2014年2月8日土曜日

東京都知事選について

書かなきゃいけないと思いつつ、遂に投票日の直前になってしまいましたが、タイトルにある通り、今日は明日2月9日に投票日を迎える東京都知事選について書きたいと思います。なぜ書くのが遅くなったかと言うと、普通に忙しかったという以外にもう1つ理由があって、それは今回の選挙、勿論京都市民の僕には投票権など無いのですが、誰を支持するかで本当に迷っていたからなのであり、より詳述すれば現段階でも迷いはあります。

・信用していいのだろうか...

それは言わずもがな細川護煕氏を支持していいものかどうかということ。勿論宇都宮健二さんに当選して貰いたいとずっと思ってはいたのですが、同時に「共産党に近しい宇都宮さんじゃ幅広い支持を集められない」という大きな懸念を抱いていました。それゆえ田中康夫さんや或いは落選中の生活の党やみどりの風の元議員さん、或いは三宅洋平さんなんかに出馬して貰いたいと期待していたのです。そして、申し訳ないけど宇都宮さんには出馬を辞退して貰って脱原発&反安倍政権候補が一本化されることを期待していました。(暇な人は僕のtwitterのタイムラインでも辿ってみてくださいw)

・こうは言っているものの...

しかし、こうしたネット界隈の期待は細川・小泉連合の出現で一変することになります。一大ブームを巻き起こした小泉旋風に期待する多くの人々の気持ちは分かるものの、小泉さんからは未だに自身の原発政策への反省の声は聞こえてこず、加えて「脱原発」以外の政策について殆ど具体策が見えてこなかったので僕は細川さんで候補を一本化せよという言説には賛成しませんでした。それを決定的にしたのは、細川さんがいわゆる国家戦略特区について前向きな姿勢を示す言説を展開したことです。細川陣営には小沢さんも居るワケですが、少なくとも生活の党は国家戦略特区に否定的だったはず。「一体どういうことなんだ」と失望を覚えた人はおそらく僕だけではないと思います。ただ、そうした世論の流れを見て「マズい」と思ったのか、2月6日になって政策集に上記のような項目を追加。どこまで疑念の払拭ができるのか、気になるところです。


・twitterでは熱い議論が交わされます

twitterでは僕をはじめとして、都民でもない人たちまで真剣に東京都知事選について考えているのですが、果たして今回の投票率はどうなるのでしょうか?今日に引き続いて大雪が予想されるあすの東京ですが、雪は幸運をもたらすのか否か...。何にせよ、都民の皆さんは是非とも投票に行ってください。ぶっちゃけネコババDVハゲ舛添とカルト似非右翼田母神以外だったら誰に投票しても構わないのでw

・こんなもの、作らせてはいけない(新国立競技場の構造)

しかしながら脱原発以外の政策を見たとき、一番支持できる人は誰でしょうか?勿論宇都宮さんの主張はご尤もです。雇用や福祉に重点を置き、また新国立競技場の建設計画の見直しなど、オリンピック政策についても共感できます。或いは細川さんもTPPや秘密保護法への反対を明確にするなど支持できる部分は多く、また個人的には日本橋にかかる首都高速道路を景観の改善と老朽化対策のために、撤去を検討するというのが気に入っています。政界を退いたあとは芸術活動に時間を費やしていたという細川さんですが、その美的センスが端的に現れている政策なのではないかと思いますね。


・まずキャッチフレーズがいいw

しかし、それ以上に妥当な候補者が実は居るんですよ。それは宇都宮さんと同じく弁護士であり、また弁護士になる前(なんと司法試験に合格したのは48歳になってからなんですよね...)はNHKで番組制作をしていたという異色の経歴を持つ、鈴木達夫さんという方。宇都宮さんは闇金融との仁義なき戦いに明け暮れていたことで知られていますが、鈴木さんも負けず劣らずの烈士と言えます。主に労働問題・人権問題に関して取り組んできた弁護士であり、現在も対国鉄労組の訴訟を戦っているのに加え、1971 年11 月14 日の安保沖縄・渋谷闘争時の機動隊員「殺害実行犯」に仕立て上げられ、以降40年近くを獄中で過ごしている星野文昭さんの再審運動にも積極的に取り組むなど徹底して権力と戦ってきた人なのです。

・なかなかいい政策だと思いませんか?

で、鈴木さんのマニフェストはというとこんな感じ。まず一発目に「戦争させない」ってきてるのが凄いですよ。リチャード・コシミズさんもとい独立党も今回の選挙では鈴木さんを応援すると決めたようですが、そう決めた所以はよく分かるというものです。細かい政策で見てみると、秘密保護法の廃止(まぁ権限があるワケではありませんが...)や脱原発を明言しているのに加え、原発作業員へのピンハネや使い捨てを許さないと断言。また都営地下鉄の24時間化にも異を唱え、戦術の国家戦略特区に関しても解雇自由と長時間労働の「国家戦略特区」は中止と明記。オリンピックに関しては中止(返上?)を主張し、新国立競技場の建設費を福祉や被災者対策に回すことを明記しています。勿論、先述したようにそれは都政に権限ないんじゃないの?みたいなところも幾つかはあるのですが、1300万人を超える人口を抱え、メキシコや韓国並みのGDPを誇る日本の首都がそうした方向性を打ち出すことには大きな意味があるのもまた事実でしょう。


・とりあえずこの男を止めなくてはいけない

で、結論。僕としては今回の選挙、当選して貰いたい人はまず鈴木さんで、次いで宇都宮さん。そして3番目に細川さんの名前を挙げておきます。つまるところ、もし投票権があれば1票を投じたい候補者は鈴木たつおさんということです、ハイ。そんなところでありますが。本日はこれにて失礼致します,ジベリ!

~参考資料~
・都知事選告示/首都の針路を競う論戦を(神戸新聞)
https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201401/0006658633.shtml
・鈴木たつおの主張
http://suzutatsu.main.jp/?page_id=2

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

センイチさんは、護憲派なのでしょうか?

天王寺センイチ さんのコメント...

>匿名さん

返信遅くなってしまい申し訳ありません。この記事とはあまり関係が無い質問ではありますが、大事なことなので今回は載せることにしました。レスポンスだけで終わらせるのが惜しいテーマなので、詳しくは近々記事にしたいと思うのですが、結論から言うと僕は必ずしも護憲論者ではありません。僕は現行の憲法には幾つか不満な点があり、そうした意味では改憲論者と呼ばれるに値すると思います。問題は何をどうするかなのです。

ただ9条に関してのみ言うと、少なくとも現在の情勢を考えれば改憲も解釈改憲もしてはいけないというのが大まかな持論です。