2012年6月4日月曜日

新防衛大臣・森本敏の正体

野田政権のムダな悪あがきとしか考えられない今回の内閣改造ですが、その目玉(?)がもしもしコーヒーこと田中直紀防衛大臣の後釜として入閣した森本敏なる人物です。初の民間人・そして防衛大卒業者の起用というコトですが、一体この森本敏なる御人、いかなる人物なのでしょうか?今日はそのことについてお話したいと思います。

①拓殖大学大学院教授
森本敏(さとし)さんは先述したように防衛大卒の人物で、航空自衛隊除隊後に外務省に入省し、更にその後国際政治、軍事及び防衛分野などの研究をする学者へと転身した異色の経歴を持つ人物なのですが、彼が教鞭を取る拓殖大学とは一体どのような場所なのでしょうか?拓殖大学というのはそもそも1900年に、台湾の開拓のための人材を育成する教育機関として開校されたところで、大学としての運営は1922年からスタートしています。(因みに当時の名称は東洋協力大学)そうした経緯のある大学なので、戦後も国際協力の人材育成に力を入れており、留学などの制度も充実していると言います。そしてまぁそういうエレメントの強い大学なので当然と言えば当然なのですが右傾向の強い大学であり、加えて言えばフジサンケイグループ的な親米保守の学者・論客を有しているところでもあります。そして森本教授もその例外に漏れません。教鞭を取る傍ら、メディアへの露出の機会も多い人物ですが、果たしてこれまでどのようなことを主張してきたのでしょうか?

②フジサンケイグループの名物ご意見番
先述したようにメディア露出の機会も多い森本氏ですが、とりわけ産経新聞や論評誌「正論」でその名前を目にすることが少なくありません。僕も実際に何度かテレビで観たことのある人物ですし、彼の書いた論評も読んだことがあります。まぁフジサンケイグループの御用達っていう時点でもう大分アイタタなのですが、一応彼がどういうスタンスの持ち主なのか説明したいと思います。

③TPP賛成&原発推進
まずTPPについては「交渉への日本の取り組みを明白にすべし」(2011年9月22日の産経新聞より)としており、更にその後の11月18日には-ニュースポストセブンの記事において「日米同盟を堅持する のであれば、NOという選択肢はないはずだ。」とまでホザく始末です。前...なんとかさん並みのアメポチ精神が伺えます。そして原発に関しては「産業の発展、成長のために原発は必要。ただし、稼働から30年以上経過した原発は廃炉とし、第4世代の新型炉に置き換えていく」 (2011年8月17日・24日号の雑誌 「SAPIO」より)との文面から読み取れるように推進論者。もうこの時点で何だかなぁ...といったところなんですが、しかもこのタイミングですからね。大飯原発をどうするかっていうときにこの人事。確信犯としか思えません。またイラク戦争開戦前の2003年2月には産経新聞にて「イラク問題について米国の立場と行動を支持する声明」を発表。アメリカのイラク侵略を後押しする持論を展開しました。(しかもその記事が2004年、フジサンケイグループ主宰の「正論大賞」を受賞する始末ですから呆れてしまいます。「極論大賞」ならごもっともなのですがw)

また中国脅威論を根拠に日米軍事同盟強化を訴える論客の一人でもあり、集団的自衛権の行使を主張する人物でもあります。こんな人物を防衛大臣に指名するのですから野田首相も末期も末期といったところです。早く小沢さんや亀井先生に席を譲って、とっとと国会から出て行ってもらいたい次第です。あと、どうせ民間人を防衛大臣にするのなら是非とも副島隆彦先生あたりを入閣させればいいと思います。手短ですが一刻も早くこのことを記事に書きたかったので研究室からお送りしました、今週も頑張りましょう,ジベリ!

0 件のコメント: