2014年5月30日金曜日

地方紙の逆襲④:全国紙の「ダメ」の理由(2)

ということで、滞っていた連載をまた進めていきます。前回に引き続いて今回の内容も全国紙が劣化していった理由が主になると思うのですが、またその前に恒例の気になった社説を紹介するコーナーへ。1つ目は今回もまた神戸新聞から。(最近神戸新聞は労働問題に関する記述が鋭いんですよね^^)

・中小企業/活性化につながる支援を(5月29日:神戸新聞社説)
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201405/0007002427.shtml

国内にある企業の99%以上は中小で、従業員の数でも7割を占める。企業が生み出す付加価値額の54%は、中小によるものだ。中小企業が日本の経済を支えている、と言ってもいいだろう。

これは記事の冒頭なのですが、これを大前提として踏まえている点が秀逸なのです。(実際忘れられてますからね、この辺の事実が...)しかし現実には上の記事のとおり中小企業というのは概して色々な問題を抱えているのであり、とりわけて問題なのが人材不足。つまりは後継者問題であり、或いは従業員不足ということになるのですが、おそらくその背景にあるのは1つには賃金を含めた雇用環境の厳しさであり、また2つには大学等になかなか求人情報が届かないところであると思うのですが、果たして安倍政権はどう対処するのか。(今のところ大企業への優遇策しか見られないので不安は高まる一方ですが...)記事にあるとおり、既に銀行や信用金庫の中には中小企業の支援をしているところが幾つかあります。こうした動きを後押しする仕組みを一刻も早く整えることが政府への至上命題であるように僕は思っています。2つ目は福井の地元紙である福井新聞から。話題は勿論、あの司法判断について。

・大飯原発差し止め判決 あまりに重い福島の教訓(5月22日:福井新聞社説)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/50564.html

判決でまず注目されるのは、原発から250キロ圏内の原告人すべてを原告適格と判断したことだ。福島事故で、同圏内の住民に避難勧告する可能性が検討された点を根拠として挙げた。過酷事故が起きれば、影響は250キロにとどまらない可能性もあり、こうした判断根拠は衝撃的である。

そうなんです。今回の判決で重要なのは、まずこの点なんです。そして文末にもあるように、その250キロとて影響の及ぶと想定される最高の範囲というワケではなく、実際にはそれ以上に影響が及ぶことも想定されるのですが、今後司法はどのような判断をしていくのか、引き続き見守りたいところであります。関電は控訴の構えであり政府も方針を変える気配はないので、まだこれで全てが解決したとは言えませんが、ともあれ記事の後半にあるとおり、今回の判決はともすれば災害列島・日本における原発そのものの存在否定に繋がりかねないものであり、そうした意味でも至極画期的な判決であったと言えるでしょうし、原発を取り巻く我が国の動向に重大な影響を及ぼすであろうことは言うまでもないと思います。それからもう1つ、こちらは福岡に本社を構える九州のブロック紙、西日本新聞の社説より。こちらは現在安倍政権が急ピッチでその実現を試みる集団的自衛権について。

・与党協議 事例に現実味はあるのか(5月28日:西日本新聞社説)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/91102

ただ、気になるのは、政府が出してくる事例が本当に議論のために適切なのか、という点だ。15事例には、国連平和維持活動(PKO)参加時の「駆け付け警護」など、事態発生の可能性がある程度予想できるケースもある。しかし、中には「そんな事態が実際に起きるのか」「そもそも可能なのか」と首をかしげたくなる事例が幾つも含まれている。

日刊ゲンダイの記事でも同じような事を書いていたのですが、結論から言えば安倍首相が与党協議の中で示していた事例の中には全く現実味がないものが幾つもあるのです。(しかも、それらの多くが個別の自衛権で対処できるという点も重要です。)そして記事はこう締めくくられます。

政府はまず「集団的自衛権の行使ありき」で、それに合わせて事例を考えているのではないか-との疑念さえ湧く。現実味の薄い事例に「北朝鮮や中国の脅威」のイメージを重ねることで、世論を「行使やむなし」に導こうとしているのであれば、看過できない。

その通り。政府は間違いなく結論ありきで議論という名の茶番を進めているようにしか見えません。僕はおそらく集団的自衛権は日中戦争と、殆どの国民が知らない間に準同盟国扱いとなったイスラエルのパレスチナ侵略に手とカネを貸すための地ならしに他ならないと思うのですが、何にせよこんな横暴を許してはいけません。

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では本題に戻りましょう。あ、そうそう。前回の内容について1つ、「日本にはクロスオーナーシップを規制する法律・規律などは1つもないのでしょうか?」という質問が来ていたのでお答えしたいと思います。結論から言うと、実はあるにはあるんですね。それが総務省令「放送局の開設の根本的基準」の9条3項にあたるのですが、ここに於いてテレビ局、AMラジオ局、新聞社の3事業を経営・支配することを原則禁止しているのです。しかし、これにはある但し書きが付いています。(以下はその文)

ただし、当該放送対象地域において、他に一般放送事業者、新聞社、通信社その他のニュース又は情報の頒布を業とする事業者がある場合であつて、その局が開設されることにより、その1の者(その1の者が支配する者を含む。)がニュース又は情報の独占的頒布を行うこととなるおそれがないときは、この限りでない。

つまり、ほかにニュースを配信するテレビ局や新聞社がその場所にあれば問題ないとしているのです。成程日本には1つのテレビ局(ないし新聞社)からしか配信がないという場所はありませんので、結局のところ問題なしということになってしまうでしょう。要するに一種の言葉遊びにより全く意味を成さないものにされてしまっているのです。


②広告業者との癒着(ないし力関係)
それでは本題に移りましょう。もう10年くらい前ですが、週刊金曜日から「電通の正体」なる本が出されてちょっとした話題になりました。電通に関してはそもそもが満州アヘン人脈との繋がりがあったりして存在そのものが既にキナ臭いものとなっているのですが、ともあれ電通をはじめとする大手広告業者との癒着ないし力関係というのはマスメディアにとって大きな問題点となっているのは言うまでもありません。


なぜこのようなことになっているのか?それにはある理由があるのです。通例諸外国では1つの広告代理店が同一の分野の競合する会社の広告を掛け持つことは禁じられています。(一業種一社制)しかしながら日本ではこれを導入していないので、たとえばトヨタと日産とホンダの広告をいっぺんに電通が担うなんてこともあり得るのですね。これには広告代理店というもののできた経緯の違いがあると言われています。欧米では広告代理店は広告主の代理としてスタートしているのですが、日本においては媒体社(新聞社や出版社)の代理としてスタートしているのですね。そのため同じ業種の広告を同じ会社が受け持つということに対する違和感がそもそも希薄なのでしょう。

・海外の広告代理店は一業種一社制だが日本は違う(るいネット)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=285609

ちなみに新聞社の収入における広告収入の割合はだいたい20~30%後半であり、基本的に地方紙が低くて全国紙が高いと言われています。(ただそれ以上に全国紙や在京キー局は不動産の収入が多いなんて話もあり、有名な話ですがTBSは実業の5倍近い収入を赤坂サカスなどの家賃収入から得ていると言われています。)また電通や博報堂といった大手広告代理店は政府広報をも請け負っているため、このようなことも...。

・TPP推進政府広報、全国紙に税金1億4000万円。「電通」と業務契約(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-04-03/2012040301_06_1.html

これは2012年4月の日本共産党の機関紙・赤旗の記事からなのですが、それ以外でも消費増税の際にはやはり多額の血税が「政府広報」の宣伝費として使われたといいますし、しかもこちらのケースでは全国の大学への出前説明会まで行っている始末...。勿論これについては全国紙に限った問題ではなく、たとえば先述のTPPに関しては地方紙もその宣伝広告を載せているのであり、加えて今年3月11日には福島の2つの地方紙(ちなみに本来は復興への批判的な記事が目立っていたらしい)が政府広報の載った日の朝刊で、問題だらけの復興公営住宅を讃えるような記事をこれ見よがしに載せたという事件(?)もあったそうであり、この問題に関しては新聞業界全体の問題として扱うべきものなのですが、何にせよ広告業者(とりわけ電通)との力関係については今一度考える必要があると言えるでしょう。今回で終わりと言っていた連載なのですが、実はまだもう少し書きたいことがあるので最終回は次回ということにします。そんなところですが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

もう握手会に行く人を笑えないかもしれない

・ライブT買いました^^

・今回のライブ会場は梅田のAKASOというところ

ということで、昨日のライブについて色々書いていきたいと思います。今回のライブは後藤まりこさんと大森靖子さんの共演(いわゆる対バンではない)によるステージだったのですが、これが本当に面白く、また最高の音楽の時間を楽しむことができました。ライブ会場は先述のとおり大阪は梅田のAKASOというライブハウス。茶屋町方面のハイソな方ではなく、いわゆる歓楽街のど真ん中、下世話な店やラブホテルが立ち並ぶ一角にあるライブハウスです。

・開場前のライブハウス前にて

そんなところにライブハウスがあるというのも些か驚きなのですが、そんな懸念(?)も他所に会場にはこの通り多くの人が詰めかけています。ロッカーに荷物を入れ、そしてまたしても不正選挙Tシャツに着替えていよいよライブ会場へ。



で、とりあえずドリンク。イエーガーマイスターというハーブ系のリキュールをショットで一気に飲み、ステージの近くへ。(←注:作者はライブ会場到着前にサイゼリアでワインを飲んでます)完全にレッツパーリィ状態の作者でありますが、ともあれ19時過ぎにライブは開始。

・この2人によるステージ(本人のTwitterより)

先述の通り、今回のライブはいわゆる対バンではなく共演という方式。まぁ「ふたりのビッグショー」(←たとえが古いw)的な感じで考えて貰うといいと思います。後藤まりこさんについてはこれまでも何度か書いたのですが、まぁ改めてもう一度サラッと説明を...。



もともとはミドリっていうバンドでヴォーカルをやっていた人で、ちなみに出身地は大阪。2010年のバンド解散後はソロでの活動をしている人なのです。ミドリから入ったので、実はソロになってからの曲ってまだそんなに多く分かるワケではないのですが、何曲かは知っているので「あ、これ聞きたかったやつだ」とか思いながらライブを楽しんでました。(ツイキャスでもやっていた「ゆうびんやさん」と「触媒」、それからミドリ時代の「あたしのお歌」が聞けたのが嬉しかったです^^)

・こんな人です(っていうかSAY YESってwww)

で、もう1人の主役である大森靖子(せいこ)さんとは如何なる人物なのかというと、こちらも負けず劣らずの個性的なアーティストで、なんと出身地は作者と同じ愛媛県松山市。superflyといいPAGEといい、最近我が故郷からこうして魅力的なアーティストが続々と輩出されているというのは嬉しい限りです。



このライブに行くにあたって数曲を聴いていただけなので、こちらに至っては聴く曲が殆ど初見だったのですが、もともと好きな作風のアーティストだったこともあり、予想以上に楽しむことができました。後藤まりこさんは勿論ですが、大森さんの方のソロライブにもまた行きたいものです。終盤には2人でなぜか童謡を歌うというコーナーが始まったのですが、「遠き山に日は落ちて」はホントに思い出の詰まっている大好きな曲なんで、歌ってくれて嬉しかったですね。まぁ歌詞はうろ覚え感ありましたけど..(.っていうか大森さん、最終的にスマホで歌詞見てたしw)

・タイムピースカフェにて一服

それからアンコールもあって大盛況のうちにライブは終了。その後物販を見ていると、なんと後藤まりこさん本人が来ているではないですか!(いや話には聞いてたんですけど...。っていうか近くで見るとステージの20倍くらい可愛いw)そろそろ気づいた方もいらっしゃると思いますが、まぁ結果だけ言うと握手してきたんですね。冒頭写真のTシャツを買って「ライブ楽しかったです」なんて伝えつつ握手。(ちなみに後藤さんには不正選挙Tシャツをいじられましたw)

・夜の四条河原町

会場を出たあとは一目散に京都まで引き返し、そしてタイムピースカフェでとりあえず一服。(本当はパスタとか食べたかったのですが、食事のラストオーダーの時間過ぎていたようで...)それから久々にRoseoというバーに立ち寄って2~3杯飲んで終電で帰ってきたのでありました。で、今日はといえば全く何をするでもなく一日家で過ごしている次第なのですが、ちょっと買い物にも行きたいのでそろそろ家を出ようと思います。そんなところですが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

2014年5月28日水曜日

バイト バイト バイト

今週は月曜からの3連勤。何故そんな疲れることをしているのかというと、まぁ何のことはないのです。先週ちょっとした連絡の行き違いでバイトを1日スッポカシてしまっていて、まぁ有り体にいえばその埋め合わせということですw(あ、ちなみに今日のタイトルはクリープハイプの楽曲タイトルからの抜粋です。)



ともあれ明日は後藤まりこさんのライブ!もうそれだけで大体乗り切れましたよ。(まぁバイト先はそんな悪いところではなく、寧ろ結構楽しいところなのですがw)しかもtwitterでは後藤まりこさんにフォローしてもらえるという嬉しすぎる事件(?)もありましたしね...。まぁ何にせよ明日が今から楽しみなのであります。まぁそんなところですが、今夜はこれにて失礼したいと思います,ジベリ!

2014年5月23日金曜日

スタンプラリーはだいたいの人が自己満足のためにやっている

・月桂冠大蔵記念館にて

・伏見桃山はやはりいいところです

・今年もスタンプ揃えました!!(鳥せい本店にて)

・今年のお猪口は乃木神社の勝水デザイン(自宅にて撮影)

今日は1日オフということで、僕が最早最近では暇さえあれば足を運んでいる感の強い伏見桃山へ。目的はいろいろあるのですが、一番は例のスタンプラリーを完成させることでした。毎年恒例の「伏見名水スタンプラリー」です。

・藤森駅から出発!

家を出たのはお昼過ぎ。京阪藤森駅から電車に乗ってとりあえず伏見桃山駅まで。丹波橋駅で特急と連絡することになっているのでその時間も含みますが、だいたい10分程度で伏見桃山に着きます。

・キザクラカッパカントリー

先週のサイクリングなんかで遠隔地(乃木神社、城南宮など)のスタンプは集まっていたので、残りは伏見桃山の酒蔵街にある5つのポイント。1つは鳥せいであり、もう1つは写真のキザクラカッパカントリー。そして3つ目は月桂冠の大倉記念館というところで、4つ目はおみくじでお馴染みの長建寺。最後の1つは景品交換ポイントの1つでもある御香宮神社ということになります。

・いざ記念館へ!

鳥せいとキザクラカッパカントリーのスタンプを押したあと、僕は次なる目的地である月桂冠大倉記念館へ。ここはおそらく伏見の地酒メーカーのなかでもダントツで知名度の高いところであると思われる月桂冠の運営する資料館のようなものなのですが、実は僕、これだけここに来ているにもかかわらず、一度も中に入ったことがないのです。(スタンプラリーも、いつも入口前でスタンプだけ押して帰ってたんですよね。)

・これは酒樽かな?

・お酒造りの工程を示す展示物

まぁでも折角なので今日は入ってみようということで入場料(300円)を払い、いざ中へ。中にはお酒造りの工程を示す展示物や、その他月桂冠にゆかりのあるものなどの展示が所狭しと並んでいます。また入口近くには井戸のようなものがあり、ここで名水の1つである「さかみづ」が飲めるようになっています。

・記念館には中庭のようなところも...

・記念館に入るとこれが貰えます(多分ここでしか手に入らない)

その他、記念館内には中庭のようなところもあり、あまり広いところではないのですが、ここがなかなか風情があっていいのです。ものつくりというのはやはり芸術の1つにはほかならないのだと思うのですが、やはりいいものを創るには、それ相応のインスピレーションが得られる環境が必要なんでしょうね。あと展示を見終わると、出口でお酒の試飲もできるほか、お土産として小さいボトルタイプの日本酒も貰うことができます。(売店で同じものが売ってましたが、これだけで300円するというw)

・独特な佇まいをしている長建寺の門構え

次なる目的地は長建寺。このブログでも何度か紹介しているおみくじで有名なあのお寺です。ここも名水スポットなんですよね。あ、おみくじは今回もやりましたよ。実は3~4週間ほど前にサイクリングでここに来たときにも一度引いていて、そのときは小吉だったのですが、果たして今回は何が出るのやら...

・かつては伏見桃山界隈に時刻を知らせていた大鐘楼でおみくじが引ける

はい、出ました大吉です。「たえたえし 幾年月のかいありて 心の空に 陽は照り出づる」という縁起のいい短歌のあとに「三望一期(3つの望みが一度に叶う)にうつる」という幸先のよすぎる一文が。ただそういう幸運勢だけに、充分に自重し、あまり有頂天にならないようにという戒めの一言もありましたが、まぁその辺は日頃より気をつけているところでもあるので、変わらず慎重に、そして謙虚に事に当たりたいところであります。

・この天気は散歩に最適だ

それから最後の目的地&景品受け渡し地点の1つである御香宮神社を目指します。疎水沿いの道をしばらく進み、そこから迂回するというルート。やや遠回りにはなるのですが、まぁ天気もいいのでちょっとムダに歩いてみようということで。(因みに景品受け渡し地点は御香宮神社のほかにあと2箇所ありますが、それは京阪の中書島駅と丹波橋駅なのです。)

・伏見で「先の大戦」と言えば鳥羽伏見の戦いだったりする

あ、そうそう。この周辺はかつて鳥羽・伏見の戦い(1868年)の主戦場となった場所の1つなんですね。1月27日から3日に及ぶ激戦の爪痕は伏見区各地に残されているのですが、上の写真はその中でもかなり貴重なものの1つなんです。左手に見える木戸に何やら抉られたような跡が見えると思うのですが、これ実は弾痕なんですね。市街地が戦場となったため、寺田屋近辺のように焼け野原になってしまったところも多いのですが、どうやらこの辺は奇跡的に難を逃れたようです。

・御香宮神社

そうこうしているうちに神社に到着。近鉄桃山御陵駅の目と鼻の先にあるこの神社については既に以前詳しい説明は書きましたが、まぁ京都の中でも長い歴史を持つ神社なんですね。それからさっき出てきた鳥羽伏見の戦いとの絡みで言うと、ここは丁度薩摩藩が本陣を構えていたところに該当するのだとか。ちなみに長州藩は東福寺に、幕府軍は御香宮神社からほど近い伏見奉行所(今は石碑が残るのみ。現在の桃陵団地付近。)にそれぞれ本陣を構えていたといいます。

・とりあえずのほろよいセット&親子丼

何はともあれ、ここでスタンプはコンプリート。社務所で景品を受け取ったあとは酒蔵街に戻って鳥せいで一杯やることに。まぁこれもある種のパターンなんですよね。スタンプラリーが終わったらここでこうして飲むというのが。で、こないだ無くなったと思っていた「ほろ酔いセット」、実はちゃんとまだあったようです。(18時半までの限定だそうな...)値段は30円上がって1030円で、焼き鳥セットとビールか日本酒が選べるようになっています。

・鳥の生ハムと古酒で〆の一杯を

今回1杯目をビールにしたのは、とにかく暑かったということ以外にもちょっとした理由があったのです。それは何かと言うと、スタンプラリーの特典として原酒が一杯飲めることになっていたからなんですね。とりあえずのビールを飲み干したあと、その日本酒を貰い、更にもう一杯のお酒として今回は古酒(ふるしゅ)なるものを飲みました。ついでに頼んだもう1品は鳥の生ハム。かくして優雅な時間を過ごして店を後にしたのでした。

・呉竹湯

食後は銭湯へ。でも今日はいつもの中書島近くの新地湯ではなく呉竹湯というところへ。ここは伏見桃山駅から程近いところにある銭湯で、まぁご覧のとおり何の変哲もない町のお風呂屋といった感じの佇まいです。大きなお風呂に入っていると、不思議と疲れが取れていくものです。かくして伏見桃山で優雅な休日を満喫し、僕は帰路に着いたのでありました。

・伏見桃山は夕暮れの似合う街です

ちなみにスタンプラリーは今月末31日迄。伏見区は京都の中にあって、この通りなかなか独特な魅力を持った街であり、僕は本当に好きな街なのでありますが、なかなかここまで足を伸ばしてくれる観光客も多くはなく、些か残念に思っているところでもあります。京都もまだしばらくはこういう行楽日和が続くと思うので、是非とも皆さん京都にお越しの際は伏見にも足を運んでください。そんなところですが、本日はこの辺で失礼します,ジベリ!

2014年5月21日水曜日

たい焼きは餡の入ってない尻尾の部分が一番美味しい

・九条通り側の歩道橋から見た東寺

・たい焼き(なぜ撮る前に食べたしw)

今日は一日完全オフということで、ちょっとまたサイクリングに出掛けてました。今日は21日ということで、東寺で月一回の弘法市というのがやってるんですね。(このブログにも何度化登場してますね。直近だと3ヶ月前に出てます。)

・それにしてもこの行楽日和、なかなかである

お昼前くらいまでは心配だった天気も午後からはこの通りの快晴に。これは絶好のお祭り日和です。ちなみに弘法市の4日後25日には北野天満宮で天神市なる同じような催しが開催されるのですが、俗に「弘法さんが晴れなら天神さんは雨」なんて言われているそうな...。(でもたしかに京都ってそのくらいのサイクルで天候変わるんですよね、実際w)

・東寺の程近くにある西福寺(この場所に種智院があったという)

あ、そうそう。東寺(ちなみに正式名称は教王護国寺。昔は西寺というのもあった。)の近くには弘法大師もとい空海ゆかりの場所がたくさんあるのですが、上の写真もその1つなんです。といっても今あるのは西福寺という全然別のお寺ではあるんですが、一説にはここに綜芸(しゅげい)種智院という弘法大師が庶民のために作った学校があったと言われているんだとか。ちなみに京都には同名の大学があるのですが、そのときの弘法大師の理念を受け継いでいるという意味での命名ということのようで、実際に東寺や仁和寺、醍醐寺といった真言宗の14本山が経営に参加しているそうな。

・護摩焚きの様子

・護摩木を奉納しました

繰り返すようですが、そもそも弘法市は弘法大師の命日供養が主たる目的。ちゃんと参拝もしなくてはいけません。御影堂ではこの日、護摩焚きが行われるということで、僕も1つ奉納してきました。この正念場を乗り切るためにも今一度、神のご加護を仰ぎたいのです。

・通称亀池と呼ばれている北大門前の蓮池

参拝を済ませたあとは屋台を物色。ちなみに北大門の近くには亀や鯉が泳いでいる池があります。ちなみにこの池の前には亀石というものがあるのですが、この石像があるから亀がここにいるのか亀が池にいるからその石像が造られたのかはよく分かっていないのだとか。ともあれ縁起の良いものであるとされているのは間違いないようです。

・焼き鳥は1本150円也

ちなみに屋台では冒頭の鯛焼きのほかに焼き鳥を食べました。屋台で食べるものって美味しいですよね。京都はこれから夏にかけて祇園祭を筆頭にイベントが目白押しですが、今年も色々な祭りに行きたいものです。

・和菓子でカフェタイム(和菓子は左から水無月、花見団子、亥の子餅)

それから、今回もまた東寺の目と鼻の先にある和菓子屋、東寺餅で和菓子を買って帰ってきました。そしてそれを伏見の名水を使ったコーヒーとともに食べて一服。こうして悠々とした時間を一日過ごしたのでありました。


で、明日はというとまた大阪で勉強会に参加です。楽しい勉強会も一旦明日でラストということなので、また少しでも多くのことを得られるよう頑張りたいと思います。あ、それから今日は最後にもう1つ皆さんにお伝えしたいことがあるのです。それが上のリンクにある本なのです。これ実は前々から気になってた本なんですよね。まだ数ページしか読んではいないのですが、これが本当に面白いんです。またレビューなんかは後日に書きますが、是非皆さんも読んでみてください。それでは本日はこれにて失礼します,ジベリ!

地方紙の逆襲③:全国紙の「ダメ」の理由(1)

前回から少し間が空きましたが、ここで連載を再開します。とは言うものの、この連載も今日を含めて残すところおそらくあと2回くらいになるとは思うのですが...。今日の主題は前回お伝えしたとおり、全国紙がダメになった理由を追究することにあります。と、その前に今回も地方紙の気になった社説を1つご紹介したいと思います。5.07騒動でもお馴染み(?)の神戸新聞から。(※媚びてるワケではありませんw)

美味しんぼ/放射能の情報が足りない(5月15日・神戸新聞社説)
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201405/0006960489.shtml

福島では、除染の範囲や除染をどのレベルまで行うかなどについて、今もいろいろな意見がある。復興に当たる自治体が漫画の表現を心配するのは分かるが、行き過ぎると自由な表現を萎縮させる恐れがあり、弊害の方が大きい。情報の出し渋りや都合の悪い事実隠しこそが、復興の妨げになる。放射能を理解する知識や情報の重要さを、あらためて思う。

渦中の「美味しんぼ」についての言及。他にも京都新聞など幾つかの新聞が社説で同騒動を取り上げているのですが、個人的にどうしてこの社説が気に入ったのかというと、そもそも論として放射能に関する情報量が圧倒的に少ないということをまず大前提として捉えていることなんです。最近の報道を見ていると、概してそういう点を抜きにしていたずらに「ガセだ」、「言いがかりだ」と言ってのけるのみであり、議論すら出来ないような土壌を形成しようとしているように思うのです。

・鼻血云々以前にこういうスタンスが政府は気に入らないのだろう

ところでこの騒動、福島の2つの地方紙はどう扱ったのかというと、両者揃って「風評被害」の一点張りであまり良い印象は持てませんでした。たとえば福島民報で言及されている「除染をしても汚染は取れない」という福島大准教授の見解は間違ったものではなく、そもそもあれが除染ではなく移染であるという事実を把握していない(或いは隠蔽している)というのは由々しきところです。

・風評との闘い、応援団はずっといる(5月14日福島民報社説)
http://www.minpo.jp/news/detail/2014051415643
・美味しんぼ問題/不安と風評の解消が重要だ(5月20日福島民報社説)
http://www.minyu-net.com/shasetsu/syasetu/140520s.html

それに因果が不明とはいえ、鼻血の話は元々よく聞く話でしたし、調べてみるとチェルノブイリ周辺でも似たような症状の人が続出しているというではないですか...。(参考:チェルノブイリの鼻血問題に関する報告//http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=290262

と、まぁ前置きはここまでとして、連載を進めていきたいと思います。今回から2回に渡ってお伝えしていきたいのは、全国紙がなぜ現在のような状態に陥ってしまったのかということなのです。実は全国紙がダメになってしまったのは概して共通する事象からではないかと僕は分析しているんですね。それは何か?幾つかそのファクターというべきものはあるのですが、今日はその1つであるクロスオーナーシップについてお話したいと思います。

①クロスオーナーシップ制
全国紙を思い浮かべてください。たとえば産経新聞は統一教会フジテレビ、読売新聞は日本テレビ、或いは日経新聞はテレ東、毎日新聞は創価学会TBSオウムといった具合にそれぞれがいわゆる在京キー局と密接に結びついていることが分かると思います。実はこれ、世界的には異例なんですよね。実際にアメリカやイギリスなどをはじめとする欧米の先進諸国ではこれを何らかの形で禁止・抑制する法整備がなされているのが常です。(最近になってイタリアがクロスオーナーシップを認めるようになりましたが、依然として強い反発を受けているようです。)なぜでしょうか?各々の業界には勿論各々の理研というものがあります。たとえば新聞は再販制度に守られてますし、テレビやラジオは電波の独占を認められています。もし各々のセクションが互いに監視する体制が出来ていれば、その利権が行き過ぎることはなくなるのですが、現状そうはいきません。そのため結果として利権構造は強固なものとなり、当然ながら政府との密接なカンケイを構築することになるのです。そして勿論、言論の多様性という意味でも大いに問題があるのは言うまでもありません。


実はこれにメスを入れようとした人物が居ました。そうです、我らが小沢一郎先生です。加えて小沢さんは電波オークション制度の導入にも言及していたのです。もしそんなことをされてしまえばそのぬるま湯で甘い汁を啜ってきた大手メディアが大打撃を受けるのは言うまでもありません。だからこそマスメディアは死に物狂いで小沢一郎という政治家を潰しにかかったのでしょう。

実はそんな小沢さんの意向もあってか、民主党政権時に一度クロスオーナーシップ制度の見直しをしようという動きがあったのです。鳩山政権時のことでした。当時まだ比較的まともだった原口一博総務大臣は、改正放送法案に3年以内にクロスオーナーシップの再検討をするとの付則を盛り込もうとしていました。しかしその後間もなくして鳩山政権は崩壊。加えて菅政権の自爆に起因して2010年参院選で自民党に負けたことにより政権運営は悪化。自民党の意向を無視できなくなったこともあり、この部分についてはその後削除されることとなったのでした。

個人的な所感としても、一番問題なのはやはりクロスオーナーシップ制だと思います。言論の多様性という意味からは勿論ですが、加えて言えば資本が過度に集中するという事態を招いていることも大いに問題であると考えます。所詮資本と権力は≒(ニアイコール)の関係にあるといってもいいですからね。そして資本の集中する場所は政府と癒着するのが世の常です。実はこの体制を作ったのはあの田中角栄だったということなのですが、全くとんだ置き土産を残していったものです。あの人のやったことというのはかなり評価すべきところもあるのですが、この点については頂けませんね。すぐにあの強固な体制を切り崩すことはできないかもしれませんが、何らかの形でこれを規制する制度を整えないと、メディア自体が自滅してしまうでしょう。今日はもう1つ書きたい記事があるので一旦これにて失礼します。

ー参考文献ー
・マスコミはなぜマスゴミと呼ばれているのか
・マスコミが報道しない小沢一郎の英雄的行為とは何だったのか?(るいネット)
http://www.rui.jp/ruinet.html?c=400&i=200&m=270658

2014年5月16日金曜日

サイクリング。

・伏見は今日もいい天気

・またしてもの撮り鉄(場所は近鉄伏見駅周辺)

昨日はまた勉強会に参加するために大阪に行っていたのですが、明くる今日はというと一日オフということでまたお昼過ぎまで爆睡。お昼を食べようと自転車でポポロヒロバまで行ったのですが、天気も良かったので勢いそのままサイクリングを楽しんできたのでした。

・アボガドと明太子のパスタ(たしか900円くらい)

ちなみにポポロヒロバというのは京阪藤森駅の程近くにある洋食屋で、一風変わった名前のメニューや豊富なバリエーションのパフェがあることで知られる洋食屋。加えて夜遅くまでやっていて、アルコールも取り揃えているので様々な用途で使えるお店でもあります。

・新緑の美しい藤森神社

食後、まず向かったのは藤森神社。前回行った時はまだ桜の季節だったのですが、今はこの通り新緑が眩しいです。名水スタンプラリーのポイントでもあることからも分かるように、境内には「不二の水」と呼ばれる名水が汲める井戸があり、ここには今でも多くの地元の人が水を汲みにきているのですね。(僕もたまに行ってます。)

・乃木神社本殿

・境内にはあの日本海海戦で活躍した装甲巡洋艦、吾妻の主錨も

で、2つ目の目的地は伏見桃山は桃山御陵近くにある乃木神社。(ここもおよそ1ヶ月振りの登場ですね。)日露戦争の旅順攻略戦などでその名を知られる乃木希典大将を祀った神社であり、ここの他に東京や育ち故郷である山口・下関にも同様の神社があるのです。(まぁ早い話が乃木希典も「長州閥」なんですよね。)

・今日の空の色も綺麗です

それから大手筋の商店街に立ち寄ってちょっと買い物をしてから帰路に。家に着いたのは17時半頃だったと思います。それにしても日が長くなりましたね。写真は今日の19時頃(つまりついさっき)、うちの玄関から撮った写真なんですけど、まだこの明るさですからね。日が長くなると、なぜか気分が明るくなるところは昔と何ら変わりません。まだ5月も折り返しに差し掛かったところですが、まぁ息抜きを忘れないよう気楽に頑張りましょう。そんなところですが本日はこれにて失礼します,ジベリ!