「怠惰な日を刻みゆく時計、
君は無造作に時間を浪費していく。
生まれた町から出ようともせず、
誰かがもしくは何かが道を示してくれるのを待っている。
陽だまりの中で寝そべるのも飽き、家の中で雨を眺める。
君は若く人生は長く、今日なんて無駄にしたって構わない。
そしてある日、君は一日の中に十年を見る。
誰も走り出す時を教えてくれない。君はスタートの合図を聞き損なう。
君はただ走り続け、太陽に追いつこうとするが陽は沈む。
そして一周して君の後ろに再び現れる。
太陽は同じ軌道を辿るが、君は年老いる。
息を切らし、日々,死へと近づいてゆく。
年毎に一年は短くなり、時を見出すことは不可能のように感じられる。
予定していたことは全く出来ないか,走り書きしたことの半分も出来やしない。
君はイギリス人らしく静かに絶望に身を委ねる。
時は過ぎ去り、歌は終わる,
まだ言いたいことはたくさんあるかもしれないのに・・・。
・Breath(reprise)
我が家,我が家にもう一度。
出来ることならずっと居たい。
冷たく疲弊して帰ってくると、
暖炉火の傍で骨の髄まで温まる。
草原の彼方向こうで、
鉄の鐘が静かに鳴り響く。
ひざまずく誠実な人々たちに、
優しく呪文を語りかけるかのように・・・。
今回は、ピンクフロイドのメガヒットアルバム『狂気』から、「タイム」をお届けしました。作詞は勿論、ロジャー・ウォーターズ。作曲には4人(ギルモア、ライト、ウォーターズ、メイスン)の名前がクレジットされてます。この歌、正直,耳に痛い人多いんじゃないですか?諺にもありますよね?「少年老い易く、学なりがたし」って。僕も感じることありますね。「あれ?もう一日終わっちゃったよ。」って。京都に下宿して、はや一年が経とうとしてますが、こんなに短い1年も珍しいですよ。毎日が存外楽しいし。ただ、目標が大きいだけに「焦り」が無いといえば、嘘になりますね。「あれ?これでいいのか?」みたいなことが。まぁ、でもすぐにこう考えるんですね。「いいや。なるようになるよ。俺がなりたいんだから、なれない訳ないじゃん。」って。(←ポジティブ!<爆>)いやぁ・・・。やっぱ人間、前向きが一番です。「じゃあ、目標の無い人間ってどうするの?」って質問が飛んできそうですが、答えは簡単です。そう,「目標を見つけることが目標」です。元から行き先の分かる人間なんて居ないんですから。宝の地図だって、まずは見つけなきゃ意味無いし。もっとも、見つけてからが大事だし。生きている以上、「死」が確実に近付いているのは紛れも無い事実ですが、だからといって無駄に焦るのでは無く、一つでもいいから何かを確実にすることが大切・・・なんじゃないかな?と、僕は思います。じゃあ、今日はこんな感じで。ジベリ!
・Pink Floyd-Dark Side Of The Moon(Part 2)<Time~The great gig in the sky>
→http://jp.youtube.com/watch?v=D3sMZbhs7QA
・Time - Pink Floyd(Live<1994>)
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