・劇場(新京極シネラリーベ)前で撮影した映画のポスター
浦沢直樹原作の人気漫画の映像化であるこの映画。正直,第一章を観た段階では、微妙な印象だったのですが第二章を見て、やっぱりこの映画化が成功だったのだと考え直す結果となりました。まずトヨエツさん扮するオッチョが、とにかくカッコいい。予告編でもお馴染みの、教会での登場シーン,終盤での1シーンなのですが、ホント,一言でいえば「キター!」って感じでした。恐らく『荒野の用心棒』での決闘シーンや、『バックトゥーザ・フューチャー』のヒルバレー時計台への落雷で、デロリアンがタイムトリップするという一幕に並ぶような、映画史に残る1カットに、
なると思います!
ところで,この作品を語る上で欠かせないのが、黒幕である宗教団体「ともだち」です。この教祖(?)である人物は、変なマスクを被っており、素顔が分らないという、いかにも不気味で胡散臭い奴なんです。(丁度,ポスターの中央に写ってます。)現実的に考えれば、こんな奴に信者なんてできるはずもない,と考える人も多いことでしょうが、現在の日本の情勢をみている限りでは、それを断言することはできませんね。だって,信者の心境がおおよそ理解できないような、いかにも胡散臭く悪徳業者然りといった宗教団体が、いくつこの世界にありますか?この作品に出てくる「ともだち」よろしく,政治に公然と介入している宗教団体が、現にこの国にはあります。その知名度の低さにもかかわらず、政財界に完全に浸透してしまっている宗教団体が、日本にはあります。また,毒ガスを散布して、未曾有の殺人を行った宗教団体も、以前にありましたよね?そう考えると、この作品で描かれていることが起こりうる事態であるということが容易に考えられます。いやぁ,恐ろしいですよ...。(浦沢さんの風刺にはただただ驚かされるばかりですね。)
あと,原作そっくりな役者を、よく探してきたな,と、ここに改めて感心。特に第二章から出演となる小泉響子役の木南晴夏さんのハマリ具合には驚きました。(「のだめカンタービレ(ドラマ)」でのハリセン江藤→豊原さん並のミラクルですwww)あと,カンナ役の平愛梨さん、多くの人がそう感じたことと思いますが、キラリと光るものを彼女は持ってます。単に‘似ている’という次元ではなく、そのキャラに完全に成り切り、その魅力を十二分に発揮してます。なんか役者魂みたいなやつを感じました。(まぁ,僕は大して演技のことなんて分りませんが...。)あと,蝶野警官役の藤木直人さんも、なんか個人的にツボでした。
そしてやっぱりオッチョですよ!(←注:しつこい<爆>)
と,いう訳で、現在も代位ヒット上映中の『20世紀少年<第二章>~最後の希望~』,映画館で見る価値がある作品です。是非とも劇場に足を運んでください。では今日はこの辺で,ジベリ!
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