2010年10月31日日曜日

理想の世界じゃないけど大丈夫そうなんで

           ・「とげまる」のアルバムジャケット


ってなワケで、今日は先日発売されたスピッツのNewアルバム,『とげまる』のレビューを書きたいと思います。因みにタイトルはこのアルバムに収録されている「君は太陽」という曲の歌詞からの引用。何かお気に入りの一節なので^^

因みにこのジャケットの女の子は日向千歩っていう19歳の女優さんとのコト。関西圏の人には「4代目のおけいはんの人」って説明したら分かる方もいるかもしれません。

・京阪電鉄CM(4代目‘おけいはん’こと日向千歩さん出演)
http://www.youtube.com/watch?v=JftoW9sermk

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<曲目紹介&レビュー>

1. ビギナー
→ゆうちょ銀行のCMソングとしてタイアップされてます。Track3の「シロクマ」とともに、両A面シングルとして先月リリースされた曲で 、アルバムの最初に相応しいクリアでキラキラしたメロディーが印象的です。‘だけど追いかける 君に届くまで♪’という歌詞もいいですね^^


2. 探検隊→まず前曲からこの曲への流れが良いです!
そして曲のイメージ的には藤岡弘、さんのテーマ曲かと思われますw


3. シロクマ
→メナード「イルネージュ」TV-CMソング。タイトル通りなんか可愛い曲ではあるんですが、宇多田ヒカルさんの「ぼくはくま」みたいな曲では無いのでご注意w


4. 恋する凡人
→恋してる時の止めようのない心の疾走を素直に綴った歌詞にアップテンポなメロディーが映える曲。ライブで絶対に盛り上がる曲だと思います。

5. つぐみ
「愛してる,それだけじゃ足りないけど言わなくちゃ...♪」と、いかにも草野さんらしい曲で、多分,どの角度から見てもスピッツの曲って分ってしまうような1曲かと思いますw(因みにレコチョクTVのCMソングとして使われています。)

6. 新月
→ イントロのピアノに始まる静かなメロディーに引き込まれます。アルバムジャケットのイメージに一番ピッタリなのが多分,この曲でしょう。欠けて消えた月も明日にはまた姿を見せる。それと同じように孤独の先にはきっと何かが待っている。だから‘変わってみせよう 孤独を食べて 開拓者に...♪’ってな感じだと思います。(それにしても「孤独を食べて」っていう表現の発想は無かった^^;)


7. 花の写真
→ ちょっとカントリー調の明るいメロディーに淡く透き通った歌詞が冴え渡る聴いてて楽しい気分になる1曲です。元気の出ない朝に聴けば気持ちも晴れそうです^^


8. 幻のドラゴン
→とりあえずカッコいい曲です。スピッツがロックバンドだということが分かって貰える1曲でしょう。あと,ブリヂストンの「ブリザック」CMにタイアップされてます(‘君に夢中で泣きたい♪’ってやつです)


9.TRABANT
→なんか渋くてカッコいい曲です。因みにトラバントというのは旧東ドイツの国民車のコト。ドイツ統合後はその旧式性と、環境への配備が無かったことからフォルクスワーゲンに押される形で消滅した模様ですが、そうした背景を踏まえると、このどこか退廃的なメロディーや歌詞も妙に納得できてしまうのでありました。



10. 聞かせてよ
→Eaglesの「No More Cloudy Days」って曲に雰囲気が似てるな,と感じたのですが、スピッツって考えてみればちょっとイーグルスっぽい側面あるんですよね。イーグルスがアメリカの良心であるように、多分,スピッツは日本の良心なんでしょうね...。


11. えにし
→ヤマザキの「ランチパック」のCMに使われてる曲で、アップテンポなメロディーが癖になります。特にイントロが僕は好きですね。因みにタイトルの‘えにし’というのは漢字で書くと「縁」なんですが、まぁいわゆる「運命の赤い糸」的なニュアンスだと思って貰えれば良いかと思います。


12. 若葉
→大コケしたことで有名な(←怒られるw)映画,「櫻の園」主題歌としてタイアップされた曲。ちょっと地味な曲というイメージも無くはないですが、アルバムの流れで聴くと、その飾らなさがかえってプラスのテイストになっている...というのが驚きです。あと,歌詞の内容的にも卒業式ソングにピッタリかと思われます。(そして僕はこれ卒業式で流されたら10秒で泣ける自信があるw)

それと、ラストの‘少しでも近づくよバカげた夢に 今君の知らない道を歩きはじめる’は、まさ今の自分の心境にピッタリな言葉で、聴いてて力が湧いてきます。


13. どんどどん
→このアルバムでは多分,一番「スピッツっぽくないスピッツの曲」だと思います。Aメロ早回しのヴォーカルがカッコいいです。(僕的には『インディゴ地平線』の「花泥棒」を始めて聴いた時並の衝撃でしたw)

14. 君は太陽→アルバムのラストを飾るのは映画「ほったらけの島~遥と魔法の鏡~」主題歌として使われていたこの曲。タイトルにこの曲の歌詞を引用してることからも分かると思うんですが、このアルバムで一番のお気に入り曲です。


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<総評>
今回のアルバムは、まず14曲中の半数に当たる7曲がタイアップ曲なんです。新譜に関しても捨て曲ゼロで何なら全曲シングルで出せそうなくらいのハイレベルな曲ばかりなんですが、それでいて「シングル集」のようなまとまりのない作品にもなっていないという点は流石スピッツだなぁ...と言ったところのように思います。そして,このアルバムのキーワードは恐らく「旅」。それも旅行じゃなくて冒険のほう!何かを探しに行く先の分からない一人旅に出た...そんなイメージです。

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そういえばスピッツ嫌いな人って殆どいませんよね。例えばバリバリにロックやってるぞ,みたいな人とか、いかにもビジュアル系とか好きそうな人でもスピッツは好きだったりして(笑)



「チェリー」とか「ロビンソン」,「空も飛べるはず」みたいな有名な曲は昔からよく聴いてたんですが、実は僕,つい最近までスピッツのアルバムを聴いたことが無かったんですよ。それが今年の夏,何となく『インディゴ地平線』っていうもう15年近く前にリリースされたアルバム(先述したチェリーのほかに、「渚」なども収録)をTSUTAYAで借りてきて、それを聴いて以来,なんか今まで以上に好きになってます。



アルバム聴いたこと無い人には、是非,聴いてみることをお薦めします。多分,印象変わると思いますし、絶対,もっと好きになると思いますから^^
ってなワケで今日はこれにて失礼します,ジベリ!

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