ということで今回も引き続きネオコンという集団の説明をしていきたいと思います。今回は核心に迫る内容も多く含みますが、前回言ったようにここはあくまでプロローグ,これを知った上で次回から始める連載を読めば、その内容がしっくり来る...というワケです。そしてもう一つこれだけは言っておきます。
僕の目が黒いうちは、日本をウォール街の言いなりにはさせません!(英:
Japan must not be under wall street's thumb,over my dead body!)と。
4、その人脈
ネオコンは前回説明したように、1980年代のレーガン政権下でその頭角を現します。その中でも代表的な人物とされるのが、のちに
The Prince of Darkness(暗黒の君)との異名を持つことになる
リチャード・パールその人です。彼はユダヤ系アメリカ人で民主党員なのですが、レーガン共和党政権下で国防次官補を務めるこになります。彼は国防費内のいわゆる‘秘密予算’を運用して財力を付けて自らの陣営の強化を図ったほか、またアドナン・カショーギを筆頭とした武器商人とネオコンのパイプを形成します。ここにおいて
ネオコン=戦争すれば儲かる組(死のビジネスマン)という構図が作られ始めるのであります。彼はその後イラン・コントラ事件の発覚で表舞台からはしばらく姿を消しますが、次は舞台裏で蔭のフィクサーとして暗躍を続けます...。
ネオコン陣営は軍需産業関係者のほか、石油会社やユダヤ系の金融資本(ロックフェラーなど)とも親和的であるといわれています。メディア業界では
FOXテレビやワシントンタイムズの傘下である
UPI通信を支配下に置くなど情報操作にも抜かりがありません。因みにワシントンタイムズのオーナーは統一協会の
文鮮明代表なのですが、ここからも世界の裏社会が密に繋がっているということが見て取れるでしょう。(ネットジャーナリストの
リチャード・コシミズ氏はこれらを総称して
世界ゴロツキ協同組合などと命名していますが言い得て妙といったところだと思いますw)
5、完全な断絶
先端的政治戦略研究所(IASPS)なるシンクタンクが1996年5月,ネタニヤフ政権成立前夜に発表された文書。これは93年のオスロ合意をパレスチナ解放機能(PLO)側が治安の維持という約束を果たしていないため無効であり、ならばイスラエルのもとでシオニズム再建のために全力を尽くそう,とするもので、その第一歩としての
「イラクの親イスラエル化(親米政権擁立)」 をここで提言しているのです。この計画はサダム・フセインの討伐と、新たな統治者としてのハーシム王家(ヨルダンの王室)擁立と、ヨルダンの「新パレスチナ化」にあると言われています。当時は画餅のように見られていたのですが、イラク戦争によってそれも現実味を帯び始めるのでした。
ブッシュ政権にはこの計画の提唱者が多く閣僚ないしそれに準ずるものとして迎えられている...という事実も見逃せません。有名どころとしては、ダグラス・ファイス国防省政策次官やジョン・ボルドン国務次官(軍備管理・安全保障担当)が挙げられるでしょう。そして先述したリチャード・パールもその一人なのです。彼は2001年より国防政策諮問委員会の委員長を務めていましたが、イラク戦争開始後の2003年,先述した武器商人
アドナン・カショ―ギとの癒着が表面化したことに起因してその職を辞しています。彼らは揃ってイラク戦争開戦派であり、その遂行に大きく貢献しています。そう言えばジョン・ボルドンは
安倍晋三とも浅からぬ仲にあるようです。対北路線において同調したから...とはいいますが、本当はもっと別の意図があったんじゃないでしょうか?
統一協会と近しい関係にある安倍さんのことですから...ちょっとこれは考えすぎかもしれませんけどw
今回は人脈や、或いはそれらを取り巻くものの相関関係を見て貰うのが狙いでした。ほら,何か事件があったら探偵でも刑事でも、人物関係とか探るでしょ?そのノリです。というコトで、今日はその辺が分かれば100点満点!次回から遂に本題に入ります。乞うご期待と宣伝したところで本日は失礼します,ジベリ!