ということで今日でこのTPPに関する連載も最終回となるワケですが、いよいよ‘核心’に迫りたいと思います。TPPに日本が参加することで、誰が得をするのか?というお話です。ハッキリ言って、ここだけ書いてもよかったくらいなんです。ただ,それじゃああまりにも当たり前すぎる,ということで、過去2回は、ここに至った経緯やTPPに関連するそもそも論を書き綴ってきた次第ですが...。まぁ何にせよ、僕が一番に言いたかったのは、今日お話しする部分です。それを踏まえた上でお読みください。
1、その背景にある‘思惑’
日本のTPP参加は、アメリカに促される形で議論されるところとなったのですが、一体これはどういうことでしょうか?答えは簡単です。それがアメリカの‘国益’になるからです。
・ウィキリークスがアメリカの手の内を暴露
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-2586.html
ぶっちゃけた話,日本の国益にはならないのです。実際のところ、参加することによって日本が受ける恩恵は殆ど無いに等しく、寧ろ不利益の方が圧倒的に大きいのです。(詳しくは②を参照)だからこそ僕は敢えて「日本終了」という一見大袈裟な見出しを付けているのです。
・彼らも真実に気付いたようです。
このブログでも何回か取り上げているように、自民党政権時代,アメリカは「年次改革要望書」という形で日本に様々な要求を突きつけてきました。そして、それを忠実に実行したのが中曽根康弘であり、小泉純一郎であったワケです。逆にそれに反対して日本の国益を追求したのが田中角栄先生や橋本龍太郎先生や中川昭一先生といった人々だったということになるのですが、そうした人たちはその後どうなったでしょうか? ホント,悲しいですがそういうことなんです。実際のところ法の正義も報道の自由もこの国には無いんです,ハイ。政権交代によって年次改革要望書はなくなりましたが、今回のTPPに関する要求は形を変えたソレであると考えていいでしょう。結局,民主党になっても何一つ政治の構造は変わってないんです。先の菅政権と現在の野田政権の姿勢がそれを物語っています。
・ex:小沢一郎とTPP
私は、自由貿易論者であり、TPP反対論者ではない。ただ、自由化するには、セーフティネットなどのシステムをつくった上でなければ、小泉さんのときのような格差社会を生み出してしまう。弱肉強食にしてはならない。また、こんなことを言っていいのかわからないが、TPPでのアメリカの国際戦略に国際戦略に翻弄されてはいけない。アメリカは、アメリカの国益を考えてTPPを言っている。(2011年1月16日オンエアの報道2001【フジテレビ〕にて。)
僕もこの番組はyou tubeで観たのですが、結構,まともなことを言ってるなと、ちょっと見直したりしてました。「TPP反対論者ではない」というのはあまり頂けませんが、全体を見るとそこら辺の議員さんに比べれば至極まともな認識だと思います。現在も検察に追われてタイヘンな小沢さんですが、あれが国策かと聞かれれば、やっぱり国策なんですよ。(まぁそれを踏まえた上でも、僕が彼を100%支持するかといえば、それはまた別の話になりますけどねw)
2、まとめ
よくTPPについて「交渉に参加するまではいいんじゃないのかい?」なんて言う人が居るのですが、それもハッキリ言ってまずいんです。そういう人は交渉に参加することによってルール作りに参加すれば日本にとって不利益になる部分を変えられるのではないか?というメソッドで言ってるのだと思うのですが、先程も言ったようにこれはアメリカの意向で進んでいる交渉なのです。要するに押し切られてしまう可能性が非常に高いということです。それを踏まえて考えると、交渉に参加するということ自体,かなり危険なんですよ。その辺を皆さんにも認識して貰いたいところです。
だいたいTPPを積極的に推進している政治家の面々を見たら分かると思いますが、その殆どがいわゆるネオコンの対米従属派なんですよ。郵政民営化のときもそうでしたが、彼らにとっての「国益」はアメリカやイスラエルの国益であって、日本の政治家でありながら、日本のことなど考えてもいないのです。
最後になりますが、この連載の終りに皆さんに言いたいことがあるとすれば「本質」を見損なわないこと。本質を見るために必要なのは多面的な見方をすることです。マスコミに踊らされているとまたバカを見ますよ。マスメディアの公平?マスコミの中立性?そんなものは無いんです!いい加減気付いて下さい。それを言ったところで、この連載を締めくくらせて頂くことにします。最後まで読んでもらってありがとうございました。本日はこれにて失礼します,ジベリ!
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