2016年10月18日火曜日

新潟県知事選の結果を受けて

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
今日も新潟日和 [ 泉田裕彦 ]
価格:1028円(税込、送料無料) (2016/10/20時点)

先日投開票された新潟県知事選は見事、米山さんの当選に終わりました。民進党が支持母体である連合に気を遣って自主投票の方針を取ったことや、そもそも立候補がギリギリになったことなど米山さんにとってはマイナスベクトルが集中する中での選挙戦だったにも関わらずの当選。しかも結構な票差をつけての当選ですからね。これは1つのエポックになり得ることだと思います。



・右は前知事の泉田さんからのお祝いコメント紹介。左は...えっとお通夜でもあったのかな?

だいたい参院選こそ自民が勝ったものの、地方選に目を移せば鹿児島県知事選に引き続きこれで原発立地県の首長選は2連敗。電力会社はいよいよ脱原発を本気で考えなければならない局面に来ているといっても過言ではないでしょう...とまぁ概要はここまでとして、また恒例の社説の読み比べに移りたいと思います。まずは神戸新聞から。

・新潟県知事選/再稼働反対の民意は重い(10月18日)
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201610/0009589870.shtml

7月の参院選新潟選挙区と同様、野党共闘候補が与党候補を破った。原発立地県としては鹿児島に続き、再稼働に厳しい姿勢で臨む知事の誕生である。菅義偉官房長官は例によって、国政に与える影響は「全くない」との見解を示した。だが、実際には自民党幹部が続々新潟入りして森氏を支援した結果の完敗である。政権批判に向き合おうとせず、地方の民意を軽視する姿勢は問題だ。

当初は無投票当選まで視野にあるなど楽勝ムードだった今回の県知事選。しかし終盤に移るに至って苦戦が伝えられ、そうすると自民党幹部が続々と新潟入り。最終的には安倍偽総理自身も応援に入っています。しかも「米山候補を勝たせれば“県庁に赤旗が立つ」などといったネトウヨの「パヨクガー」レベルのビラまで撒く始末だったようですからね・・・


まぁ小池晃さんの言うとおりで、最終的には与党候補の白旗が上がったワケですがね。バイきんぐ風に言えば「ザマないねフゥ~」って感じですね、ハイw では次は同じく7月の首長選で与党を下した鹿児島の地方紙、南日本新聞の社説を見てみたいと思います。

・[新潟県知事選] 原発回帰見直しの時だ(10月18日)
http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=201610&storyid=79539

米山氏が無所属新人として出馬表明したのは、告示のわずか6日前だった。推薦の共産、自由、社民3党と市民団体は、支援した候補が7月の参院選で激戦の末に自民党公認の現職を破った余勢を駆ってフル稼働した。とはいえ、最有力とみられていた自民、公明両党推薦の森民夫氏は長岡市長を約17年間務め、全国市長会長も務めた豊富な行政経験の持ち主だ。各種業界団体や連合新潟の支持も得ており、米山氏にとって容易に勝てる相手ではなかったはずだ。

それでも、米山氏が約52万8000票を獲得、森氏に6万票余りの差をつけたのは、争点が原発に単一化されたからだろう。出口調査によると、再稼働に反対の有権者は6割強で、賛成の2割を大きく上回った。反対のうち3分の2が米山氏に投票しており、再稼働への賛否が当落を左右したのは明らかだ。投票率は53.05%で、過去最低だった前回2012年の43.95%を9.10ポイント上回ったのも、原発への強い関心の反映といえよう。

・安保法制にしても反対世論の方が強い(毎日新聞の世論調査。こちらより)

今1つ注目すべきなのは、原発やTPP、或いは安保法制と個別のイシュー(論点ないし争点)で見ると、実は安倍政権は支持されていないところが大きいということなのです。にもかかわらず、なぜか国政選挙では自公勢力が勝ってしまう。この不可思議な乖離を人は「争点にならなかった」と説明するのですが、じゃあ聞かせて貰いたいのです。与党支持者は何を以てして与党支持者なのかと。え、経済?アベノミクスなんて何ら経済政策の体を成していないのですがそれは・・・うーん、この矛盾。これこそが鍵だと思うんですよ。

・山田さんには是非とも国政に復帰して貰いたい

たしかに野党はだらしないです。特に最大野党(笑)の民進党なんて目も当てられないテイタラクです。我らが生活の党にしても最近になって自由党に名前を変えたワケですが、そうじゃないだろうと言いたいワケですよ。まぁそのことはまた後日改めて書きますが、僕に言わせればこの野党のだらしなさも‘作戦’の一部なんですよ。結局は与党も野党も裏社会の操り人形に過ぎないということです。この辺については先々月の東京都知事選を見ると分かりやすいと思うのですが、とどのつまりプロレスなんですって。与党も野党も基本的には台本通りの‘試合’をさも神妙な顔をしてやっているだけに過ぎないのです。

・もしかしてまだ不正選挙なんてないと思ってる人、流石に居ませんよねw?

まぁこの辺について書き出すと本論から逸脱することとなるので深くは言及しませんが...。そうした意味でも今回の米山さんの勝利は意外でした。どうせまた不正で自民の候補が勝つんだろうと思ってましたからね...。まぁ不正の計画自体はあったみたいなんですけどもw

・米山票100票の束が三村票の表紙をつけて回ってきました。(RKブログ)
https://richardkoshimizu.wordpress.com/2016/10/17/%E8%A3%8F%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AF%E3%80%81%E5%A4%A7%E9%87%8F%E3%81%AE%E7%B1%B3%E5%B1%B1%E7%A5%A8%E3%82%92%E4%B8%89%E6%9D%91%E7%A5%A8%E3%81%A8%E5%81%BD%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%86%8D/

これはコシミズさんの記事からなのですが、どうやら古典的な手口が使われようとしていたようです。まぁ票の付け替えをやるんだったら米山→森にするのが自然だと思うのですが、何故三村さんの票にしようとしたのかは皆目検討も付きません。


おそらく投票率が上がった(53.05%と前回比でプラス9.1%の上昇。なお20年ぶりの投票率アップとのコト。)ことがやはり不正の計画を狂わせた主たる要因となったのでないかと思うのですが、まぁこの辺も未だ仮説の域を出ていないのが実のところです。あとはムサシですね。こちらのブログによると自民党の関係者から『ムサシ』が利用されなかったために敗北したというトンデモ発言まで飛び出しているそうなんですが、もしもこれ事実だとしたらとんでもないことですよ。つまり真っ当に選挙をすれば自民は勝てないってことを暗に認めてるワケですから...。いや、まぁそれが事実なんですけどねw


思い返せば新潟は7月の参院選で森ゆうこさんが激戦を制した場所でもありました。加えて言えばかつて田中角栄さんの地盤でもあった場所でもあります。そうした場所で民進党を中心としない草の根的な野党共闘が功を奏し、国に一矢報いたというのは非常に感慨深いことであるように思います。


また今回の知事選では元自民党の重鎮である白川勝彦さんも米山さんの陣営を応援すべく壇上に上がっています。白川さんといえば不正選挙について言及したこともある人物。これは頼もしいではないですか。先の森ゆうこさんのときも白川さんは応援に駆けつけたようですが、元自民の重鎮が公然と野党候補を応援していることの意味、これって結構重要だと思うんですよね。要するに今の自民党は昔の自民党とは全くの別物に成り下がってしまってるんです。案外ここに気付いていない人がどうにも多いんですよね...。


まぁともあれ、米山さんには「おめでとう」と言いたいですし、政権に一矢報いてくれた新潟県民の皆さんに感謝の言葉を贈りたいと思います。気付けばもう新米の季節。米山さんの勝利を記念して、僕も今年は新潟の新米を買ってみようかなと思っています。そんなところでありますが、本日はこれてにて失礼します。ジベリってことで。

0 件のコメント: