2007年11月16日金曜日

翻訳・洋楽ロック⑥/Us and Them

1973年に発表され、驚異的なヒットを放ったピンクフロイドのアルバム、『狂気(Dark Sinde of the Moon)』に、収められた楽曲、『Us and Them』これってつまり、味方(私達)と敵(彼ら)って意味なんです。分けた時点で、対立は始まるのです。「彼ら」だって考えようによっては「私達」になるんです。そんなことを歌った曲です。






「僕達、そして彼ら。 結局のところ僕達はただのありふれた人間なのさ。
私、そして君。 誰も知らない、これが成すべきことではないのだと。
後方で誰かが「進め」と叫び、前から順に死んでゆく。
どっかりと座った将軍は、地図上のラインを隅から隅まで目で追っている。

黒、そして青。 誰にその区別が付くのだろう。
栄えては滅んでゆく。 結局はただのイタチごっこ。
聞いただろ?これは言葉の争いなんだ、ポスターがそう泣き叫んだ。
聞けよ倅(せがれ)、銃を持った男が言う、私たちに加担しろと。

衰弱して再起不能。 誰にも助けられない、数が多すぎて。
味方、敵。 それが戦いの元凶だということを誰が否定できよう。
道を空けてくれ、忙しい日だ、やることが多すぎる。
一切れのパンと紅茶欲しさに、老いた男が死んでいった。」



罪を憎んで人を憎まずとは、よく言ったものですね。テロリストだって実は全て悪いとは言えないのかもしれませんね。同じ境遇に置かれたら誰だってテロリズムに走ってしまうのかもしれないし・・・。だからこそ、敵とか味方とか分けてはいけないのかも知れません。分断してしまったらいけないんですね。そういう考え方をしている限り、戦争なんてなくならないのではないでしょうか。この歌、そして昨日のシンポジウム、そんなことを強く感じました。憎むべきは罪悪ですね。軍国主義とか帝国主義とか・・・。人を憎んではいけないのでしょう。
じゃあ今日はこの辺で、世界の平和を祈りつつ・・・ジベリ!
http://jp.youtube.com/watch?v=MF7g2_9z6hM&feature=related
(Us and Them~Any color You Like<途中まで>・ビデオクリップ[多分正規じゃない])

(Pink Floyd - Us and Them・1988・ライヴ版)

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