・六道まいりは明後日10日まで
・五条通りの両脇にズラリと並ぶ陶器市(陶器まつりも10日まで)
・地獄への入口があることでも知られる六道珍皇寺
今日は毎年恒例になりつつある陶器まつり&万灯会及び六道参りに行ってきました。2つとも取り分けて派手なイベントではないのですが、個人的に好きな行事の一つであり、毎年1日はこれに時間を割くと決めているのです。
・多くの人で賑わう陶器まつり
午後から研究室に行き、そこで夕方まで時間を潰した後、お京阪でとりあえず七条まで。(ここで降りると運賃が50円浮くのですw)そこから歩いて陶器まつりの会場である五条通り界隈へと向かいます。沢山の店が軒を連ねる五条通は多くの人でごった返しており、またちょっとした露店なんかも出ていることからちょっとした夏祭りのような雰囲気も...。
・今回の戦利品
高価なものも勿論沢山あるのですが、僕ら貧乏侍が買うのはアウトレット品など安価なもの。なのでこれだけ買っても合計で1000円以下だったりするのです。小鉢と小皿と蓮華、丁度欲しかったものばかりなんですが、安い上にデザインも良くて気に入ってます。いい器を買ってくると料理がしたくなってくるもの。明日は早速これに丁度いい料理を作りたいものです^^
・さぁて日も暮れてきました...
その後、五条通りから小道に入っていざ六波羅へ。途中スコールに遭って傘を買ったりしたのですが雨はすぐに上がり、空は何やら不気味な色。ミステリーゾーン六波羅をこうも演出する装置は他に無いでしょう...。
・六波羅蜜寺に到着
六波羅蜜寺の万灯会は20時から。それまでまだ2時間ほど余裕があったので、先に六道参りに行くことに...。
「六道さん」の愛称で親しまれるこの催しは、お盆に帰ってくる先祖を迎えるためのもので、つまるところ後述の万灯会と趣旨としては同じなのです。それにしても夕立上がりの一見不気味にすら感じる空の色は珍皇寺というミステリースポットによく映えており、心なしか境内はいつもに増して異世界のような雰囲気を漂わせていました。
・六道まいりで賑わう珍皇寺境内
ここの境内にはある伝説が伝えられています。話しは平安時代前期に遡るのですが、そこに
小野篁(おののたかむら)という役人さんがいました。明法道(みょうぼうどう:現在で言うところの法学に近いもの)に通じた優秀な人物であり、833年には
令義解(りょうのぎげ:令、つまりは行政法や民事法、訴訟法等の解説書)の編纂にも加わっています。また漢詩においては「日本の白楽天(白居易)と称されるほどだったとか。短歌にも明るく、百人一首の
「わたのはら 八十島(やそじま)かけて 漕ぎ出ぬと 人には告げよ あまの釣船」をはじめ多くの名歌を残しています。ついでに言うと有名な
子子子子子子子子子子子子(猫の子子猫、獅子の子子獅子)のとんちも、元ネタは嵯峨天皇が小野篁に出したなぞなぞだったそうな...。しかも武術にも秀でていたというのですからこの男、死角なしです。(まぁ強いて言えば妹と恋仲になるというシスコンぶりくらいもものでしょうかw)
・こんなものも出ているそうなw
日本人には珍しい言うことは言うバッサリした性格であったこと、或いはその反骨精神から野狂(やきょう)と揶揄されることもあったとか...。そんな小野篁がなぜミステリーの住人なのかというと、彼にはもう一つの顔があったからなんです。昼は帝に宮仕えしていた彼はなんと夜は
閻魔大王に仕えて裁判の補佐をしていたというのです。そしてそのときに‘冥界’への入口としていたのが珍皇寺にある井戸だったというのです。ことの真偽は定かではありませんが、珍皇寺には閻魔大王と小野篁の像が並んで安置されています。
・ゆたか屋のおばんざい定食(840円也)
珍皇寺を出た後、ちょっと夕食でも食べていこうということで立ち寄ったのが、お寺から程近い
「ゆたか屋」というお店。メニューは写真のおばんざい定食のみ。日替わりで10種類近くのおばんざいが付くということなのですが、これがどれを食べても美味しい…。六波羅というある種の穴場的スポットにあるお店なのですが、ここはおススメの場所です。
・多くの人が集う六波羅蜜寺の万灯会
そして腹を満たしたところでいざ万灯会に。御先祖様を迎える
「迎え鐘」を付いていざお堂に...。七難即滅・七福即正の祈願のあとに参加者全員で
般若心経を唱えてから住職さんのお話があり、更にそのあと「火の用心」の護符を受けて終わりを迎えます。半ば花火大会のようになっている五山送り火とは対照的に、荘厳な仏教行事として続けられているのが迎え火もとい万灯会なのです。
・相変わらず魅力的な京都の路地
その後、花街を通りつつ四条河原町を目指します。鴨川沿いでやっている
「京の七夕」を見るためです。これは数年前から京都でこの時期、つまりは旧暦の七夕(8月7日)の前後で開催されているイベントのことで、鴨川と堀川、2つの会場で催し事が行われています。
・京の七夕祭りは来週月曜までの開催だそうな...
当然のようにこちらはカップルだらけw まぁ俗なもんです。それでも風に揺れる笹の葉と色とりどりの短冊はとても風情のあるもので、また見ていてとても涼しい光景でした。シングルで行くのはなかなかに心苦しいところかもしれませんが、なかなかに趣ある催しなので、気になった方はどうぞこちらにも足を運んでみてください。
・風に揺れる短冊
明日は特に何も予定はないのですが、まぁ恐らく大学で今執筆中の政策論文に打ち込んでるんだろうなと思います。そんなところではありますが、本日はこれにて失礼いたします,ジベリ!