2014年5月12日月曜日

「平和ボケ」という病と「国防」という名の流行病

連載に戻る前に、ちょっと先日デートで観に行った映画の話でもしようと思います。その映画というのが「相棒-劇場版III-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ」。昨年のスピンオフに引き続き僕は2年連続で相棒の劇場版を観たことになるのですが、実は初代の寺脇康文さん扮する亀山さんが相棒だった頃を除くと殆どテレビを見ていないのが実情であり、ついでに言うと前2作の劇場版も見ていないのがリアルな話なのです。

・今回も魅力的なキャストが結集しています

で結果どうかというと、それでも全然楽しめる内容でした。相棒といえば毎回社会派のテーマを軸に話が進行していくことでもお馴染みなのですが、今回のテーマはズバリ国防。ちなみに今日のブログタイトルは映画の終盤で井原剛志さん扮する民兵組織リーダーの神室と水谷豊さん扮する杉下右京の論争からの抜粋であり、これはつまるところ映画を見ている僕らに投げかけられた大きな問題提起でもあると言えるでしょう。


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平和ボケがある種の病だとしたら、それに対して湧き上がる国防の2文字も、ともすれば一種の流行病のようなものであり、そもそもそれを言う人たち自体が実は平和ボケしているという奇妙な事実があることを忘れてはいけません。この作品でも神室の言うことは一見正当性があり、必ずしも無意味な問題提起ではないのですが、化学兵器や生物兵器が抑止力になると思い込んでいる彼もまた、平和ボケをこじらせた国防病の患者だとも言えるのです。(そもそも核兵器とて抑止力とは思えませんし、つまるところ武装による抑止力というのは右京さんの言うとおり、脆いものであるのは言うまでもないことでしょう。)本当に意味のある「答え」はその病の先にあるのですが、それに気付くことができていれば...きっとこんな悲しい事件にはならなかったでしょうね。

・どうでもいいけど右京さん、そのカップ持参したんですかw?

ちなみに今回の監督は2000年のスタート以来「相棒」シリーズでメイン監督を務める和泉聖治さん。個人的な意見を言うと、演出自体は前のX-DAYの監督だった橋本一さんの方が好きだったりして...。でも、川原和久さん扮する伊丹さんらトリオ・ザ・捜一、六角精児さん扮する米沢さん、そして先代相棒の及川光博さん扮する神戸さんなどの出演&活躍は、ファンサービスとしてもなかなか粋な計らいだなと思いましたよ。(そして加えて言えば伊丹さんらが登場してから一気に作品が盛り上がりを見せるというあたりに、何か製作者の愛情みたいなのを見ましたw)それから相棒ではお馴染みの‘あの国’も少しだけ出てきます。あれが本編にどう繋がるのかは分かりませんが、どうやらいろいろなものがそこで繋がっているようですね...。

・御幸町のcafe Reimsにてカフェタイム

ちなみに映画が終わったあとは、劇場から程近くにある御幸町(ごこまち)のカフェ・ランスに行きました。(この周辺には魅力的なカフェが軒を連ねていて、店選びにはいつも迷ってしまいます。)この店にはまだ2~3度しか行ってないのですが、カフェメニューからアルコールまでメニューも幅広く充実していてしかも雰囲気も好きなところなので、また近くに行った時には立ち寄りたいお店です。映画は先月末の4月26日(←僕の誕生日ですねw)に公開されたばかりなので、もうしばらくやっていると思いますが、皆さん是非劇場でご覧になってください。そんなところですが、本日はこの辺で失礼致します,ジベリ!

・映画予告編:相棒-劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ
https://www.youtube.com/watch?v=rV9Eql6W2Rs

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