と,言うわけで今日は11月に一度紹介した曲を、改めて紹介したいと思います。Pink Floydのアルバム『The Wall』(1979)に収録されていた,「Happiest days of our lives」と、②「Another brick in the wall(pt.2)」です。(この二曲,綿密にはこのアルバムは全曲がメドレー形式になってます。)後者はシングルカットされて大ヒットした曲でもあります。そして作詞は例の如くロジャー・ウォーターズです。なぜこの曲をもう一回載せるかというと、この前後の記事を読んでもらってからの方が、この曲の内容がしっくり来るのではないかな?と思ったからです。(それにあの頃は読者も少なかったことですし...)まぁ言ってみましょう,どうぞ!
Live Earth(2007) - Roger Waters - 06. Another Brick in the Wall
①「(「お前だ,そうだお前だ。そこに立ってろ,若造!」)
大きくなって学校に行くようになると
そこには高慢な先公どもがいて、
子供達をあらゆる手で傷付けていたものだ。
僕らのやること全てを嘲笑の的にする。
そして僕らがどんなに気をつけて隠そうが、
あらゆる弱みを晒しものにするんだ。
でもこの町の人ならみんな知ってるんだ、
家に帰るとデブで精神錯乱なヨメさんがいて、
あいつらは命がすり減るほど、鞭打たれてるってことを。
②教育なんて必要ない、思想統制なんて必要ない。
暗い皮肉は教室には要らない。 先公どもよ、子供達にかまわないでくれ。
おい、先公! 子供達をほっといてくれ。
お前らなんて壁の中の煉瓦の一つに過ぎないんだよ。
お前らなんて壁の中の煉瓦の一つに過ぎないんだよ。
教育なんて必要ない、思想統制なんて必要ない。
暗い皮肉は教室には要らない。先公どもよ、子ども達にかまわないでくれ。
おい、先公! 子供達をほっといてくれ。
お前らなんて壁の中の煉瓦の一つに過ぎないんだよ。
お前らなんて壁の中の煉瓦の一つに過ぎないんだよ。」
勘違いしてはいけないのが「教育なんて必要ない。」の真意です。恐らく,ロジャー自身も、「教育なんて要らないし、学問は不要だ。」などとは思っていないと思います。(っていうか,インタビューでそんな旨のことを言ってます。)ただ、「洗脳はやめてくれ」って言いたいだけだと思います。価値観やイデオロギーの押し付けとか、嫌国感情の植え付けとか、そういうのをするなって言いたいのだと思います。
つまり間違った教育なら不要だってことです。嘘を教えられるくらい迷惑な話はありませんからね。僕自身も、まさか学校は要らないとか、学問なんて時間の無駄だなんてことは決して考えてません。ただ,今の教育制度や体系に欠陥があると思っているだけのことであって。
僕が思うに,『教育』っていうのは自分で物事を考え、様々な思想,倫理観を持てる基盤を作るものであり、同時に「学び方」を学ぶことだと思うんですね。そして『学校』はというと、「学ぶ」とは何かを,学ぶことの楽しさを、学ぶところだと思うんです。また、「集団」で協力・連帯することや、互いの違いを知り、欠点を補い合い、長所を助長し合うことを身につける場だと,そうあるべきだと思うんですね。(でも現実は・・・)社会を改革するには、教育の現場を変えることもまた不可欠なのではないでしょうか?
今日はこんな感じで失礼します。次回は再び連載に戻ります。
長い連載もあと数回を残すのみですが、
どうぞ,最後までお付き合い下さい。ジベリ!
2 件のコメント:
こんにちは、Senichiさん。
私もSenichiさんと同じ考えです。
教育は必要と思います。でも昨日の秋葉での無差別殺人の事件を起こした犯人はかなり成績が良かったと言う事ですね。
成績が良いって学校の成績の事です。それが社会に出て大きな役割を果たす場合も大きいですが、結局それだけでは駄目だと言う事ですね。人間性や心の豊かさをどこかで学ばなければならないんです。現代人にはその学ぶ場所があまりないのでは無いでしょうか。だから人を簡単に殺したり、傷つける事ができるのだと思います。
Senichiさんのコメントが長いと言う事でしたが、2000字越えなければコメント欄に入りますので、また書きたいときはいつでもどうぞ。
>しのちゃんさん
学校って「勉強」をするだけのところでは無いはずですからね。っていうか,それだったら要りませんよ。「成績」だけでは何にもならないんですね,結局は。どうか教育が、試験合格だけの為に存在するものに成り下がらないことを、ただ祈るばかりです。しかし先日の事件には愕然としました。歩行者天国で,しかも白昼のことでしたから…。犠牲者の冥福を祈るとともに、このような事件が二度と起こらないことを祈りたいです...。
あと,また時々ブログ書き込みさせてもらいます。
コメントを投稿