2017年1月2日月曜日

正月休みは1日は寝正月にするのが様式美

・おせち2017

ということでここ数年恒例の今年のお節。今回も刺身あり肉ありのなかなかに豪勢な食卓になりましたよ。そしてお酒も大いに呑み、起きたのは昼過ぎというザ・寝正月な1日ですw



大まかなものはスマイルっていうスーパーで買ってきてたり、あと黒豆と栗きんとんは石黒さんとこで買ってきたやつだったりして自分で作ったものはあまり多くはないのが実情なのですが、今年はきんぴら人参も作りましたし、毎年恒例の大根餅も作ってたり...。肉は例年だと手羽先だったのですが、今年はポークスペアリブにしてみたり...。

・屠蘇散を入れたお酒を飲む

日本酒は3種類あって、1つは最近買った松本酒造の守破離というやつで、もう1つは月桂冠の慶賀っていう金箔入りのやつ。そしてもう1つは縁起物の屠蘇散が入ったやつ。ティーバッグ的な原理で大晦日に漬けておく...というのが作り方で、それが翌日にはこういう感じになってるんですねぁ



これを飲んで無病息災を祈るというのが伝統なんですね。まぁ一種の薬用酒ですし、味的には養命酒とかそういうのを思い浮かべてもらうといいんじゃないかと思います。ちなみにお酒が飲めない人はみりんに漬けていたのを飲む...ということでもいいそうです。これって起源を調べてみると面白くて、何とこれを作ったのは「三国志」でもお馴染みの華陀という人物なのだとか・・・。



薬の調合や手術に長けていたという名医であり、評判を聞いた曹操は彼をお抱えの医者にしたほどでした。しかし当時、医者というのはあまり高い地位の人物としては位置付けられておらず、そうした意味であまり厚遇されているとは言えない状態でした。そもそもは医学のみならず儒学にも通じた高級官僚レベルの教養を身につけていた華佗はこれを不快に思い、故郷に帰り引き篭ってしまいます。怒った曹操は彼を捕らえると拷問にかけ殺してしまうのですが、その後大いにこのことを悔やむことになるのでした。



自分の頭痛を治してくれる唯一の人物でしたし、寵愛していた息子の曹沖がこの一件の後に急死するのですが、それをもしかしたら治すことができたかもしれない名医を殺してしまったのですから...。また余談ですがその年は208年なのですが、かの赤壁の戦いも同年のことでした。曹操にとっては踏んだり蹴ったりの1年だったでしょう。(そう言えばその前の年には郭嘉も死んでますしね・・・)



お正月にすること・食べることには調べてみると長い歴史があったり物語があったりするものです。そういうものに思いを馳せてみるのも面白いかもしれませんね。あ、補足で言っておくと中華圏お待ち兼ねの旧正月、今年は1月28日が元旦のようです。旧正月といえば中国では各地で爆竹がバンバン言ってる風景が有名ですが、どうやらあれは元々魔除けの意味があったそうな。(昨今では大気汚染や騒音の問題で自粛ムードだったりもするそうですがw)

・神戸南京町の春節祭(撮影は2015年)

まぁホントは本場に行って楽しむのが一番なんでしょうが、近場でも旧正月を楽しむことはできますよ。これは神戸は元町の南京町の春節祭の様子なんですが、獅子舞などの出し物もあってなかなか盛り上がるんですよ。日本も明治維新以前は旧正月こそが正月であり、お正月が今の日にちになってからのほうが実は短かったりするのも事実。まぁだから何ってこともないですが、折角ですし2回楽しむのもいいじゃないですか。「祭り」は大いに越したことはありませんよ。ということで今日もまた藤森神社くらいには行ってみようかなと思ってます。では皆さん、しばしご歓談を^^

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