2014年7月27日日曜日

地方紙の逆襲(最終回):民意の逆襲

ということで、今日はいよいよ「地方紙の逆襲」の最終回をお送りします。(←多分続いてたこと殆どの人が忘れてるぞw)最終回ということで今日は別段何か新しい情報を出すというよりは、全体の統括が中心になるのですが、最後まで読んで頂けたらと思います。


1、全国紙消滅
少し前に、朝日新聞社の今年の新入社員から東大卒が消えたというニュースが話題になりました。読売新聞や毎日新聞がどうかは知りませんし、そもそも元から大卒レベルの知性と品位を持った人間がいたかどうかすら怪しい産経新聞は論外と考えますが、ともあれこれは1つの大きな指標になっているのではないかと思います。

・朝日新聞社の新入社員、今年は「東大卒ゼロ」(プレジデントオンライン)
http://president.jp/articles/-/12454

昨今「若者の○○離れ」という言葉が散見されていますが、その1つとして新聞離れがあるのは疑いようのないことでしょう。いや、それどころか全年代で新聞離れが起こっているような気さえしますからね。だってちょっと思い出してみてくださいよ、たとえばほんの5~6年前だったら、朝の電車は新聞を読むサラリーマンで溢れてたじゃないですか。それが今はどうですか?学生は元より、年配の方までもがスマートフォンをじっと見つめているのです。(紙媒体では精々、日刊ゲンダイを読んでいる人が数人居る程度でしょう...)そして事実として全国紙は確実にその部数を減らしています。

・【新聞終了】読売新聞が半年で52万部減、朝日新聞も9万部減!減少数は地方の新聞社に匹敵! (真実を探すブログ)
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2734.html

一般的に左寄りとされる朝日と一般的に右寄りとされる読売がともに部数を減らしているというのが象徴的ですね。残りの2つの全国紙である毎日と産経ですが、毎日新聞は発行部数の7割が押し紙なんて言われてる上に、創価学会とベッタリというテイタラクですから論外といって差し支えないでしょうし、産経は数に入れていいのかも微妙なくらいのものなのでこちらもノーカンでいいと思います。つまるところスタンスの左右を問わずして全国紙は斜陽産業と化してしまっているのです。そうなっているのは何故か?言うまでもなくその論調に原因があるのでしょう。(ここは連載の前半で説明しましたよね^^)


2、地方紙とて安泰ではない
上述のとおり全国紙がオワコンなのは間違いないこととしても、では今回の連載の主題である地方紙が全くの安泰なのかというと、そうではないだろうというのが僕の持論です。地方紙の論調が比較的まともなものとなっているのは、各々の新聞社が確固たる意思を持って新聞を作っていることの証左と言うよりもむしろ企業の「構造」に依拠するところが大きいのであり、あまり安心はできません。こないだの記事でも言ったことですが、たとえば大手広告代理店の影響の問題は地方紙にも共通する問題ですし加えて言うならば、たとえば全国紙と政府の距離感が異常に近くなっているのと同様に、地方紙も各地方のセクターとの距離は極めて近いものとなりがちです。

その意味では、やはり東京(中日)新聞というのは稀有な存在なのでしょう。他の地方紙でも頑張っているところは沢山ありますが、やっぱり一番スタンスが固まっているのはここなんですよね。だからこそ3.11以降、ここは注目されているのだと思います。ともあれ新聞も雑誌も売れなくては意味がありません。つまり東京新聞のような新聞が「売れる」という認識が広まれば、我も我もとそのスタンスを真似するところが出てくるのです。そういう現象が必ずしもいいこととは思いませんが、少なくともこの件に関しては良いことなのではないかな?というのが僕の所感です。


3、民意の逆襲
僕は今回のタイトルを「地方紙の逆襲」としましたが、その真意はまさしく「民意の逆襲」だと考えているのです。霞ヶ関や高所得者、グローバリストの代弁者と化した全国紙に対して、それなりに民意を反映している地方紙に注目が集まっている...というのが現状であり、それ以上でもそれ以下でもないのです。

では、これからメディアはどのような自己変革をしていくべきなのでしょうか?僕は次の2つを提案します。1つ目はグローバリズムへの対抗軸としてのメディアをどこかが確立するということです。別段それを全国紙がやってもいいのですが現状それは難しそうなので、であるならば地方紙の出番ということです。まずは東京新聞(中日新聞)あたりが動けばいいでしょうか?関西圏では神戸新聞くらいを中心にするといいでしょう。そうして全国各地の地方紙が合従連衡しつつ、一大勢力を形成していくことができれば、市民にとっては心強い味方となるでしょう。(そこにコシミズさんや岩上さん、或いは上杉さんのような独立系のジャーナリストが協力していく形を作ることが出来れば一層良いのですが...)

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そしてもう1つ、これはいわゆる「上からの改革」になるのですが、かつて民主党が着手しようとして失敗したクロスオーナーシップの規制を真剣に考えるということです。おそらく強力な反発があると思いますし、一朝一夕に終わるような改革ではないでしょう。ここで重要なのは、これを支える土壌をアカデミズムの世界や世論の中に作っておくということです。鳩山政権時にこれが失敗した要因は多々あると思うのですが、そのうちの1つはやっぱりそれを下支えする世論が十分に構築できてなかったことだと思うんですよね。原発の再稼働だって今なんとか止められてるのは、やっぱり官邸前デモなどに代表される国民的な大運動が背景にあるからなんだと僕は考えてるんですよね。勿論それだけではないのでしょうが、少なくとも一定の抑止力にはなってると思うんです。近々また書こうと思っている沖縄のこともまた然り。辺野古移設がここまで滞っているのはやっぱり沖縄の中に「反基地」という根強い民意が根付いているからなのでしょう。(やはりそうした意味では鳩山政権の意義というのは大きいのでしょう。)


~おわりに~
そもそも小沢事件が起こったとき、本来であればアカデミズムの世界が総力を挙げて小沢擁護に周るべきだったのです。国民運動として「鳩山政権を擁護しよう」というメッセージを訴えていくべきだったのです。それがなかったからこそあの政権交代は「裏切られた革命」に成り下がってしまったのではないでしょうか?

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皮肉にもあの「革命」を裏切ってしまったのは僕らひとりひとりなのかもしれません。(その意味では鳩山さんの「国民が聞く耳を持たなくなった」という首相辞任時の弁もあながち間違いではなかったのかもしれません。まぁ本人がどういう意図で言ったのかは察しかねますがw)まぁ終わったことは仕方がありません。今やるべきことは来たる国民連合政権の樹立を下支えする土台をアカデミズムや国民運動の中に作っておくことです。TPPに反対し、脱原発を実現し、消費増税を白紙にし、外国の喧嘩を買いに行くだけの集団的自衛権を認めず、そして自立した国家を実現する。そういう国造りを皆でしていく必要があるのです。そしてその運動に、我が憂国志士会も全力で飛び込んでいくことを約束します。そんなところではありますが、これにてこの連載を終了したいと思います。皆さん最後まで読んでいただいてありがとうございました、ジベリ!

2014年7月25日金曜日

伏見7商店街夜市

・大勢の人で賑わう大手筋商店街

今日は伏見桃山で年1回やっている夜市に行ってきました。バイトが終わったあとすぐに行けばよかったのですが「、ちょっと休んだりしていたので時間的にはかなり遅くなってしまいましたが、何となく夏祭りの雰囲気は楽しめましたよ。

・おつまみとセットで500円也

京阪電車で伏見桃山まで向かい、会場の1つである大手筋商店街を歩きます。酒処伏見ということで、こういうイベントの時もアルコールが充実しているのが嬉しいです。流石に日本酒は見当たりませんでしたが、桜まつり同様に洋酒を置いてあるところはあり、今回は白ワインのサングリアを飲みました。ちょっとしたおつまみもセットで買い、バル気分を味わいつつ辺りを物色します。

・納屋町商店街もなかなか注目のスポットですよ

大手筋商店街を抜けると次は納屋町商店街へ。写真を見ても分かると思うのですが、この商店街はとにかく路地が狭いのが特色です。観光客向けというよりは地元民向けの店が中心ですが、ワインが飲めるオシャレなお店なんかもあって結構楽しいところです。

・南浜町の児童公園にも屋台が並ぶ

ちなみにこのブログでもお馴染みの鳥せいもお店を出していました。折角なので焼き鳥を1~2本買いました。(まぁ美味しいんですよね、やっぱりここの焼き鳥は^^)そうなると次はビールが欲しくなったので、納屋町商店街まで引き返します。

・なやまっち、3度目の登場

するとまたしてもあのゆるキャラに遭遇。6月の斎藤酒造でのイベント以来の再会ということになり、このブログに登場するのはこれで3回目ということになるのですが、考えてみればここがホームですもんね。(なやまっちはその名の通り、納屋町商店街のゆるキャラです)相変わらずの人気者のようで、今日も沢山の人に囲まれてました。

・ちなみにキリンビールとのこと(300円也)

そしてビール。お祭りで飲むビールってやっぱり美味しいですよ。勿論しんみりと飲むお酒もそれはそれで美味しいのですが、ワイワイと賑わう人たちを眺めながら飲むお酒はやっぱりいいものです。ホントにずっとこの街で暮らしていきたいのですが、まぁ現時点では来年3月には六甲山の麓の港街に引っ越す可能性が濃厚なのであります...。

・キッシュとプレッツェルでバル気分

あと納屋町商店街の出店では、キッシュを買って帰ってきましたよ。丁度家の冷蔵庫にサングリアが冷えていたので、帰りのコンビニでちょっとしたおつまみを買って帰り、今はこうして家バルを楽しんでいます。明日は昼から西宮に行くことになっているので、とりあえず今日はこの辺で失礼します,皆さんも良い夏休みを過ごしてください。ジベリ!

2014年7月21日月曜日

伊根町旅行篇(おまけ):長距離列車と居酒屋は同義語である

・丹後地方では最大という智恩寺の山門

・さようなら伊根町、また会う日まで

伊根町から帰ってきて早いものでもう1週間になるのですが、残っていた最後の記事を今日は書きたいと思います。今回の記事で書くのは、伊根町を出てから自宅に帰るまでであり、つまるところ伊根町は登場しないのですが、まぁゆえにこその番外編ということなので悪しからずw

・バスに揺られて...

バスに乗って、向かう先は天橋立。(宮津はあまりに見るものが無さそうだったので、帰りはその少し手前にある天橋立に立ち寄ってから帰ろうということで...。)ちなみに伊根町から天橋立までは、だいたい30~40分程度。写真のとおりバスはあまり人もおらず、相変わらずのゆったりとした時間が流れていました。

・駅舎はこんな感じです

で、これが天橋立駅。特に何の変哲もない駅舎ではあるのですが、まぁ記念にということで...。とりあえず時刻表を確認すると、次の京都行きの列車の発車までだいたい1時間といったところ。時刻まで折角なので散策に出掛けます。まぁ結果から言うとあれですね。些か天橋立を舐めてましたよ。駅を降りたらすぐにあの光景が見えるくらいに思ってたんですけど、思いの外広いんですよねw


・これが文殊堂

ということで、いわゆる天橋立らしい写真は一枚もないのですが、とりあえず智恩寺というお寺には行けました。ここは奈良県桜井市の安倍文殊院、山形県高畠町の亀岡文殊とともに日本三文殊の1つとされる臨済宗妙心寺派の寺院であり、創建は平安時代(808年)という長い歴史を持つお寺なんですね。創建時を見て勘のいい人はピンときたと思うのですが、そもそもここは臨済宗ではなく真言宗の寺院だったのですね。(・ex:臨済宗妙心寺派は1337年に関山慧玄により創始)

・これは多宝塔(ちなみに重要文化財)

もともと智恩寺は9世紀に平城天皇の勅願寺(天皇の勅願で建立された寺,もしくは綸旨により勅願寺となった寺)として作られたそうなのですが、その後10世紀に醍醐天皇から勅額を下賜されて以降、中世に至るまでの歴史は明らかになっていないそうなんですね。(ちなみに写真の多宝塔は1501年、つまり室町時代の建築物とのコト)

・天橋立は意外と広い

あ、ちなみにこれも天橋立にて。こうやって延々と砂浜とか松原みたいなのが続いてる場所なんですね。道中には土産物屋のほかにも茶屋や食事処なんかもあるのですが、有名観光地ということで値段はちょっと高めで、たとえば伊根町で食べたのと同じような生牡蠣も200~300円割高でした。(あと丹後オイルサーディンも700円で売ってたというw)


・さようなら丹後地方

そうこうしていると、あっという間に電車の発車時刻。指定席にでも座りたいところですが、まぁそう混んでなかったので節約の意味でも自由席に座ることに...。本来ここから京都まではKTR(北近畿タンゴ鉄道)とJRの乗り継ぎなのですが、直通の列車もあるんですね。

・スーパー居酒屋タイムw

で、電車の中では毎度恒例の一人呑み。(といっても基本お腹はいっぱいだったので、本当につまみ程度しか買いませんでしたが...。)昨日の晩酌のときに余っていたウイスキーと、伊根町で買ったワンカップを飲みつつ、駅近くのコンビニで買った竹輪とドライフルーツを食べ、ノ~ンビリととした電車の旅を楽しみました。

・これが福知山城です

京都の山村部を延々と走るだけなので、特にこれといって珍しい写真は撮れませんでしたが、唯一福知山駅の近くでは福知山城を見ることができました。(あの明智光秀にゆかりのあるお城です^^)ここまでで既に1時間くらい走っていることになるのですが、まだ旅は続きます。

・この電車に乗って帰ってきました

そして福知山から走ること更に1時間弱。ようやく京都駅に到着です。(到着時刻はだいたい夕方の5時でした。)それからまずはスカンピン・タランティーノになってしまった財布の中身をATMで補充し、その後京都ヨドバシ1階の、とあるお店へと向かいます。

・ちょいと一杯のつもりで呑んで...

それというのがHUBなんですね。HUBでは平日の19時までハッピーアワーというのがやっていて、その時間帯は特定のカクテルが半額なのです。旅行の総括ってことで一杯だけ飲んで帰るつもりだったのですが、ちょっとお腹が減っていたことなんかもあって結局2~3杯のカクテルと食事を少々して帰ることとなりましたw

・伊根町のマンホール

それから写真屋に行って旅行中に撮影した写真を数枚プリントアウト。家にたどり着いたのは19時過ぎのことでした。それから後片付けをしつつブログを書き、たしか23時頃には寝ていたと思います。(←一応次の日バイトだったんでw)ともあれ伊根町旅行は本当に楽しかったですね。まだまだ見れていないところもありますし、秋~冬の伊根町もなかなかいいと聞いているので、また近々行けたらなと思っているところです。そんなところでありますが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

2014年7月16日水曜日

伊根町旅行篇③:人類みな旅人じゃ~い

・海辺のルートを歩いていく...

・今回の旅に同行した小モンちゃん

・舟屋(ちょっとアップで撮影)

ということで今日は14日の朝から宮津へ引き上げるまでの内容を書いていくワケですが、伊根町旅行篇は次回でラストとなります。まだ帰ってきて2日と経っていないのですが、不思議なものでもう懐かしいやら恋しいやら...。またすぐにでも行きたい場所です。

・朝の景色(民宿からの撮影)

昨日夜の雨天から一転してやや天気の良かった14日朝。天気は次第に良くなっていくワケですが、朝の伊根町もなかなか風情があって良いものでした。相変わらず静かな時間の流れる部屋の中で、そんな朝のひとときを楽しみます。

・シンプルだけど美味しい朝ごはん

そして8時からは朝ごはん。焼き魚に白ご飯、卵と納豆、そして味噌汁と漬物というこれ以上ないシンプルな食卓ですが、逆説的に言えばシンプルに勝るものはないワケであり、白ご飯は焼き魚を最高に引き立てるのであります。

・置き手紙の裏面

食後は部屋に戻ってちょっと寛いだあと、撤退準備に取り掛かり、感謝の置き手紙を添えてチェックアウトへ。あ、ちなみにこれ筆ペンで書いてるんですけど、まぁ最近ちょっと筆ペンで字を書くのにハマってるんですよねw

・舟屋の街、伊根町

そこから少し歩いて昨日行けなかった道の駅へと行ってみることに。昨日の山側ルートではなく海辺の道を延々と歩いていくルートだったのですが、5分くらい歩くと入口に到着しました。(そこから鬼のような階段が続きましたがw)

・朝霧がかかった伊根の景色もまたいいものです

とはいえ、そこからの景色はまさに絶景と呼ぶに相応しいものであり、伊根の港町を一望できるという意味でもここは絶対訪れてほしいスポットであると言えるでしょう。やや天気は曇り気味ですが、朝霧に浮かび上がるような港町の景色は印象的であり、いつまでも見ていたくなるものでした。

・連続テレビ小説の舞台となったことを記念するモニュメント

ちなみに伊根町はその昔、朝の連続テレビ小説の舞台にもなっていたんですね。それが1993年の4月~10月に渡って放送された「ええにょぼ」というもの。主演は戸田菜穂さんで、ちなみに「ええにょぼ」というのは美人を意味する丹後弁なのだそうな...。

・鯵の桜干し(380円也)

ちなみに道の駅には2~3軒の食事処に加えて土産物屋も1軒あり、そこで僕は鯵の桜干しを買ってきました。(さっきの記事でホットプレートで焼いていたあれです^^)漁港ということで海産物がやっぱり多くを占めていましたが、お土産のお菓子なども売っているので、伊根町に来た際は是非一度はここに来ることをお勧めします。(営業は朝9時~夕方5時までとのコト...)



・まるでジブリ映画のようだ

伊根は海の町なのですが、一歩山側に入るとこの通りのどかな田園風景が広がっており、あたかもジブリ映画の世界に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。優しい時間が静かに流れている、この町はそういうところなんですよ。この道の先に徐福伝説ゆかりの地である新井崎神社があるとのことで、行ってみたくは思ったのですが、道半ばにしてそこがあまりに遠すぎると知って断念w

・平田トンネルにて

そうして僕は来た道を引き返すこととなったのですが、帰りはちょっとルートを変えて、トンネルを通過する道を歩いてみることに。このトンネルを抜けると昨日泊まってた与謝荘の裏手あたりに出ることとなり、それからもう少し歩けば街のメインストリートへとたどり着くこととなります。

・伊根町には酒蔵がある

伊根町は日本一海に近い街として知られている場所なのですが、この街には1つだけ酒蔵があるのであり、それは必然的に「日本一海に近い酒蔵」となるのです。それがこの向井酒造。女性が杜氏(酒蔵の最高製造責任者)を務めていることでも有名な、知る人ぞ知る酒蔵なのです。


・こちらでお酒の試飲&販売をやってます

お酒は店で試飲することもできるのですが、ここのイチ押しは、赤米を使ったシェリー酒のような味わいのお酒。値段は少し高いのですが、次行った時には買って帰りたい一品でした。もちろん一般的な味の日本酒も売っていて、値段的にも丁度良かったので、僕はそれと丹後オイルサーディンっていうのを買って帰ってきました。

・伊根町にも八坂神社があるのです

こないだの記事でも言ったように京都は今、祇園祭の真っ只中なのですが、そもそもあれは八坂神社の祭礼である...ということはこれまでにも何度かお話したかと思われます。八坂神社はそれこそ全国にあると思うのですが、伊根町も例外ではありません。メインストリートのほど近くに、その神社はあるのです。

・伊根の八坂神社はちょっと高台にあるのです

そして更に面白いのは、伊根町でも7月下旬にこの八坂神社などの祭礼として伊根祭なるものが行われるということ。屋台船や神輿を乗せた船が行き交うその光景から、「海の祇園祭」とも称されているのだとか...。




ちなみに向井酒造でついでに買ったオイルサーディンというのはこちらになります。宮津駅の土産売り場ではこれが490円で売ってましたが、まぁ少しでも伊根にお金を落として帰ろうという気持ちもあったので、たしかに10円高くはありましたが、迷わず買った次第です。(後々分かったのですが、天橋立近くの土産屋では更に高い値段でこれが売られてましたw)

・本当に素敵な街並みです

そうしてボチボチ伊根町から帰ろうかと思っていると、ちょっと喉が渇いてきたので炭酸飲料でも飲もうかと思って自販でも探そうかと思っていると、喫茶店がるではないですか。じゃあ折角時間もあるし、メロンサイダーでも飲もうかと思って入ってみると、炭酸らしきものはビールのみ。

・生牡蠣(600円)と瓶ビール(500円)

だったらいっそということで、生牡蠣とビールでお昼から一杯。おそらくその日取れたであろう新鮮な牡蠣は本当に美味しく、伊根での最後の食事はこれ以上無いほど贅沢なものとなりました。(というか生牡蠣なんて食べたの何年振りだったろうw)

・店の窓からはこんな景色が見えます

あ、ちなみに店は「喫茶・お食事・おみやげ かもめ」というところ。バス停の目と鼻の先にあるオーシャンビューのお店なのです。店名のとおり、定食などガッツリ系のメニューに始まり、ケーキやコーヒーといった喫茶メニュー、そしてアルコールまで揃うオールマイティなお店で営業時間は朝の9時から夕方6時迄。(ただし季節により変更ありとのことで、ついでに言っておくと木曜が定休日なのだそうな...)

・伊根町は「いいね!」がいっぱいの素敵な町

そうして12時40分頃のバスで伊根町を立ち去りました。何かと波乱に満ちた日々を過ごしている僕でありますが、本当に全部終わったら先日伊根町で過ごしたような静かで優しい時間を過ごしたいものだなと思っていますし、そうでなくともまたリフレッシュに訪れて心を洗濯したいところです。ちなみに次回は何を書くのかというと、帰りに立ち寄った天橋立&帰りに乗った電車の話であり、完全なる「おまけ」です。ともあれ今日は夕方から嫁と宵山に行くのであり、その準備もあるのでここで失礼したいと思います。それでは皆さん、今年の祇園祭も楽しみましょう,ジベリ!

ホッピー

・もんじゃ焼きを食べました

昨日は結局あの後夜の3時くらいまで宅飲みしてました。もんじゃ焼きを焼き、ホッピーを飲む。京都の大祭りを前に江戸っ子のような晩酌を楽しみました。こうしてホットプレートを使うときは、冷房は入れず、窓を開けて過ごします。

・伊根町で買ってきた鯵の桜干しも焼いてみる

こういうときに活躍するのが2年前の清水焼祭りで買ったブタの蚊取り線香立て。ただ蚊取り線香を焚くだけなのですが、これがあるだけで風情が出るから不思議なものです。夏祭り前のそわそわした気分とともに更けゆく夜を味わうのです。



今日はいよいよ宵山。祇園祭はいよいよ一度目のハイライトを迎えようとしているワケですが、ともあれ今年も京都でこの季節を過ごせることに喜びを感じずにはいられません。できることならずっと京都で過ごしたいものですが、かつて平清盛が都を造った場所に越す可能性が現時点では濃厚であり、その夢もどうなるかは分からないところ。であるならば今できることは、今を精一杯楽しむということのみ。遊びに本気になれない人はやっぱり何をやってもダメだというのが僕の持論ですからね。今日はまだ書きたいことがあるんで一旦ここで失礼します。

2014年7月15日火曜日

夜市では食べすぎに気をつけろ

・これは放下鉾と言います

・露店の並ぶ

今日はバイトのあと一人で電車に乗って祇園祭の宵々山を見に行ってました。明日の宵山にはまた嫁と一緒に行くのですが、まぁちょっと下見的な感じです。今日の宵々山、そして明日の宵山を経て、祇園祭は最初のハイライトである17日を迎えることとなります。

・函谷鉾

バイトから戻ったあと、しばらく寝ていたこともあり、家を出たのは22時前。そこから地下鉄で四条駅まで向かい、歩行者天国となった四条烏丸界隈を歩きます。丁度ココン烏丸の前にあるのが写真の函谷鉾。旧約聖書の一場面である「イサクに水を供するリベカ」のタペストリーを飾った絢爛豪華な鉾の1つであります。

・からくり仕掛けの蟷螂山

そしてこれは蟷螂山。読んで字の如く、カマキリにゆかりのあるものであり、17日の巡行では子どもたちを中心に根強い人気を得ることとなるのです。(カラクリになってて動くんですよね^^)僕も毎年見るのを楽しみにしている山鉾の1つですが、こうして見るのは初めてのこと。なかなかこの感じで見るのもいいものです^^

・細い路地もこのように賑わいます

考えてみれば、実際これまで僕は6年近く祇園祭に参加(?)していながら、まともにこの宵山というイベントを楽しんだことがありそうでなかったんですよね。(だいたいいつも四条烏丸近くの大きな鉾を何個か見て終わりでしたからね...。)

・これが粽です(ちなみに函谷鉾)

その点今年はこうして多くの山鉾を見て、あとも買ったということでまた一層京都人に近付いたような思いです。あ、ちなみにこの粽はいつぞや言ったような気もするのですが、食べられるものではなくお守りとして玄関や部屋に飾っておくものなのですね。

・こちらは菊水鉾

ちなみに山鉾というのはそれ自体が神輿と同じようなものであり、つまるところ1つの神社のような性格を持つものなのですが、それと同時に鉾町の我が町自慢でもあるというのが面白いところ。かつてから商人の街だったここでは、地域の豪商たちが威信をかけて山鉾を装飾。それが今に残っているのですね。

・山伏山ではおみくじを売っています

粽のほかに各山鉾では手ぬぐいやお守りなど多様なグッズを取り揃えており、中にはおみくじを売っているところなんかもあります。僕は写真の山伏山という山のところのを引いてきたのですが、なんとこれが大吉。書かれていたのは「このみくじにあう人は太陽を手にとる相あり。志の達せられること意のまま」という幸先の良すぎる一文。

・ZIMAを飲みました^^

・月がとても綺麗です

本当にようやく今自分の望むべき道を邁進できそうな最中ですので、この幸運を追い風にしたいと思うとともに、それだからこその謙虚さも忘れてはいけないなというのが所感でもあります。明日はいよいよ毎年恒例の祇園祭デート。タイトルとは裏腹に、僕は夜市では何も買わず、写真のZIMAを一本飲み歩いただけなのでちょっとお腹も減ってますし、とかく今日のところはこれにて終わりにしたいと思います。それでは皆さんお休みなさい、ジベリってことで。