2024年6月18日火曜日

我が酒場放浪記(2)

 第二夜、定食屋で呑む

王寺というペンネームを使っておきながら、実は天王寺についてあまり詳しくはない。天王寺駅の近くには歴史ある商店街もあるのだが、どうも大抵の場合通り過ぎてしまうのだ。しかし一軒だけ最近よく行く店がある。駅から歩いて2分ほどの距離にある「すゑひろ」という定食屋だ。

・たしか初来店時の去年5月

定食屋で呑む酒には居酒屋やバーにはない別の旨味がある。特に平日の昼間に慌ただしくしているスーツ姿の人々を横目に呑むビールの味は無類であり、我こそが世の覇者なりといったような気分になる。無論一仕事終えたあとに定食屋で開ける瓶ビールも格別だ。なんだかんだ酒の旨さは働いた量に比例するものだ。

京都にはハイライト食堂がある。あそこの揚げ物は旨い。ビールに合わない筈がない。若かりし日はハイライト食堂を一軒目にして付近のビートルズバーで酔ったものだ。よせばいいのにピザまで食べた。何人かで行っていたしその後は大方近くの友人の家かカラオケボックスで爆睡したのだろうが、今にして思うと思い出すだけで胃もたれしてしまいそうだ。老いではなく成熟だ。下山こそが人生の醍醐味ではないか。


定食屋呑みは瓶ビール1本で終わらせるのが流儀なのだがすゑひろだけは長居してしまう。店員さんと顔見知りになってしまったし何だか落ち着くのだ。今時出奔して家督を放棄した身分で言えたものかは分からないが、あそこには実家のような安心感がある。次帰る頃には冷蔵庫にどんなお惣菜があるのだろうか。また来月立ち寄るとしよう。
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定食屋の真骨頂は冷蔵庫にあるお惣菜ですし、あそこでしか得られない養分があるものです。すゑひろの冷蔵庫メニューでのオススメは何と言っても天ぷら。揚げたてじゃないし些かシナシナしてるけどあれがまた良いのです。醤油とかソースをつけて食べるのも一興ですよ。来月も多分あの近辺には行きますし、また何か食べて帰ろうと思います。ちなみに来週はまた明石に行ってきます。

・みなと食堂(明石)の焼き穴子丼は絶品だった

明石にも大好きな定食屋さんあったんですが無くなってしまったんですよね...。残念でなりませんが明石にはまだまだ行きたいところもありますし、また色々と散策してみようと思います。それでは今夜はこれにて。ジベリ!

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