2008年5月15日木曜日

挫折年間③・迫害、そして「赤」への布石

この章のラストであるとともに、この連載のひとつのハイライトでもある話が、今回でしょう。今回はひたすら「暗い」です。福田首相の政治的手腕くらい暗いです。(あのなぁ・・・。)まぁ、行ってみますか。↓


 僕の通っていた幼稚園というのはキリスト教系のところで、園内には礼拝堂もありました。イエス・キリストやモーセの話なんかもよく聞かされ、子供ながらに「立派な人だ」と思ったものです。それはさておき、早速,僕は理不尽極まりない洗礼を受けることとなりました。そう,「いじめ」です。こうやって思い出しながら書き込みをしてるわけですが、なんかもう思い出すだけで腹立たしいことばかりでしたね。靴や道具が隠されるといった定番のいじめに始まり、クラス八部に遭うわ、園内で悪いことが起こるとスケープゴートにされるわ(大方の場合,すぐに疑いは晴れたが・・・。)、石打ちには遭うわ・・・。僕はあるとき思ったのでした。「キリスト教って何なんだあぁぁー!」って<爆>(慈愛はどうした?「汝の敵を愛せよ」って守れてる人居んのか?そもそも百歩譲って、僕は敵じゃなーい!みたいな。のちにジョン・レノンの「キリスト教は、後継者がすっかりダメにした。」っていう言葉を知って、妙に頷かされましたね。(最もその背景には歴史を勉強してテロリスト然りの十字軍や残酷な宗教裁判などを知ったことや、アメリカの英雄ごっこを目の当たりにして・・・といったこともありましたが。逆にイスラームの方にはかなり好感を持ちました。一時は本気で入信を考えた位ですね。)最も、あの頃の問題に関しては宗教云々じゃ無かったんですけどね。幼稚園がそうだったってだけで、各々、宗教はまちまちだったわけですし。しかしながら、この園の先生の一部が、僕をいじめていた首班の人物と極めて親しかったことは事実で、本当に今思い出しただけでも腹立たしいですが。とは言うものの、友人が全く居なかったわけではなく、それなりに楽しい時もありましたがね。

 ところが、幼稚園を卒業し、さてもうすぐ僕らは一年生!・・・という時、一つの転機が訪れます。いきなり引越しが決まったのです。丁度,その時期というのは「バブルの崩壊」が顕著になり始めていたときで、色々と悲惨なニュースを耳にするようになっており、オトンとオカンもあり得ないくらい不仲だったため、「引越し」と親から聞いたとき、僕は内心,パニック状態でした。「ん?遂に終わりが来たか?(何のだ!)」とか、「都落ちか?」(注・そんな言葉、当時は100%知らなかったが)とか思っちゃったり。(あぁ,そういえば最近、遠出の旅行が無かったわけだ・・・。クリスマス・プレゼントが前年度より少なかったわけだ・・・。とか思ってた)何となくこの時期から「諸行無常」を知っていた気がしますよ。(んで,今考えれば、それは同時に資本主義経済の欠陥な訳で・・・。だから、あれは今考えたら僕にとって大きな「政変」でしたね。)まぁ、でも実態はそれ程悪い話ではなく、むしろかなり良い出来事だったのですが。それまでの狭いマンション暮らしが一転,庭付き一戸建てに移ったわけですから。晴れて自分の部屋も貰えて・・・。しかし、友人との別れはとても辛いものでしたね。またまた僕は一人か・・・とか思って。内向的な性格に、更に拍車がかかってましたね。
 
 引越し後(つまり小学校入学後)の半年くらいは、その後の暗黒年間のピーク時に匹敵するくらい最悪な日々でした。例のごとく「いじめ」でしたから。それに加えて、親は親で「成績第一主義」をいちはやく導入するし・・・。前の記事で書いたと思いますが、「勉強さえしていれば、幸せになれる。」とかって言われ始めたのはこの頃からでした。更にある時は「勉強していれば、戦争に行かないで済む。」とまで抜かしてました・・・。今考えたら、そんなアホな話しは無いのですが、当時は結構,信じ込んでましたね。そうした経緯もあってか、僕は一時期,「いじめられる側にも、非があるのかな?」なんて思ってることがありましたよ。それが完全な間違いであることは、もう少し後に気づくこととなるのですが・・・。あと、また例のごとく親は勝手でした。訳も分からず、次はサッカー部に入れられてしまいます。これを小4まで続けさせられてしまうという横暴ですから、もう踏んだり蹴ったりですよ。
 
 しかーし、この年には良いこともあったのです。その後も今に至るまで「親友」である人物と出会うことができたのです。生涯の友であり、永遠のライバル。そんな人物との出会いがありました。これをきっかけに、僕の人生は好転を始めた・・・とも言える訳ですから。競い合える相手であり、理解し合える仲間を得たことで、「自分」を見つけることになったのではないかな?と思ってます。
 
 かくして挫折の時代は終わり、「次の時代」に突入していきます。葛藤年間・・・。ここにきて、僕の戦う相手は外から内へと変わります。自分との戦いです。「己の道」を見つけるための航海・・・。それはそのまま「夢への躍動」でもありました。では次回もお楽しみに,ジべリ!

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