・山鉾巡行(長刀鉾)
・放下鉾(撮影は昨日)
・今年もコンチキチンが街に響く
ニュースやTwitterなどで知っている方も多いと思いますが、本日京都は大雨です。ともあれ
宵山&山鉾巡行は何とか無事に執り行われ、今年も祇園祭はハイライトを終えることとなりました。おそらく今頃はお神輿が動き出していることでしょう。
・長刀鉾には登ることもできる。(なお女人禁制)
今回は16日の午後よりスタート。
クンクンルーホーで髪を切ってから浴衣に着替えたところで彼女と合流。だいたいそういう流れです。
・これは白楽天山
ともあれ散髪が予想外に早く終わったので合流までは少し時間の余裕がある状態。ということで、近くを散策することに。四条烏丸を中心に展開するいわゆる鉾町。全部を見てまわろうとするとかなりの時間を要します。ちなみに山と鉾は何が違うのかというと、てっぺんにその違いはあるのです。写真のように上に木(真木とかいて‘しんぎ’と読む)が乗っているのが山。てっぺんに剣鉾という薙刀みたいなのが飾ってあるのが鉾ということになります。(まぁ一部例外はあるのですがw)
・祇園祭 鉾と山との違いとは?(面白人生研究所)
http://www.yamamototetsuya.com/blog/archives/422
ただもっと遡って考えると、山と鉾はそもそも役割が違うものなんだそうな。今は殆どやってないのですが、鉾は昔はそれぞれに出し物をしていたそうなんですね。その名残が綾傘鉾の踊りだったり、或いは祇園囃子だったりするのですが、昔は
川越祭のように鉾の上で演劇を披露してたりもしたようです。
・曳っかわせで有名な川越祭(去年来訪時の撮影)
では山はどうしていたのかというと、造形物として神様やお客さんを楽しませるものなんですね。それを地で行っているのが螳螂山ということになるでしょう。ちなみに山鉾はそれぞれに豪勢に彩られていますがこれはその昔、当時の豪商たちがおらが街を誇らんとすべく飾り付けたものなんですね。中にはペルシャ絨毯などの舶来品もあり、しかもそこには聖書のワンシーンがあったりもするのですが、果たして意味が分かって使っていたのかどうか...。(ちなみにその聖書のタペストリーを飾った鉾はキリスト教が禁じられていた江戸時代にも悠々と巡行していたとかw)
まぁ
祇園祭については山鉾のタペストリー以外にも不可解なところが多くあり、以前から言っているようにこれは実はユダヤ教の式典なのではないか?と思ってしまうようなところも多々。時期的にイスラエルのシオン祭とバッティングしていますし、ハイライトである本日17日はかのノアの方舟がアララト山に漂着した日でもあるのです。加えて言えばこのお祭りのそもそもの主体である八坂神社の「八坂」。これって実はヤハウェを意味するのではないか?と言われています。そもそも古代ヘブライ語でヤーサカは神を讃える言葉なんですって。まぁ言われてみれば神輿は完全にアークと同じ扱いですし、祇園祭というか神道自体がちょっとユダヤ教と近似性のあるものなんですよね...
・なかなかいい眺め(放下鉾より)
とまぁ趣味の話はここまで。冒頭でも言ったように、山鉾の中には登ることができるものが幾つかあります。女人禁制を今でも貫いているのは先述の長刀鉾とこの放下鉾の2つのみ。登れる条件は山鉾によってまちまちですが、放下鉾は粽を買うと「上がっていいよ」となる感じでした。
・皆川泰蔵作のバグダッドは1982年製と結構最新
「動く美術館」とも称される山鉾巡行ですが、放下鉾のそれもなかなかのもの。巡行当日はまじまじと見ることはできませんが、宵山の日であればこのようにゆっくりと、しかも間近に見ることが許されるのです。(ちなみにここのスペースはまだ聖域ではないようなので、女性も見学可とのこと。)
・ビール、ビール、飲めば飲むほど強くなる♪
あと祇園祭期間中ということで、キリンビールはこんなデザインになっている模様。たぶん京都でしか売ってないと思います。それも四条烏丸の自販機で見かけただけなので、実際の発売エリアがどこまでなのかは不明。(そもそも瓶だったらそのまま置いとくんですけど缶なんでね...)
・放下鉾の粽はこんな感じ
彼女との合流後、とりあえず宿泊先のホテルにチェックイン。荷物を置いて再度街へと繰り出します。といっても日が暮れ出すまでは少し時間があるので、とりあえず遅めのお昼でも食べることに。
・久々の回転寿司
お昼は回転寿司にて。まぁ毎度お馴染みの
京のとんぼですね。坂本龍馬&中岡慎太郎が暗殺された近江屋の跡地にある回転寿司屋です。(たしか昔はサークルKだったっけか...)例によって昼間っから飲んでますが、お祭りとは元来そういうもんですからね、それが様式美ですw
・艶やかな街の景色
その後、ジャンカラで2時間ほどカラオケをしていると日が暮れてきました。いよいよ鉾町に繰り出します。歩行者天国となり、浴衣姿の人たちでごった返している四条通を歩いていきます。メインは四条烏丸周辺、長刀鉾や函谷鉾の近くですが、面白いのはもう少し奥行ったところ。
・屋台もあるよ!
少し前までは烏丸通りにも屋台がいっぱい出ていたのですが、近年の暴力団排除という流れの中で全体数として屋台の数は減少。代わりに付近の飲食店がちょっとした出店を出したりするのが昨今の流れであり、屋台は少し奥行った場所に展開するようになっています。
・MOJOにて
出店といえばこんな場所もお店を出してましたよ。先々月にガガガSPとDOESのライブに行ったMOJOです。ビールのほかに焼きそばなんかを売ってましたよ。名物とのことで買って帰りましたけどホントに結構美味しかったので来年以降も定番にしたいところ。
・これも放下鉾
ともあれ一番の見所は山鉾ごとにやっている出し物。いわゆる祇園囃子の演奏を聴きながら、酒を飲みつつ街をそぞろ歩きする。これが宵山の正しい楽しみ方なのです。そうこうしている間に日は暮れていくのですが、深夜にもイベントはあります。有名なのは
日和神楽ですね。
・日和神楽の様子
これはホテルの客室から撮った写真なんですけど、まぁこんな感じで各々の鉾町の囃子組が四条の御旅所まで詣でに来て、そして演奏して帰っていく...というのが大まかな説明になります。ちなみに長刀鉾だけは八坂神社まで行くそうです。(帰りは祇園の花街を通って帰り、お茶屋さんや料亭の前でも演奏するのだそうな...。)
・MOJOの焼きそばとかかつくらのエビフライとか...
その後、本来であればもう1度夜の街に繰り出す予定だったんですけど、ちょっと疲れていたこともあり結局ホテルでノンビリと過ごすことになったのでした。なんやかんやで眠りに就いたのは日付が変わってからのことでした。
・朝食。
一夜明けて17日。今回のプランでは朝食は近くのホリーズカフェかスタバで食べられるようになっていました。写真のとおり、僕らが利用したのは
ホリーズカフェです。この時点で山鉾巡行までおよそ1時間前くらいのこと。
あ、今回宿泊したのはここです。この時点で空模様が怪しかったので今年は基本、客室から山鉾を見ることに。(丁度チェックアウトも11時でしたしw)いわゆる辻回しこそ見えませんが、部屋の位置的に山鉾はかなりよく見えるところだったのでその辺もラッキーでしたね。
・今日では生き稚児
長刀鉾は「くじ取らず」と呼ばれており、毎年トップバッターを飾ります。勿論これには理由があります。山鉾の巡回コースには要所要所にしめ縄のようなものが繋がれていて、それはそのまま結界を意味するのですが、それを切る役割が長刀鉾にはあるのです。そしてそれを担うのが長刀鉾に乗る生き稚児と呼ばれる子どもの役割なのです。
実は昔は各々の鉾にこうした生き稚児が乗っていたのですね。それがいつ頃からか長刀鉾だけとなり、その他の鉾には稚児を模した人形が乗せられるようになったのですね。因みに生き稚児に選ばれるのは基本的に鉾町に近くに住む子である必要があります。何せおよそ1ヶ月拘束されますからね...。そして選ばれる子どもはどこぞの会社の社長の御曹司だったりでほぼ例外なくセレブなんですよね。まぁこれは葵祭の斎王代にも同じことが言えますがw
・近年稀に見る雨の山鉾巡行
しかしこう見ると凄いですね。数年前にも天気の芳しくないことはありましたけど、ここまで傘が目立つ山鉾巡行も珍しいと思います。まぁそもそもの祇園祭の目的の1つが雨乞いだったのである意味これは正解の図なのかもしれませんけど...。
・巡行する放下鉾
その後、チェックアウトを済ませてちょっとだけ路上から行列を見ることに。結果的に今年のメインは放下鉾でしたね。ちなみに去年は函谷鉾の粽を買ったのですが、果たして来年はどうなるのやら...。まぁそういう楽しみ方もいいでしょう。補足で言っておくと、この祇園祭の粽は魔除けのお守りのようなものであり、基本的に食べられません。どうやら最近は食べられるものを売っているところもあるようですが、それがあくまで邪道であるということですw
・巡行ラストは船鉾
ラストの船鉾が四条通りを通過したのは11時半頃のこと。かくして祇園祭のとりあえずのハイライトが終わり、おそらく今頃は神輿が街を練り歩いている頃ではないかと思うのですが、大雨もあって足早に引き返してきたのでそれは見れず仕舞いです。
・久々のタイムピースカフェ。
ちなみにお昼は久々にタイムピースカフェに行きました。相変わらずこのお店は行きつけですね。平日だとランチが16時までやっているのが嬉しいところですよ。今日はほぼ地下を通っての移動がメインだったので何とかあまり濡れずには済みましたが、電車の駅から家に帰る過程で結局ずぶ濡れ。どうやら鴨川は大氾濫状態のようですし、そういう意味でも異例尽くしの祇園祭だったように思います。そんなところですが本日はこれにて失礼。あすはまた仕事です、ジベリ!