2007年11月7日水曜日

一郎、辞めへん。

小沢氏は結局のところ何がしたかったのだろうか。結局は辞めなかった訳だが...。

 「辞めなかった」といえば、毎年3月の暮れ頃になると決まって「辞める」といって番組の最後で「辞めへんでー」と宣言するというキリドとして成立していない茶番劇を見せてくれる芸人がいる。山崎邦正『ガキの使いやあらへんで』に、二回目の放送から出演している彼だ。
 
もっともこの企画は、『さようなら、山崎邦正』として、もうすでに5回以上行われているにもかかわらず、それなりに好評のようだが。この企画の流れはこうだ。まず山崎以外のガキ使メンバーが登場し、浜田さんが「悲しいお知らせがあります。」と、切り出す。(BGMにはショパンの『別れの曲』やらサティの『ジムノペティ/第一番などが。)山崎さんがガキ使を卒業するというのだ。そのあと山崎さんが出てきて、その旨を述べる。(動機がいつも意味不明。)そして彼の選んだ、番組の名場面が放送される。そしてみんな(菅プロデューサー含む)から別れの言葉(かなりそっけない。っていうかヒドい。)をかけられ、花束を贈られる。それでも「こんなにたくさんの花束、誰がもらえまっか?」と、山崎さんは号泣(マネ)、支離滅裂なことを言い始める。この間、メンバーは笑いをこらえるので必死であるが、その様子があたかも泣いているように見えるのが面白い。そしてみんなが帰ろうとすると、彼は「待てーい。山ちゃんは、ガキの使いを辞めへんでー!」などと叫び、続投を宣言。(メンバーは呆れ顔。僕的には、ここが一番面白い。)そしてなぜか歌い始める。(歌詞のサビが「山ちゃん、辞めへん」に変えられている。)近年は歌1曲と、映画のワンシーンのマネの二部構成ってのが定着してるみたいだ。

 山崎さんと小沢さんの違いは一つである。民主党は、とても笑える状況じゃないということだ。(自民党にとっても思わしいとはいえない。)辞められると困るのだ。小沢さんのシナリオがどうなってるのかは不明だが、一つだけ言えるのは、今の日本の政局は、笑っては済まされない状況にあるということだ。国会を1隻の船だとすると、明確なリーダーシップを執れる船長がいないのだ。しかし海(世界情勢)はお世辞にも凪とはいえない。行き先さえも決まってない。行き先が無いのだから希望は無い。あるのは不安と恐怖だけだ。番組の企画というものは、出演者と製作陣、そして聴衆の息が合ってこそ成立する。聴衆が望むからこそ番組があるし、ショーの幕は上がるのだ。そして作る人と演じる人がいる。たしかに突飛な演出は、ステージを沸かせることができる。しかし、今はそれどころじゃないのだ。「俺なりのサプライズ」なんて言ってる場合じゃない。目の前にいる怪物は、もう今まさにその斧を振り下ろさんとしているのだから。笑うところじゃないし、笑わせる場面でもないということだ。もっとも製作者の技能が低すぎるのかもしれないが。そして多くの聴衆には何かを見出す力は無いのだろう。果てにあるのは民主主義の崩壊なのかもしれない。


 話は山崎さんに戻るが、今週関西圏では「山崎vsモリマン」ガキ使の企画)が放送される。一体どうなるやら。山田さん(今夜が山田)や、ダイナマイト四国(マイトさん)も、出てくれると嬉しいのだが。

(「1、2、3、四っ国、四っ国」)

じゃあ今日はこれでっ、ジベリ!

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