・後祭とともに復活した大船鉾
・お酒片手にそぞろ歩き
・全体的にしっとりムードの後祭宵山
ということで今日は仕事上がりに後祭宵山に行ってきました。こないだも言ったように後祭の宵山は一部交通規制こそされるものの歩行者天国は実施されませんし、基本的に出店もありません。しかしそれは別の言い方をすれば本来の姿の宵山なのであり、しっとりと楽しむには寧ろこっちのほうがオススメかもしれません。結果だけ言うと僕はこっちのほうが好きですね。(先祭は人の多さがねw)
・これは鈴鹿山
いつものように仕事が19時半頃に終わり、そこから竹田駅まで引き返してそこから地下鉄で烏丸御池まで。そこから四条烏丸方面に下りつつ山鉾を鑑賞します。まぁ山鉾とは言うのものの、後祭は山メインなので先祭のような巨大な鉾はあまりお目にかかれないのですが...。
・ここは役行者(えんのぎょうしゃ)山の装飾品を展示するコーナー
ともあれ、その小ぢんまり感こそが後祭宵山の魅力。考えてみれば先祭の宵山は出店とか人の多さとかで折角の一級品のタペストリーもゆっくり見えませんし、そもそもそうしたものを目当てで来ている人がどれくらいいるのかは極めて疑わしい限り。こちらは純粋に山鉾を、そして「動く美術館」を彩る品々をしんみりと眺めることが出来るのです。
・ようこそエコ屋台村へ。
とはいえ折角のお祭り。ちょっとくらいは屋台にも行きたい!心配無用、そんなニーズにもキッチリ対応しています。それがエコ屋台村。京都芸術センターのグラウンドにひしめき合う数多の店。でも何が「エコ」なのか。それは食器に秘密があります。使われているお皿やコップ、箸はリユース品。ゴミを極力減らすようにできているのがエコ屋台村なのです。
・オランダ揚げは200円也
まぁ僕が食べたのは写真のオランダ揚げとたこせんで、あまりリユース食器のお世話になるものはなかったのですが...。あ、ちなみに魚のすり身にパン粉をまぶして揚げたもので、まぁさつま揚げと似たようなものなんですが、これはどうやら熊本の郷土料理の模様。熊本の支援が1つのテーマとなっている今年の祇園祭。
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そんなワケで熊本の名物がエコ屋台村にも来ていたのですね。義援金のコーナーもあるので見つけたら是非とも募金を...。勿論僕もしてきましたよ。きちんと被災地に届くことを祈っています。熊本はこないだ観た「うつくしいひと」のこともあって今行きたい場所の1つではあるんですよね。
あと九州つながりで言うと気になるのが五島列島。まぁこれは長崎ですけど...。5年前に行った直島もそうですけど、やっぱり島って魅力的なんですよ。ここは以前になにかの本で写真を見て以来気になってるところなんですよね。伊根町のときみたく民宿みたいなところに泊まってノンビリしたいものです。
・たこせんは1つ200円也
おっと話が脱線していた...。あ、ちなみにリユース食器ってのはこんな感じです。食べ終わったらこれを所定の場所に返すのです。こういうのはもっと広がるといいですね。(夏フェスとかもせめて食器とコップ類くらいはリユースにすると幾分かゴミが減りそうな気がしますし...。)
・それぞれの山鉾ではこうしてお参りをすることができる
かくして小腹を満たしたあとは、再度山鉾の見物へ。前にも言ったかもなのですが、山鉾というのは神輿同様小さな神社のようなものなのでそれぞれにお参りする場所があり、ついでに言うとそれぞれに御利益が違ったりします。たとえば写真の八幡山は文字通り八幡さんにゆかりのあるもので、厄除けに御利益があるとされています。またそれぞれの山鉾では授かることのできる粽や手ぬぐいなどはそれぞれの鉾町のオリジナルなので、そういうものを見て回るのも面白いかもしれません。
・後祭唯一の鉾である大船鉾
後祭唯一の鉾は大船鉾。これは後祭復活とともに巡行が復活したものなのですが、そもそもこれがなぜ巡航できなくなっていたのかというと、実はそれって長州藩のせいだったりします。時は1864年。いわゆる禁門の変でのこと。御所に大砲をぶっ放した不逞の輩がまさしく長州だったワケですが、ともあれこの一連の戦闘の余波で洛中はどんどん焼けと呼ばれる大火災に見舞われます。
タモさんがブラタモリの京都編で幕末の志士たちを「はた迷惑な連中」みたく揶揄してましたが、まぁ強ち間違いではないんですよね。余談ですが伏見で先の大戦といえば鳥羽伏見の戦いですけど、洛中で先の大戦というと、この禁門の変を指すことがあります。まぁ応仁の乱の場合もありますけど...。
・これは橋弁慶山の展示
ともあれこうして後祭宵山を一人しっとりと楽しんできた僕なのでありました。僕も彼女もあまり人ごみが得意な方ではないので来年以降宵山デートは後祭にシフトさせるかもしれません。ま、宵山は明日もやってますので気になる方は是非とも足をお運びください。僕は明日は伏見稲荷大社の宵宮祭に行きます。祭り好きも大概にしろと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、雅を楽しむが志士会の流儀の1つでもありますからねw それでは本日はこれにて失礼致します、ジベリ!
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