2025年8月31日日曜日

8月31日の夢と憂鬱

 1年の中には何日か魔法めいたものを帯びた日にちがある。たとえばクリスマスイブだったり祇園祭の夜だったり。そんな1日のうちの1日が今日8月31日である。夏の魔物だとか運命の悪戯だとか、なんかそんなものが機能しそうに思う日なのだ。勿論大方結局は何もない。ロマンスもなければ運命もやんちゃをしない。だけどもなんともソワソワする。そしてそのソワソワこそがこの日の醍醐味なのだ。ソワソワこそがただの日常を彩るのだ。


今年も今日は仕事だった。仕事終わりに銭湯に浸かり酒を飲み今に至る。これから映画を観る。わりと充実した1日だ。しかしただの日常である。宿題に追われないしアバンチュールもない。しかしフジファブリックの志村さんがあの名曲の中で言っていたあの頃のような寂しさはある。ともあれ随分と夏は長くなった。短いのは春と秋であとは夏か冬かだ。まだまだ夏は続くのだ。それまでに夢物語もどうか訪れてくれ。かなわないならスウィートノベンバーでもいいしクリスマスの奇跡でもいい。我々は何かしら夢を追わねばならないし、追うことを目標にしてもいけない。我らが阪神タイガースは優勝間近。そして僕らの人生には消化試合なんざ一つもない。まだまだ戦いは続くったら続くのだ。

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