【中古】 ネオコンの真実 イラク戦争から世界制覇へ /ローレンス・F.カプラン(著者),ウィリアムクリストル(著者),岡本豊(訳者) 【中古】afb
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前に言ってた通り、今週の前半,僕は体調が優れなかったワケなのですが、幾分か元気になってきたので、とっとと連載を始めたいと思います。前に言ってた通り、9.11に関するやつをやりたいのですが、その前にテロの首謀者である「ネオコン」という集団について勉強していきましょう!というのが本日から2回に分けてお送りするテーマであります。したがって本格的な連載は第3回からであり、これはそのプロローグという次第でございます。
1、ネオコンとは?
ネオコンとはNeo-Conservatismの略であり、つまりは新保守主義を意味します。一般的に経済面では市場原理主義を支持し、公共事業や社会保障事業の民間開放を主張することが少なくありません。また外交面においては自衛のための対外侵略をも辞さないという極めて強硬な路線を取ります。アメリカではレーガンやブッシュ親子,日本では中曽根,小泉あたりがこの推進者に当たります。国内について言えば民主党内でもたとえば凌雲会や松下政経塾組にはネオコン的なエッセンスや背景を持っている人が少なくありませんし、現政権は今の自民党よりもその色合いが強いといっても過言ではないところがあります。(加えて言えば、みんなの党もそっち寄りですね。)
2、もとは左翼だった「極右」
ネオコンの隆起は1970年代,カーター政権下であると言われています。彼らはカーターの推進する人権外交に反発し、民主党から共和党へと転向します。(転向するのもの、所属は民主党のまま...という人も少なくありません。例えば次回紹介するネオコンの代表人物,リチャード・パールは現在でも民主党員なのです。)
その後,レーガン政権下でブレーンとして頭角を現すこととなった...という流れのようです。といってもその源流となるものは1930年代の段階から存在していたとも云われ、なんとトロツキストがその主軸であったとか...。そのため彼らが支持する「民主主義の輸出」という考え方は、トロツキーの思想である世界革命思想(革命の輸出)に類似しているのではないか?とも言われるのであります。今ではすっかり「極右」として捉えられるネオコンですが、そのルーツが左翼だったというのは非常に面白い点ですね。
3、ネオコンとはシオニストである
結論から言うと、外交的に言うとネオコンとはイスラエルロビーなのです。今聞いても全く以て信じられない話かもしれませんが、もともと共和党はアラブ寄りだったのです。それに対して民主党はイスラエル寄り...という構図が元々はあったのですね。しかしまぁ,ネオコンの台頭後はその辺も何が何だか分からなくなっているのが現状です。彼らはイスラエルの利益はアメリカの国益に繋がる...という建前と、中東の‘民主主義の要’を守るという大義名分の下でイスラエルを支持しているのですが、彼らの本音はもう少し別のところにあります。彼らにとってイスラエルの利益はアメリカに利益にすら優先するのです。次回,その人脈について説明していく中でもう少しここについては詳しく説明していきますが、そういう思惑があるからこそ、彼らは自国民をも犠牲にする‘戦争ビジネスの遂行’を厭わないのです。
~今日のまとめ~
愛国者を偽装した売国奴...それがネオコンなのです!そこだけ分かれば今日は100点満点。次回の人脈や支持母体の説明を聞けば200点満点!モニターの前の皆さんも、きっと世界の構図を理解できるでしょう。そしてそれを理解した上で9.11やイラク戦争など昨今の世界情勢を見ると、モノの本質が見えてくるというものです。それでは皆さん,次回もこの教室でお会いしましょう,ジベリ!
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