2015年10月1日木曜日

シュールとは結局何なのかと突き詰める行為自体が既にシュールなのかもしれない

・マグリット展は今月12日まで

先日の鍋の記事で言ったように昨日今日と僕は2連休で、今日は京都市美術館で開催中のマグリット展に行ってきたのでした。

・深草駅にて

家を出たのは昨日の夜。そもそもは昨日は下鴨デルタとかその辺に行って、そして晩御飯を食べに行く...という手筈だったのですが、彼女の方のスケジュールが変わったこともあり、昨日は夕食を一種に食べるだけの日になったのですね。

・焼き肉ってやっぱいいよねw

で、昨日の晩御飯は何だったのかというと、まぁ焼肉なのです。ずっと焼肉屋に行く話は出てたのですが、まぁ遂に行けたぞという感じです。店はイマージアムビル(昔の記事で出てくるアスレチックスっていう居酒屋のあったビルですね。今はないみたいですけど...)の8階にある298というところ。90分食べ放題が880円~という驚異的な価格が売りで、アルコールの飲み放題(※ただしセルフ。ビールはクリアアサヒ)を足しても1人2000円未満というから驚きです。

・意外と最初のセットが多い880円コースw

ただまぁ、2人ともそんなに食べる方ではないので必ずしも食べ放題じゃなきゃいけない理由もそうそうないんですけどね。次は単品注文だけどちょっと値の張るところに行ってみてもいいのかなとも思ってみたり...。ともあれセルフで自由にビール(←厳密にはビールじゃないけど...)を飲めるというのはちょっとビアガーデンみたいで楽しいですし、食べ放題メニューにはカレー(しかも結構美味しいw)もあったりするので、みんなでワイワイやるには打ってつけですし、勿論デートにもいいと思います。

・【左から】エスプレッソ(300円)、プレッツェル(100円)、ホットチョコレート(300円)

店を出た時点でまだ10時前だったので、終電には全然余裕がある時間だったのですが、2軒目、久々の来店となったオンズでマッタリしているうちに帰るのが面倒になってお泊まりコースへ。相変わらずのフットワークの軽さでありますw

・京都市美術館もマグリット仕様

そして今日はマグリット展へ。僕がここに来るのはおそらく2012年のエルミタージュ美術館展以来のことかと思われます。今回の展示はタイトルのごとくルネ・マグリットの回顧展。マグリットに関する大規模な回顧展が開かれるのは2002年以来実に13年ぶりとのことで、その意味でも大いに話題になっている展覧会。



ルネ・マグリットはベルギーを代表する画家であり、サルバドール・ダリと並び、いわゆるシュルレアリスムの代表的な画家の1人として数えられる人物であります。ラーメンズやふかわりょうさんなんかを指して、よくお笑いの世界でも用いられるこの「シュール」という概念ですが、それが結局何なのかは未だによく分かりません。いや、おそらく「分からない」というのがシュールの醍醐味なんでしょう。というか僕の理解ではそうなんですよね。別段意味なんて大して持たないものを、さも意味ありげに見せる作風、それをシュールというんだと思います。

ラーメンズ DVD-BOX 椿/鯨/零の箱式/雀(DVD)
ラーメンズ DVD-BOX 椿/鯨/零の箱式/雀(DVD)
価格:8,716円(税込、送料別)



だからそもそも「シュール」っていうタグをたとえばラーメンズに括りつけるとその本質を見失いかねないのと同じで、マグリットやダリの作品もそれだけでは語り尽くせないところがあるのが実情です。たとえばダリを語る上ではダダイズムの存在も欠かせませんし、マグリットの初期作品はキュビズムの影響をモロに受けています。



いつぞやの記事で「一般ウケっていうジャンルはない」みたいなことを僕は言いましたが、もっと言えばカテゴリーやジャンルで作品を見るとその作品の本質を見誤ることになるということなのかもしれません。え、この思考そのものがシュールなんじゃないかって?それをどう捉えるかは読者の皆さんにお任せします。マグリットの言葉を借りれば、感情は作品ではなく見る人の方にあるのですから。



僕が感じたのは、マグリットという人は試行錯誤の上で作品を仕上げていっている人なんだなということですかね。感情的・突発的に見えるダリとは対照的です。頭の中にあるイメージと格闘し、それを咀嚼して1つの作品に落とし込んでいる、そういう人だったんじゃないかと思います。また政治的なテーマにもあまり興味がなかったのか、少なくとも作品上にそれを見ることはできません。とはいえダリのように権力欲があったでもないようなので、本当に一途に芸術と向かい合った人だったんだろうなとは思いました。

・名物のタルトタタンは690円也

絵画を見終わったあとは、美術館の近くにあるラ・ヴァチュールという喫茶店へ。「近く」とはいっても10分くらいは歩きます。タルトタタンで全国的に有名なお店ですが、僕も行くのはこれが初めてのこと。ケーキが690円でコーヒーが470円ですから値段はやや高めですが、その味は格別です。まさに絶品のタルトタタンは本場フランスですら認められている一品なのだとか。ちなみにこれ、この店以外でもフィゲラスっていうスペイン料理屋でも食べられるそうで、そのうちの1店は京都駅併設の伊勢丹にもあるようなので、遠方から来た方はそちらで買ってもいいかもしれません。

・鴨川でたそがれるモンさんw

その後、京大方面を散策し、途中金平糖専門店の緑寿庵なんかに立ち寄ったりしながら帰宅ルートに。17時前くらいに家に着いて、それから僕は買い物&野暮用に自転車で出掛け、10分少々前に帰宅して今に至ります。明日からはまた仕事ですが、2連休で結構リラックスできたのでまた頑張れそうです。もう1本書きたい記事があるので、もうしばらくお待ちください。

0 件のコメント: