2016年8月15日月曜日

いざ、横田幕府を倒幕せよ


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ということで本日8月15日は世間一般で言うところの終戦記念日であり、我々の言うところの敗戦の日です。いわゆる玉音放送が流れたのは正午でしたが、生憎その時間は仕事中なので、こうして早朝の記事上げをしている次第です。今年のテーマはタイトルの通り。戦後レジームの脱却と言いながら、その真逆のことばかりやっている安倍政権を改めて非難するとともに、今後の展望を語りたいと思います。

1、オバマの広島訪問に見る永続敗戦レジーム
皆さんは今年5月のオバマ大統領の広島訪問を皆さんはどう見たでしょうか?僕はそれに加えたもう1つの出来事と重ね合わせ、やはり安倍政権がやっていることは戦後レジームの脱却ではなく永続敗戦レジームの完成なのだと改めて思った次第です。一体どういうことなのか。まずはそれを詳しくお話したいと思います。



オバマに謝罪の意図がないことは以前から知っていました。2年前の6月、フランスではノルマンディ上陸作戦から70年を記念する式典が大々的に催されました。アメリカやロシアなど作戦に関わった各国の首脳に加えてドイツのメルケル首相などの姿もありました。

・静かに十字を切るプーチン閣下と黙祷するメルケル首相

映像と舞台での演出を組み合わせたセレモニーはなぜか日本への原爆投下の映像でフィナーレを迎えます。会場の多くの人がその瞬間に拍手を送りました。会場には歓声を上げ、笑っている人の姿もありました。異様な光景です。そんな中、違う行動をしていたのがプーチン大統領とメルケル首相。プーチンは原爆投下のシーンで静かに十字を切り、メルケルは静かに黙祷。そう、これが本来取るべき行動のはずなのです。しかしオバマはガムをクチャクチャさせながら拍手をしていました。そもそもがそういう薄っぺらい人なのです。

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そもそもいつぞやに言ったかもしれませんが、アメリカ人の6割が原爆投下を正しかったと思っているのです。教育として、そして国の方針としてそういう考え方なのでしょう。またオバマは核軍縮を掲げてノーベル平和賞を受賞していますが、結果だけ言うとオバマ政権になってから核軍縮は進んでいませんし、それどころかアメリカは核開発を進めているのです。

・浮かれてるの日本だけ。海外が報じた「オバマ演説」
http://matome.naver.jp/odai/2146440258238347101

・歴代大統領の中で最も核弾頭を削減せず、今後30年間で1兆ドルをかけて核爆弾を「改良」するオバマ大統領
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/fc19e8007441f25cc9cc8c81e935de1c

「オバマ米大統領は謝罪すべきだった」亀井静香衆院議員に聞く
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5300.php

では何のための広島訪問だったのか。レームダックと化したオバマ大統領が自分の花道を飾っただけの無意味なレガシーです。ともあれそんなものに無意味に浮かれる日本の姿というのがまた永続敗戦レジームを際立たせているように思いますね。ちなみにオバマは原爆資料館にも立ち寄ったようですが滞在時間はたったの10分。また広島訪問の際にはいわゆる核のフットボールを持ち運んでいました。彼らの辞書にデリカシーという言葉は存在しないようです。誰か書き足しといてあげて下さいw


2、永続敗戦レジームから一足先に抜け出した沖縄
「敗戦」(そしてそれに付随する対米従属)を内面化しすぎたがゆえにその本質を忘れ、屈辱もそして負けたことも忘れ去ってしまった日本。敗戦を終戦と言い換えるのも僕に言わせれば欺瞞でしかありません。しかし、そういう状況から一足先に抜け出した場所があります。そう、沖縄です。

・永続敗戦の成れの果て

沖縄はなぜ永続敗戦レジームから抜け出すことができたのか。それは沖縄の置かれている特異な状況が関係しているのだと思います。ご存知のとおり沖縄は先の大戦で唯一大規模な地上戦が展開された場所ですし、戦後日本から切り離された場所の1つでもありました。そのときにアメリカがブルドーザーと銃剣で住民を追い払って作ったのがたとえば普天間基地だったりするワケです。日本への復帰後も沖縄には米軍基地が集中し、滞在する米兵はしばしば狼藉を働きます。

【沖縄女性遺棄】衝撃の米軍内部文書流出!ハッキリと書かれた米軍の「沖縄女性差別」とは?
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201606_post_9888.html

彼らがああした狼藉を繰り返す背景としては日本への差別意識のほかにそもそもの教育レベルの低さがあるようです。とどのつまり米国の掃き溜めみたいな連中が日本に派遣されているのです。米軍基地はヨーロッパ等にもありますが、そういう場所には大凡送れないような人たちなのでしょう...

・「最悪のタイミング」発言に、沖縄県民は…(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-283353.html

ともあれ5月の元米兵による女性遺棄事件のときの日本の政府関係者から飛び出したという「最悪のタイミング」発言には呆れましたね。永続敗戦レジームの片鱗がこんなところにも出ているとは...。2年前の連載の沖縄論でも言いましたが、沖縄にとって基地は必要不可欠なものではありません。基地経済なんて言いますが、実際には大した依存度ではありませんし、基地があることによって経済活動が制限されている部分もあるのですからマイナスでしかないのです。




戦後日本から切り離され、対米従属が形として見える場所に置かれたがゆえに‘覚醒’した沖縄。考えてみれば今では常識となっている野党共闘も、その布石がつくられたのは沖縄でした。沖縄は永続敗戦が実体化した場所であり、そこで起こっていることは将来本土でも起こりうることだということです。じゃあこれをどのようにして阻止するか。対米従属から抜け出せばいいのです。



沖縄のように戦えばいいのです。現在の政府はアメリカに従属することで存在を許されている傀儡であり、それは言うなれば横田幕府と言っても過言ではないものです。であるならばこれを倒幕し、日本を日本人の手に取り戻す他はないじゃないですか。僕はそれを実現しようとしているのです。いざ倒幕へ。その覚悟を改めて示すことをこの記事の締めくくりに代えたいと思います。

2016年8月15日、志士会塾頭・天王寺センイチ

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