ということで、こないだから言っていたように昨日今日と僕は今年も祇園祭のハイライトともいうべき2つのイベントに参加してきました。山鉾巡行については2009年以来4回目の見物であり、デートで来るのは今年で二年目...ということになるのですが、祇園祭というのはこの山鉾一つ取っても奥の深いもので、全く見る者を飽きさせない魅力みたいなのがあるんですよね。
・今年初浴衣の作者(後姿。KIMONO-PROにて)
待ち合わせは昨日16日の10時半頃で、とりあえず予約していた店で浴衣の着付けをしてもらい、それからの行動開始...ということになりました。因みに着付けをして貰ったお店は四条烏丸にあるKIMONO-PROというところ。持ち込みだと一人1500円くらいで着付けをしてくれて、女性の方であればそれに合わせたヘアメイクなんかも追加1000円くらいでして貰えます。
・岩戸山(16日昼の撮影)
浴衣に着替えたあとは近辺に安置されている山鉾を見ながら四条烏丸周辺を散策しつつ、河原町を目指して歩きました。山鉾は「鉾町」という小さな自治体によって管理されており、この集合体である「祇園祭山鉾連合会」によって宵山や17日の巡行は運営されるのです。では祇園祭のそもそもの主催者であるはずの八坂神社は何をしているのかというと、この行事に関してはお清めや巡航の順番を決めるくじ引き(鬮取り式。現在のように巡航の順番がくじで決まるようなルールが定められる前はその順番を巡って喧嘩も絶えなかったのだとか...。)などを除けば殆どかかわっていないのです。
・これは恐らく船鉾かと思われる。
八坂神社が主催するのは神輿の巡行の方であってこちらは事実上鉾町の自治によって行われているのです。(こうした風潮は室町時代から顕著になったようです。)また各鉾町もそれぞれ独自色が強く、それぞれの朱印や粽(といっても御守りで原則食べれない),その他扇子や手ぬぐいなどのオリジナルグッズをそれぞれに販売しています。
・今回もtimepiece cafeでランチを...(ドリンクとセットで1000円也)
お昼ご飯はまたしてもtimepiece cafeにて。やっぱりここには来たくなるんですよね。昨年同様その後はまたジャンカラに2時間ほど滞在し、カラオケを楽しんだあと、とりあえずチェックインついでに荷物を置いてこようということで4月の終りに予約(←それでも空室はラス1くらいだった^^;)していた河原町のスーパーホテルに行き、身軽になったところで日が傾き騒がしくなり始めた町へと繰り出します。
・宵山に合わせて提灯でライトアップされた月鉾
宵山は去年の記事でも紹介したように14日から3日の間、ハイライトの山鉾巡行の前夜祭として開催されているのですが、この期間中の夕方から深夜にかけて鉾町近辺の通り一体が一斉に歩行者天国になるのです。普段車の往来が激しい大通りを悠然と闊歩するのは気分のいいものです。
・「かつくら」の串カツ(たしか300円くらい。これ通常メニューにならないかなw?)
そして出店にも注目です。知る人ぞ知る名店からファーストフード店などもこの日はちょっとした野外販売なんかをやっていて、そういうのをかってみるのもこの宵山の楽しみの一つなのです。上の写真はとんかつの名店である「かつくら」が店頭で売っていた串カツなのですが、上にも書いてあるようにこれ、普段のメニューにはないんです。つまり今回のためのスペシャルメニューということになるのですが、これ本当に美味しかったんです。(来年まで食べれないのかな...。)
・宵山で賑わう四条烏丸
町の至る所から「コンチキチン」と呼ばれる独特の祭囃子と、その中を往来する人たちの弾むような声が聞こえてくる。空が暗くなり、そんな中であちらこちらに見えるライトアップした山鉾が幻想的な夜の景色を作り出しており、本当に夢のような時間を過ごすことができました。(そして同時にこのお祭りがこれからもずっと続いて欲しいと心から願うところでもあります。)
・Very berry cafeで夕食を
そしてこの日の夕食は先日の記事に登場したばかりのVera berry cafeにて。2人揃って浴衣ですが食べ物もドリンクも何故かハワイアンという不思議な光景ですが、なんか夏っぽくっていいでしょ?ここは夜になるとキャンドルとか出してくれて余計にムーディーな感じになります。店自体が若干穴場的なところなので、デートの際には是非ともお薦めです。
・スーハーホテルの朝食はバイキングになってます
16日はその後、3ヶ月振りにRoseoに立ち寄ってマスターと話しつつ1杯飲んで宿泊先のホテルへと引き返し、翌日の山鉾巡行に備えて就寝。大浴場で朝風呂に浸かった後あと、朝食を食べていよいよ出発です。
・これは郭巨山(今年は2番目、つまりシードの長刀鉾の次というコトです)
山鉾は「動く美術館」と言われる程に、によっては飾られているタペストリーだけで相当な価値のあるものもあったりするのですが、これもそもそもは当時の豪商たちが金持ち自慢のために舶来品の絨毯なんかを買い漁って装飾品にしたのがきっかけなんです。祇園祭はその名前も含めて随所にユダヤ教の影響が見え隠れしているのですが、山鉾の装飾品についてのみ言えば、そういうワケなので確固たる根拠にはならないんですね。(因みに函谷鉾には聖書の一場面を描いたタペストリーが飾られているが、キリスト教御法度の江戸時代においてもなぜかこれはお咎めなしに悠々と町を闊歩していたそうな...。)
・今年も大人気の蟷螂山
・子どもたちが踊りを披露する綾傘鉾
ここから2つはユニークな山鉾を紹介します。一つ目はカマキリのからくりが楽しい蟷螂(とうろう)山。毎年「皆さんの拍手で動きます」的な煽りを要所要所でやるんですけど今年も相変わらずの大盛況でした。そしてもう一つは綾傘鉾。山鉾巡行には長刀鉾の生稚児(いきちご)をはじめとして多くの子どもたちも参加しているのですが中には舞踊などを披露するところもあり、この綾傘鉾はその一つということになります。彼らが巡行を一層華やかに彩ります。
・船鉾は文字通り船の形をしている
・かくして山鉾巡行は終わりく...
その後山鉾を見物しながら四条方面に移動してホリーズカフェで一休みし、山鉾巡行が終わるのを見届けてから昨晩串カツを買った「かつくら」でお昼ご飯を食べました。昼食後はイノブンなどを覗いたあと足早に深草へと引き返して今はこうしてブログを書いています。来週はお神輿の方(まだ祇園祭は終わらないんですよ^^)も見に行けたらなと思っているところですが本日はこの辺で失礼します。いよいよ夏本番で暑さもピークを迎えるこの頃ですが、皆さんも体調にはお気を付けください。それでは今日はこの辺で失礼します,ジベリ!
0 件のコメント:
コメントを投稿