ということで今日は本日9月5日にリリースされた我らがYUIさんの11ヶ月振りのNewシングル、「fight」のレビューを書きたいと思います。収録は表題曲の「fight」に加えてB面曲の「if you」と「Happy Birthday to you you」のアコースティックバージョン、そして「fight」のインストの全4曲で、また初回限定盤には「green.a.live」のPVを収録したDVDが付いています。
僕は「頑張れ」っていう言葉はこの世で一番無責任で投げやりな言葉だと思うんですよね。だって頑張れって声をかけたくなる人ってだいたいもう頑張ってる人ですから。にもかかわらずこのフレーズをやたらに使いたがる人は少なくありません。特に3.11以降は「がんばれ東北」とか「頑張れ日本」なんていうメッセージがこの国中に散乱し、正直それを見るたびに僕はどうもやるせない気分になったものです。
でもこの楽曲のサビで繰り返される「がんばれ」という言葉からは、そうした拒否反応をなぜか感じないのです。YUIさんの書く歌詞っていつもそうなんですけど嘘がないというか時々冷たくさえ感じるほど率直なんですよね。たとえば「Never say die」という曲にはこんなフレーズが登場します。「ズルいやつらとお人好しじゃ敵うはずない、でも変われない」って...。この全く人を救う気のない言葉になぜか当時僕は物凄く助けられたのを覚えています。なんかそうハッキリ言われると、それでいいんじゃないのかな?って思えちゃうんですよね。勿論冷たいだけじゃありません。「やんなっちゃうけれどいいことがあるのも人生」なんて言ってくれるのがYUIさんなんです。だから頑張れって言葉だってあの人が言うと違って聞こえるんですよ。「一緒に頑張ろう」とか「応援してるよ」っていう暖かい言葉に感じるんです。言葉って不思議なものでその人の魂が写るものなんです。それを「言霊(ことだま)」なんて昔の人は呼んでいたワケですが、なるほど誠実な人の言葉は強い魂を持っていそうですし、そうでない人の言葉からは何ら説得力を感じません。きっとYUIさんは誠実な人なんですよ。だからきっとあの人の言葉にこれほどの力を感じるんです。
因みにB面曲の「if you」はちょっとこれまでになかった感じの曲調のラブソングで、新しい模索(?)みたいなのが垣間見れる一曲になっています。ただ「恋してたそれはホントよ、すべてを許せる気がしてた」というフレーズはYUIさんらしいなって感じです。なんかでも恋愛ってそういうところありますよね。ぶつかり合うことって絶対あるんですけど、それをあとは許して行けるかどうかに委ねられてるところがありますから...。それから「Happy Birthday to you you」のアコースティックVerは恐らく僕以外にも聴きたかった人は多いと思うので、ファンにとっては嬉しい1曲なんじゃないかな?と思います。なんか最後は駆け足になっちゃいましたが。とかくYUIさんの「fight」、全国のCD店ほかで好評発売中なのでぜひともチェックしちゃって下さい。そんなところですが今日はこの辺で失礼します,ジベリ!
0 件のコメント:
コメントを投稿