから、大事なところだけやる」っていって最初にやったのが、ユダヤ人の歴史だったんですよ。
その授業の最後で、先生が「かつてユダヤ人が受けた事を、今、ユダヤ人は行っている」と言って終わったんです。
衝撃でした。
エジプト奴隷に始まり、バビロン捕囚、ゲットー、ホロコースト……
その歴史は個人的に同情の余地ありと思ってはいますが、だからと言って、現状は批判されるべきだと思います。
ユダヤ人は賢いといまでも僕は信じています。だから一刻も早く自分たちの行為が愚かだと気付いてほしいです。

あと、村上春樹さんの壁と卵の演説についてどう思いますか?
僕はもっと評価されてしかるべきだと思うのですが。結構批判の声もあるようで。

長文すみません(汗

天王寺センイチ さんのコメント...

>S.S.さん

無印は基本,都市部とショッピングモールくらいにしか無いからね^^;

その社会科の先生,なかなかの着眼点かも。(最初にユダヤの歴史を教える...というのはセンスを感じますw)


ユダヤ人はたしかに歴史的に過酷にして数奇な運命を辿っている民族なんです。

特にヨーロッパに流れ着いた後はキリストを処刑したのがユダヤ人だった...という理由で例外なしに,というくらい迫害されます。(逆にイスラーム世界での方が、扱いは良かったと云います。いわゆる「千年の対立」ってのはキリスト教国による捏造w)

だけどそれがイスラエルでの蛮行を正当化する理由にはならない,というのは僕も全く同意です。ユダヤ人というのは頭のいい民族だと僕も思うので、どうか自省して頂きたいところです^^


僕もあのスピーチは絶妙だと思いました。あと,何っていうか村上さんらしいな...と。

批判はどうやらスピーチ内容というより、あの場に出向いたことにあるみたいですね。(尤も村上さんとしては、それでも言いたいことがあったのだということはスピーチの内容から明白ですが...。)

ノーベル賞、今回は受賞出来なかったらしいけど、きっと受賞した時にはまたあんな感じのスピーチをしてくれるでしょう(笑)