2019年4月1日月曜日

年齢などどうでもいい 生まれた日を知らないのなら

いよいよ次の元号が「責任」と決まったワケですが皆様如何お過ごしでしょうか?あ、勿論ですが責任は一文字。閣議決定ですよ、コレ。


はいサーセン。真面目にやります。「令和」ですね、令和。僕は偶然発表していたときに職場のテレビがついていたので見ていたのですが大体誰もが「お、おう」みたいな反応でした。ま、とりあえず誰かさんの頭文字が入るような事態は防がれたようですし、それはそれで良しとしましょう。ただ選定に携わった有識者ってのは今一度検証する必要アリかもしれませんね。誰かさんじゃありませんけど、「なんでお前やねん」ってお方が結構いらっしゃいましたからw
でもぶっちゃけ令和てイントネーションと字面的にはちと冷たい感じがしますよね。まぁもともとの意味はその「冷たい季節」が去って暖かくなっていく頃を指すようなのですが、一体この先の時代はどうなるのやら...。ま、「夜明け前が一番暗い」ナーンテ諺もありますし、ここはポジティブに行きましょう^^

・早めに残業を切り上げて、いざ劇場へ(少しずつ日が長くなっていく...)

で、そんな今日の主題はといえば去年5月から謎に始まった月イチの映画鑑賞企画ですよ。今月は往年の大スター、クリント・イーストウッドさんが監督&主演を務めた「運び屋」を観に行ってきました。



僕がクリント・イーストウッドという人物を知ったのはバックトゥーザフューチャーでした。一体どういう人物なんだろうと思い、荒野の用心棒だとか夕陽のガンマンなんかを観ていた中学生の僕。(同年代でマカロニウエスタンを観ていたのは僕くらいであったと思いますw)それからダーティーハリーシリーズも勿論観ましたし、監督作品のスペースカウボーイも観ました。




そんなクリント・イーストウッドもなんと気づけば今年で89歳。今回演じるのは実在した運び屋のおじいちゃん。作中ではアール・ストーンという名前ですが、実在の人物はレオ・シャープという名前だそうです。(ちなみに2016年に没とのコト。)元軍人という以外は何の変哲もないただの老人をイーストウッドが演じるのです。家族をないがしろにしてまで仕事である園芸に没頭してきた彼ですが、結局ネット時代について行けずに廃業。何もかもを失った彼のもとに「いい仕事を紹介する」という男が現れて物語は進んでいきます。




イーストウッドさんといえば2016年大統領選に際してはトランプ支持発言で物議を醸した人でもあります。僕自身もトランプ大統領を一定支持していますし、少なくともオバマやヒラリー、ブッシュなんかよりかは格段にいいと今でも思っています。今回の映画を観て思ったのは、政策云々は元より、イーストウッドという人はトランプ大統領に失われつつあるアメリカの古き良き時代の面影を見ているのではないかな?ということでもあります。




あ、一応言っておきますとイーストウッドさんは保守派ではあるのでしょうけども、間違っても好戦的な人物ではありません。トランプ支持発言をしているもう1人の巨匠といえばオリバーストーンですけど、言うまでもなくあの人も反戦的ですね。




で、ちなみにこの映画にもキーパーソンとして移民(恐らくはメキシコ系)が何人も登場しますが、別段それらは必要以上に悪くは書かれていませんし、主人公の老人もその手の人たちを蔑視する発言をするシーンはありません。(彼が敵視していると思われるのは精々インターネットくらいのものですw)

・今回もやっぱりビールを買うw

主人公が元軍人の運び屋ということで「バリ・シール」と比較するレビューも幾つか見ましたけど書き方も重きを置いているところも恐らくは全然別のところにあるような気がします。バリ・シールはややエンタメ系の作品といった感じでしたけどこっちはあくまでロードムービー。そこから先ず違いますしね。(共通する店といえば2人とも悪人ではないし、友達にするにしても良い人たちではあるということでしょうかw?)


ちなみに今日のタイトルはこの映画のエンディングで流れていた「Don't Let the Old Man In」という曲の歌詞からの抜粋です。トビー・キースというカントリーミュージシャンの曲なのだそうですが、ラストで流れるこの曲が本当に心に響くのです...。この映画のテーマはたぶん1つには男という生き物の情けなさなんじゃないかと思います。繰り返すようですが今回イーストウッドさんが演じるのはただのおじいちゃんです。全てを失ったオーラも覇気もない老いぼれです。ヤクの売人なんざ得意の早打ちで成敗したあの頃のイーストウッドでもなければ「やれるもんならやってみな」と先制攻撃を促したところで打ちのめすハードボイルドなイーストウッドでもないのです。役者としての新境地を見せてくれたなと、そして何よりその年になっても探求し続ける表現者の姿に感銘を受けました...が、男ってやつはどうしてこうなんだ、とどうにも悲しい気持ちになってしまいます。


或いは男と仕事、そして家庭でしょうか。家庭が大事であるということはきっと彼自身もずっと感じていたとは思うのです。しかし後に語られるように「家では役立たずで居場所がなかった」と彼は感じていました。だからこそ、逃げるように仕事に没頭していたのでしょう。結局はバランスが一番と言ってしまえばそれまでですし、きっと彼は役立たずなんかじゃなかったのでしょう。何より妻は元より長らく疎遠になっていた娘からも愛されていたと思うのです。疎遠になっていたのは愛情の裏返し。だからこそ最後には和解できたのではないでしょうか。


それから男の情けなさという点ではちょっと「万引き家族」を思い出すところもありましたね。結局家族って何やねん?という問題意識が共通しているからかもしれません。あと印象的だったセリフはアール・ストーンが最後に言った「どれだけお金を集めても時間は買えなかった」という一言でしょうか。


彼は出来ることなら時間を巻き戻して家族とやり直したかったのでしょう。Spitzの「若葉」っていう歌に「暖めるための火を絶やさないように大事なものまで燃やすとこだった」って歌詞がありますけど彼の場合、本当に大事なものが燃え尽きかかったところでようやっと気付いたのですね。やり直すにも、何かを始めるにも遅すぎるなんてことはないとはよく言いますが、それでもやっぱり「どうしてそこまで気付かなかったんだ...」と思わずにはいられません。


仕事第一、仕事が命。それもいいんですが、もうちょっとゆったり行きましょうよと。政府のやってる働き方改革はどうせデタラメですけど、とりあえず今後はバイトであっても一定条件を果たしていれば有給休暇が貰えるそうですし、残業時間にも多少はメスが入るでしょうから皆様各々言うことは言っていきましょう。(そういや「プーさん」の映画のときにも似たようなこと言ってたっけか俺w)あのバカバカしい政権が続く限りは少なくとも平安なんざ訪れませんし、会社様のオーセノ・トーリ二さん状態では合法的に殺されるだけ。無理せずあんましバカバカしくならない程度に頑張りましょう。そして次の時代まで生き延びるのです!


今週末には統一地方選も控えています。「地方選と国政は別」なんてロジックでやってちゃいけませんよ。少しでも自民の票を(※但し大阪では維新の票を)減らして官邸に衝撃を与えるのです。なんか最終的にワケ分からん着地点になってしまいましたけど、とりあえず本日はこれにて失礼致します。ジベリ!

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