2024年6月11日火曜日

メロンパン論争


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thirsty [ おいしくるメロンパン ]
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木寛之先生の好物の一つがメロンパンなのだそうだ。何でもあのまがい物感がいいらしい。たしかにキリンレモンにレモンが入っていないが如く往々にしてメロンパンにメロンは入っていないしそれを求める者もあまりいない。では一体何をもってしてメロンパンなのか。
・このパンの名は。

ところで読者諸君はメロンパンと聞いてもしや上の写真のような菓子パンを思い浮かべてはいないだろうか。実際五木先生もこれをメロンパンと認識しているようだが厳密にはこれはメロンパンではなくサンライズだ。サンライズは神戸のパン屋で生まれた由緒正しき菓子パンである。丁度写真のものがその発祥の店のものだ。

・パン屋は湊川公園近くの商店街にあるよ。

ではメロンパンとは何かというと、楕円形で中に白餡が入っている菓子パンだ。(メロンクリームではないのが重要)京都発祥と思い込んでいたが、どうやらこれも神戸らしい。というか楕円形の元祖メロンパンは西日本の一部にしか存在しないようだ。起源は諸説あるが、どちらも高級品のメロンを安く味わって貰おうという願いから生まれたものには違わないようだ。言うなれば紅茶を使わず紅茶を再現しようとしたロングアイランドアイスティーのようなものか。そう考えると今風に言えば何ともエモい食べ物に見えてくる。

思えば名前というものは体を表す以前に生みの親の願いを反映するものだ。かと言って産み落とされた側はその願いのままに生きなくともよいのだが、まぁ時々は思いを馳せるのも悪くはないだろう。参考にくらいはしてやってもいい。メロン要素皆無のメロンパン(ここではサンライズも含む)は間違いなく人々に愛される存在にはなった。体を表さずとも名乗っていい。名前負けなんて気にしなくともよい。メロンパンが、サンライズがそう言っているような気がする。まがい物でも胸を張って名乗ってやろう。胸を張って生きていこう。
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ちなみにメロンパンの起源である食べ物はポルトガルのパン・デ・ローというカステラのようなもののようです。カステラの語源がカスティーリャ王国であることは有名ですね。ついでに言うとTOMOVSKYさんの昔やってたバンドの名前はカステラでした。不思議な不思議なメロンパン。皆さんのお気に入りのメロンパンがあれば教えて下さい。それでは今宵はこれにて失礼致します。

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