2015年6月20日土曜日

少年Aの手記騒動について

いわゆる酒鬼薔薇事件の被告である少年A(事件当時14歳。現在は)が手記である「絶歌」を出版したことでマスコミもネット界隈も大騒ぎ。そして結局はそれがバカ売れしてしまうというテイタラクなのですが、ここで一度、今回の事件(?)の本質について考えてみましょう。

1、冤罪説
もともと酒鬼薔薇事件には冤罪説が付きまとっていました。小沢事件や菅谷さんの1件を挙げるまでもなく、この国は冤罪で満ち溢れています。我らが亀井先生が死刑制度に反対する論拠の1つはそれなのですが、元警察官僚の亀井さんが言うあたりに事の深刻さがあるような気がします。



・神戸の「酒鬼薔薇聖斗」事件の少年Aが冤罪である根拠まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135125485498707001

このサイトを見てもらったら分かると思うのですが、少年A逮捕の直接の動機は自白なんですね。しかし自白の強要なんてこと、警察はしばしばやってますからね。(小沢事件のときもそんな感じのことありましたよね?たしか...)逆に彼が犯人ではないという論拠がこれだけあるというのが事実なのです。ではもし彼が犯人ではないとすれば真犯人は誰なのか?色々と恐ろしい話です。

2、疑問点が多すぎる
話を手記に戻しますが、分からないのが今回の出版のタイミングなんですね。なぜ今なのか全く分からないのです。そしてこれを出版しているのは太田出版という出版社。当時太田プロ所属だったビートたけしさんの著書を出版するために1985年に事務所から独立する形で作られた出版社です。サブカル系の本や漫画を多く出版しているところで、最近ではテラスハウスの本なんかも出したりしています。それだけの会社がなぜこんな危険な綱渡りをするのかがまず分かりません。本が売れたとしてもバッシングに晒されること請け合いですし、それは下手をすれば会社自体の存続を危うくします。なぜそんなことをしたのか?

そこで考えるのがタイミングです。TPPはアメリカで暗礁に乗り上げ、安保法制や派遣法改悪など国民の生活や命にかかわる重大な法案の議論が進み、東京では若者によるデモも行われ、大学教授が異例とも言える規模の反対声明を発表し、更には大阪では老舗串カツ屋の松葉などが撤去を迫られる事態(←これについてもまた後日...)が進行する最中での出版騒ぎ。結果としてニュースでは多くの時間が少年Aの出版騒動に割かれるようになり、TPPや安保法制や派遣法改悪に触れる時間は短くなってしまいました。(大メディアの扱い的に少年A>串カツ>安保・派遣・TPPだったような気がします。)これが狙いだったんじゃないですか?つまり今回の出版騒動は政治的なテーマから目を逸らすために人為的につくられた‘騒動’だったのではないかと僕は言いたいのです。

で、ここからは憶測。冤罪説もある少年Aに印税生活をさせ、太田出版にも利益を与える。その代わりに陽動作戦のアクターを演じて貰う...と。加えて言えば少年Aの冤罪に関する口止めの意味もあるかもしれません。だから多分、太田出版が潰れたり少年Aが‘消される’ことはないとは思うのですが、こればかりは分かりません。(あ、俺が消されるのか。コイツはウッカリw ←余裕だなお前w)


3、Son of Sam law
もう1つ。アメリカのニューヨーク州にサムの息子法(Son of Sam law)というものがあります。これはどういうものかというと、犯罪加害者が自らの犯罪物語を出版・販売して利益を得ることを阻止する目的で制定されたものなんですね。要するにニューヨーク州では「絶歌」の出版なんざ出来ないのです。これは日本でも制定するべきですよ。だいたいこういうのって2匹目のドジョウみたいなのが出てきますからね。政府としても国民に目を向けてないことだらけでしょうから、また同様のことを仕掛けてきても不思議ではありません。アメリカ(もといユダヤ金融資本)の野望のために日本人の命を差し出す安保法制なんかの前に、パソナを肥え太らせることを目的とした派遣法改悪なんかの前に、やることがあるはずです。

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