2009年11月12日木曜日

小さな‘革命’

                    ・この映画のパンフレット

今日は大学のイベントで一本の映画を観てきました。それは土屋トカチさんという方の作った『フツーの仕事がしたい』というタイトルのドキュメント映画です。加えて、今日は土屋さん本人のお話を聞くことも出来たので、とてもいい機会だったなと思ってます。



         ・これが土屋トカチ監督です(さだまさしさんではありませんwww)


この映画は運送業者で働く一人の若者と彼の所属する労働組合と、彼の会社との争いを追ったドキュメント作品なのですが、本当に考えさせられる内容になっています。(テレビなどでも何度か取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれませんが。)
 
ここで描かれているのは主に非正規雇用者の実情,日本の社会システムの欠陥,労働組合の闘いの記録,そして主人公である若者の成長...の4つなのですが、ドキュメント映画だけあって、そのメッセージ性は強烈です。決して作りモノのドラマでは、これを表現することは出来なかったでしょう。

まるで映画のような通常では考え難いような過酷な事象が、現実としてこの国で展開されているんです。しかし同時に、それを変えようと戦っている人はたくさん居て、現に少しずつですが変わり始めているコトもあるんです。だからこそ‘連帯’を!そして今こそ‘行動’を!...と、僕はこの映画を見て今一度,再認識したのでありました。ですから、こういう‘小さな革命’を、一つでも多く巻き起こしていけば、きっと世界の明日は、少なくとも今日よりは良くなるのではないでしょうか?(鳩山首相も、「友愛」というのならば、もう少しこういう問題に目を向けて貰いたいですね。日本の行政はこういうところに無頓着過ぎるような気がしますから...。)
 
今年の討論会は、日本の雇用・労働問題をテーマに戦うので、今回の講演会はとても有意義なものになったと思います。では,今日はこの辺で失礼,ジベリということで。

2 件のコメント:

S.S. さんのコメント...

さだまさしw

なんだかドキュメンタリーの中でもメッセージ性の強そうなものですね。
不況は僕にとっても身近なものなので……。
親戚の経営する会社がつぶれたり、叔父の会社も危ないし、従兄は非正規だし……。
やっぱり現在の日本は厳しいって言うか、なんというか。
子供ながらに感じております。はい。

民主党の政治主導に期待したくても、官僚的(・官僚出身)政治家が多くて、政治家に求められている、日本のあるべき姿を指し示す未来ヴィジョンが薄い気がするんですよね。

小さな動きが、やがて大きなうねりとなっていく……

天王寺センイチ さんのコメント...

>S.Sさん

ドキュメント作品の持つメッセージ性は、やっぱり強いですね。しかも身近な問題ですからね...。

それはそうと、そちらも結構,タイヘンな状況にあるんですね。うちの祖父も自営業やってるんですが、やっぱり中小企業には厳しい季節が続いているようです・・・。不況を肌で感じている人が多いのが現状でしょうね。

僕も民主党には期待も半分で、やっぱり不安も半分ありますね。所詮は自民も民主も天下政党ですし、方向性も見えてきませんし...。あの長妻さんも野党時代の精彩を欠いてて、一番まともに動いているのが、なぜか亀井大臣という状態ですからww。「コンクリートから人へ」というのは御尤もだと思うんですけどね。どこまで実行に移せるかが今後の焦点でしょう。

まぁ何にせよ政治家に期待してるだけじゃどうにもならないのが現状でしょうし、こういう「市民の力」が、もう少し反映されるようになるのが一番良いのでしょうね。