・疎水を下っていく十石船(寺田屋近郊。中央に見える橋は京橋という。)
今日は特に何の予定もない日だったのですが、そういえばこないだの「名水スタンプラリー」、まだ何個か残ってるなということで、今日は残りのスタンプを押しに出掛けてきました。押していないのは伏見桃山の酒蔵街の3つとその他2か所。桃山の3つはとりあえず置いとくとして、あとの2か所は自転車で周らねばいけない場所、そこでまたサイクリングです。
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んで今日のタイトルはご存知の方も居るかもしれないのですが、アニメ銀魂の挿入歌「万事屋ブルース」の歌詞からの抜粋です。また例によって意味はあったり無かったりなのですが、まぁ要するにそういう気分なんですよ。(この曲を誰も居ない研究室で黄昏時に聴くのが定番になりつつありますw)
・この辺りで近藤勇が狙撃されたと伝えられる(墨染近郊)
1か所目は清和荘という料亭のようなところ。住んでる場所から比較的遠くはない場所なのですが、そもそもこっちの方に来ることすら稀なので、まさかそんなところにこんなものがあるということすら知りませんでした。店の前には新撰組局長の近藤勇が狙撃された場所を示す石碑が作られています。(鳥羽伏見の戦いに参加できなかったのはこの怪我のためなんですね。そして代わりに指揮を執ったのがナンバー2の土方歳三だったのです。)そして2か所目は城南宮。そうなんです僕のバイト先の目と鼻の先なんです。清和荘から城南宮までは実際にはそんなに距離がありません。抜け道的なものがあって、自転車だとほんの5分ほどで着いちゃうんですよ。(っても徒歩ではちょっと辛いかなw?)
・城南宮本殿(裏手からの撮影)
そう言えばさっき「バイト先の近く」って言ったんですけど、どうやらこのままだと「元・バイト先」になっちゃいそうなんです。まぁ生徒が少ないんですよ。それで今月の初頭くらいからちょっと危ないって話しはあったんですけど...まさかこんなに早くその日が来るとは思いませんでした。一応休職扱いなのですが、戻れる見通しは立っておらず、最悪の場合このままフェードアウトというコトになる可能性も少なからずあるというコトです。来月から晴れて僕は無職に逆戻りということなのですが、それ以上に辛いのが、もうあの面々と会えないかもしれないということ...。もう1年の付き合いですからね、否応なしに愛着も湧きますよ。
・城南宮本殿の周りには厳島神社や稲荷大社の祠がある
城南宮に最初に来たのは、あの塾でのバイトが正式に決まった日でした。挨拶に行った帰りにここに立ち寄って庭園の桜を見たのを懐かしく思います。そのとき何をお願いしたのかは正確には覚えていませんが、あの場所で過ごせたこと自体,僕にとっては幸運でした。今回はまた復帰できることを願いつつ、そのことへの感謝の気持ちも伝えてきたつもりです。
・キザクラカッパカントリー前にて
ここから先は桃山編。ということで、とりあえずお京阪で伏見桃山駅まで移動します。周る場所はこないだの鳥せい本店とキザクラカッパカントリー、そして長建寺なるお寺。あとはそのスタンプ用紙を中書島駅に居るスタッフに渡せばミッションコンプリート!!.ということになります。場所の分かる鳥せいと黄桜のスタンプを足早に押し、問題は行ったこともなければ場所も分からない長建寺。
・長建寺は十石船乗り場からほど近い場所にあるという...
地図によれば川沿いで中書島駅の近くということなんですが...。そんなこんなで探すこと10数分。ついに辿り着いたその場所は、京阪の中書島駅からほど近く、疎水脇の人通りも多くない小道沿いにひっそりと佇んでいました。
・入口すぐのところにある一風変わった鐘楼は必見です
江戸時代初期に造られたという由緒ある寺院であるここは真言宗醍醐派の寺院とのコト。空間的には大して広くない境内は、別の次元の広がりを垣間見せる不思議な’磁気‘を帯びています。日本的というよりは中国風の門構えや一風変わった鐘楼(上写真参照)、独特の色彩に飾られた建築物がそう見せているのでしょうか?因みにこの鐘楼、昔は頻繁に疎水を行き来する船々に時刻を伝える役割を果たしていたのだとか...。流石は水の町、伏見といったところですね。そもそも伏見って言う名前自体、豊富な地下水があることを意味する「伏し水」から来てるんですよ。
・鐘楼は現在、おみくじコーナーになってます
しかし、水都とも呼ばれるべき交通の要衝だった伏見も、明治維新以降の鉄道の開通などで物流手段が変化したことに伴って次第に廃れていきます。そして鐘楼も鳴らされることは無くなり今ではおみくじコーナーになっているのですが、ここのおみくじは必見です。そもそもおみくじ(御神籤)というのは江戸時代の僧侶である天海大僧正(徳川家康の庇護を受けた僧侶で、明智光秀と同一人物説のあるミステリアスな人物)が作った「元三大師百籤(くじ)」というものであり、ここのものはそれを忠実に再現したものなのです。お正月に既に大吉を引いていたのですが、今回も結果は大吉。「月も日も わがためにある 如くにて 家のすみずみ 明るかりけり」と、まるで藤原道長の歌のような短歌のあとに、「喜び近し」、「失せ者は出る」、「試験はパス」(←ホントにそう書いてました。そこは合格でいいだろwとは思いましたが)ってな具合で幸先のいい言葉が並べられていましたが、一方で「油断や奢り高ぶりは禁物」と書かれていたので、そこは注意したいところでもあります。まぁ要するに謙虚にやっていればいいワケですわ。
・中書島駅の前にはこのようなものが置かれている。
かくして11個すべてのスタンプを制覇した僕は、ゴールの中書島駅へと一直線!長建寺から歩くこと数分、ついに到着です。寺田屋や酒蔵街に近いのに加えてここは特急も止まる比較的大きな駅だということもあって駅前には龍馬や酒蔵に因んだものが展示されています。
・ミッションコンプリート!!
そしてこのスタンプ帳を係員に見せるとゴール...ということで景品が貰えました。何が貰えるかというとオリジナルのお猪口が貰えるのです。写真はまた後ほど載せますが、白菊水(鳥せいの脇にある名水)をあしらった挿し絵が入っていて結構お洒落なんですよ。まぁ恐らく非売品だと思うので、あまり積極的に使いたくはないですがw
・坂本龍馬とお龍の一件で知られる寺田屋
有馬新七や坂本龍馬の件で知られる寺田屋。といっても現在あるものは1900年頃に再建されたものなんです。(本物は鳥羽伏見の戦いで焼失)その後お登瀬さんとも何ら関係のない人が作ったのがここというワケであり、ここは一種のレプリカなんですね。なんで屋敷内にあるという弾痕とか刀痕というのは恐らく偽物なのです。(因みにここ、今でも一応泊まれます。)
・橋桁から‘水都’を望む
交通の要衝ということでこの辺りはかつては宿場町として栄えていたんですよ。ついでに言えば先ほどの長建寺の近くはその昔、遊郭(吉原的な...)があったそうです。宿場町の近くには絶対にあるんですよね。(そして何故か由緒あるお寺が目と鼻の先にあったりします...。)今は比較的ひっそりとした伏見ですが、その昔はホントに賑わってたんですよ。何せ日本の中心の一つだったワケですから...。
・紫陽花が咲き始めた疎水沿いの小路
もう明後日には6月ということですが、疎水脇の小路には紫陽花が咲き始めていました。季節の花々が咲き、水の流れがある。人の賑わいも歴史も自然もいっぱいのこの町は、やっぱり人を惹きつける者がありますね。京都といえば祇園とか河原町とか東山・北山みたいになっちゃうことが多いと思うのですが、是非とも伏見にも足を運んで貰いたいものです。稲荷大社だけじゃないんですよ、伏見って...。
・原酒と焼き鳥のセット&鳥飯(合計で1630円也)
そういえばお昼を大して食べてなかったということもあり、お腹も減っていたのでまだ陽も沈む前ですが晩御飯でも食べようということで鳥せいへと向かいます。注文したのは平日の16時~18時半にのみ注文できるという「ほろ酔いセット」なるものと鳥飯。ほろ酔いセットは生原酒(orビール)と焼き鳥4本、それとお通しがセットになったもので、それがたったの1000円で楽しめるというお得なメニュー。因みに鳥飯は炊き込みごはん的なものを想像してたのですが、焼き鳥丼でした。前の親子丼と同様にわりと大盛りなんですけど味があっさりしてることもあって全然食べれちゃいました。それと今日はまぁ給料日の翌日ってコトで食後酒にもう一杯、「桃源郷」という名前の日本酒カクテルを飲んできました。
・桃源郷という日本酒を使用したカクテル(450円)
先述のとおり僕はいよいよ来月のバイトさえ失職している状態なのですが、それでもやっぱり月末は飲もうってことです。カネは使わなきゃ意味がありません、よってこうやって内需拡大に貢献するのであります。それにそもそも飲まなきゃやってられない...。ただ真っすぐに生きようとしているだけなの僕は何故こうも憂き目にばかり遭わされるのでしょう。タイミングがタイミングだけに別段確固たる証拠はありませんが、また‘あの人たち’が手でも回したか?なんて考えてしまいます。(ジリ貧だというのに御苦労なことです。)
・店を出る頃には日も暮れて...
まぁあの人たちが何をするにしても僕は引き下がる気は毛頭ありませんから。立ち止まっても地獄、進んでも地獄...だとしたら余計引き下がれないでしょ?あいつ等に僕が見た以上の地獄を見せるまでは死ぬワケにはいきません。あの人たちが惨めに苦しみながら死んでいくことを考えるだけでゾクゾクしますよ。そのときは飛びっきり旨い酒が呑めるに違いありません。
・そのときには是非このお猪口を使いましょうw
店を出ると外は少し暗くなり始めていて店も少しずつ賑わい始めていました。帰り際に店の脇にある白菊水の水汲み場で持参していたぺッドボトルに水を汲んでから、またお京阪で藤森まで引き返していきました。先ほども言ったように、まぁ色々と障壁はあるのですが気を落とすこと無く来月も頑張ります。皆さんも1か月お疲れ様です。もうすぐ梅雨という限りなく鬱蒼とした季節になりますが、暗くなっててもしょうがないので気楽にほどよくだらけて行きましょう。僕はとりあえず新しいバイトを探します。そんなこんな言っているところですが、今日はこの辺で失礼します,ジベリ!