・丁度この季節の自分宛(写真は船鉾。撮影は去年の7月17日)
ということで、今日は先月中旬に書いた、社会人・既卒者募集応募時の作文を転載したいと思います。前回同様、ほぼ原文をそのまま載せています。まぁ普通に読み物としても自信あるんですが、ついでに言えばこれだけの文章が書ける人間を京都新聞は落としたのだということを読者の皆さんに認識して頂きたく思うのであります。
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「自分への手紙」
拝啓、盛夏の候、ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。祇園祭りが近付き、おそらく街は一層賑わっていることでしょう。今年はまた浴衣を買ったのでしょうか?また彼女さんと宵山に出掛けるのでしょうか?聞きたいことは沢山あるのですが、一番聞きたいことはこれです。お仕事は楽しいですか?苦労の末になられた京都新聞の記者ですが、調子はいかがでしょう。不器用なあなたのことですから色々と大変なこともおおいでしょうが、きっと充実した日々を送っていることかと思います。
あなたは常日頃から「早く記者になって街の人の声を聞きに行きたい」と言っていました。そして声なき声を形にする。それがあなたにとって理想のジャーナリズムなのだといつも話していましたね。いざ仕事を始めると、多分イメージと違うところもあって、それで四苦八苦しているところもあるのかもしれません。だけどきっと初心を忘れず日々精進していれば必ず見えてくるものはあるはずです。努力家のあなたはそのことを誰よりもわかっているでしょう。思い出して下さい。学部時代、少しでも真相に迫ろうと、単身地区労の職員さんとアポイントを取って取材に出たことを。忘れないで下さい。大学院のとき、修士論文制作に必要な情報を得るため、何度もお願いしてようやく品川区の職員さんへ取材できたことを。耳を傾けることを忘れなければ、いつかは求める声を聞くことができるはずです。
私はあなたを信じています。あなたの努力を誰よりも知っていますから。きっとあなたの理想とするジャーナリストになって下さい。いつまでも応援しています。
ー追伸ー
伊根町には今年も行きましたか?また呑みの席で土産話を聞くのを楽しみに待ってます。
敬具
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書いたのが1月なので、およそ半年後の自分が相手だという設定です。まぁちょっとファンタジー入ってるんですけどね。でも「自分に宛てた手紙」っていう設定自体が僕に言わせれば立派なファンタジーなので、どうしてもこうなってしまうのです。(だいたい「いつの自分へ」かは各々で考えていいはずですしね...。)こういうのを書くと、時たま「もう作家になれよw」と言われるのですが、まぁ僕自身ない話じゃないなと思っていたりします。明治の文豪よろしく、記者をやりながら小説書くなんてのもオツじゃないですか。今はまだあまり気力がありませんが、まだ諦めたワケではありませんので必ず夢は叶えます。そんなところですが、本日はこれでお暇します,ジベリ!
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