2019年6月16日日曜日

空母いぶき

・毎度お馴染みHUBのカレー(フライドチキンカレー/700円也)

去年5月からぼんやりと始まった月イチの映画鑑賞なのですが、今月は1日に梅林さんの話を聞きに長岡京市に出掛けていたことなどもあって映画には行けていなかったのです。なんですが今日の仕事終わりにようやっと今日映画館に行けました^^ タイトルのとおり、観てきた映画は「空母いぶき」。どうやらビッグコミックスで連載している漫画の実写化作品なのだそうですが、原作については読んだことがないのでほぼ知りません。では何故この映画をチョイスしたのかというと、あの総動があったからに他なりません。

事の発端はインタビューで佐藤浩市さんが「(首相を演じるのが嫌で)ストレスに弱く、すぐにお腹が痛くなる設定に変えてもらった」的なことを言ったこと。別段誰を揶揄したとも言っていないのに薄汚く知性と品性に欠けるネトウヨ界隈が大騒ぎして、かの一流コピペノンファクト作家、嘘八百田直樹さんなんかは佐藤さんを「三流役者」と卑下する始末。「俺原作の映画には出させへんで」と言わんばかりですが、まぁそんなもん佐藤さんのほうから願い下げでしょう。

結果だけ言うと佐藤さん扮する劇中の首相さんは、ちと優柔不断なところはあるものの聡明で優しい理想の総理大臣のようにすら感じました。というかリーダーって優柔不断なほうがいいんですよ、本来は。熟考が必要な立場ですからね、トップというものは。


ちなみにこの映画、監督は若松節朗さん。代表作に「沈まぬ太陽」や「ホワイトアウト」がありますね。で、レビューを見ると何故だか左翼映画だとか中国賛美だとか色々と言われているのですが、これも観た感想からすると「お前ホントにこの映画見た?」状態なんですよ。(響ちゃん風に言うなれば「見てもないのに批判するなんて卑怯よ」でしょうかw)


まぁ原作ではどうやら中国が攻めてくるっていう設定のようですが、劇中では中国はISISのような超国家組織(東亜連邦)を背後で操っているのではないか?という形で登場してます。まぁ政治的配慮もあるのでしょうが成程それで関係性を悪くしてもいけませんし、映画を鑑賞する側の反中感情を扇動してもいけませんし、そうした意味で悪意のある改変ではないと思います。

それから最後の方でなぜかその中国の潜水艦が助けに来ますが、あれは国連軍の一員としてやって来ただけですので中国を好意的に描こうとしているとかそういうのではないと思われます。(ちゃんとアメリカやロシアの姿も見えます。繰り返しになりますが、皆様きちんと映画を見ましょうw)ともあれ国際政治は複雑怪奇。しかも現実には超国家的な権力機構が裏で物事を操っていることもしばしばありますし、故にこそ僕らジャーナリストは様々な側面から物事を伝えなくてはならないのです。
で、僕の感想。まぁ一番は主演の西島さんは勿論ですが、とにかく自衛隊サイドがホントに全員カッコイイってことでしょう。(まぁ現実の自衛隊は色々とアレなところもありますが...)戦闘のシーンも息を呑むものがありましたし、各々が政治的配慮を強いられながらも作戦を遂行していく姿には胸が熱くなりました。それから印象に残っているのは敵機を撃墜し恐らく乗組員は死んだであろうという中で何とも沈痛な雰囲気になる船内。そこで西島さんが「この感覚を忘れるな」と言うのです。要はたとえ戦闘であっても人を殺すことに慣れるなってことなんですよね。



西島さん扮する艦長の秋津竜太は見方によっては好戦的な人物にも見えますが、実際には粛々と作戦を遂行しているに過ぎないんですよね。あくまで「戦闘」で終わらせるために政治的な配慮もやりながら一方で自衛隊員に死者が出ないことを考え、そして何よりも国民に戦死者が出ないことを最重要課題にする。佐藤さん扮する首相も理想のリーダーでしょうが、西島さん扮する艦長もまた理想のリーダーのように思えました。

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それからこちらもレビューでは批判的な意見が多かったコンビニのシーン。僕も最初は「なんでコンビニ?」と思ってたのですが、まさかああいう繋がり方をするとは...。店長の書いた何気ないメッセージが本田翼さん扮する若手記者の胸に響き、そしてあのラストに繋がる。僕は見事なストーリー構成だったと思います。


あと個人的に嬉しかったのはギリジンさんが出演してたことですかね。(あ、ちなみに役どころは自衛官ではなく本田翼さん扮する記者の属している通信社の同僚です。)15年前に観に行った舞台にギリジンさんが出てたんですよ。ラーメンズとしては生で見たことはないですがお芝居を生で見たことのある数少ない役者さんでもあるのです。(そういえば山内圭哉さんも出てたんですね。こっちは映画では護衛艦の艦長としていい味出してました^^)

折しも中東ではまたしても偽旗作戦が実行中。まぁ光の速さでバレちゃってたりしちゃってたりするのですが、それにしても安倍がノコノコ出て行った手前でのこの騒ぎ。ホント誰か聞いてやって下さいよ、「Youは何しにイランに?」と。我が国にとっては元より、アメリカからもイランからも要らん子扱いなのは言うまでもないことですが、流石にちょっと哀れに思えてきます・・・

・カプリチョーザアイス(ショートサイズ)は税別300円也

終演後はカプリチョーザで小休止。かくして日曜の夜が更けていくのでありました。騒動とは裏腹に大ヒット上映中の空母いぶき。皆様にもこれを観て平和って何だろうと今一度考えてもらえたらなと思います。そういえばエンドロールの参考文献(?)に後藤田正晴さんの名前がありましたね。


あの田中角栄をも魅了し、その頭のキレの良さを評してカミソリの異名を取った後藤田さん。やはりこの頃の政治家の言葉って重たいですね。最近の日刊ゲンダイの記事でもそのエピソードが出ていましたけど、ホントに今の自民党にはこういう良心がなくなってしまったのですかね。たしか息子さんは石破派でしたし自民の中ではまともな人にも見えるのですが、もういっそ石破さんの一派は党を割って出るくらいのことをやったらどうですかね?加わる先は勿論れいわ新選組ですよ。そうなると面白いのですが・・・

・来月にはここに山鉾が並ぶ

気が付けばあと一ヶ月で祇園祭ではないですか。そして選挙(今のところ参院選のみ)もやってきます。ま、今回もまたがむしゃらに動きますよ。なんか選挙モードになるとめっぽう元気になるのは一体どういうワケかは分からないのですが、とにかくこの国の正常化のために一層の尽力あるのみです。それでは皆様よい夜を。ジベリ!

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