2009年4月25日土曜日

翻訳・洋楽ロック⑬/Twenty-one

              ・『ならず者』のアルバムジャケット   

久し振りに、このコーナーを復活しました。今回は、イーグルスの2ndアルバムであり、僕のお気に入りのアルバムの一枚でもある『ならず者(英題:DESPERADО)』(1973)から、「Twenty-one」をお送りしたいと思います。

初登場につき、Eaglesに関する軽い紹介を。

イーグルスは1971年に結成されたアメリカを代表するロックバンドで、路線としてはカントリー・ロックというジャンルの作品を多く作りました。グレン・フライ(ギター),ドン・ヘンリー(ドラム,ピアノ)という2大巨頭にばかり目が行ってしまうバンドですが、ランディー・マイズナー(ベース)や、バーニー・リードン(ギター,バンジョーetc...)の2人も、同等の評価に値するミュージシャンではないか?と僕は思ってます。のちに加入したドン・フェルダー(ギター,スライドギター)ティモシー・B・シュミット(ベースジョー・ウォルシュも、また然りです。(因みに言うと、現在,マイズナーはすでに引退している模様です。)その後,1976年には『ホテル・カリフォルニア』を発表。当時,繁栄の絶頂にあったアメリカの‘陰’を歌ったこの作品は世界的な大ヒットを放ち、また同時にロック史に名を刻む名盤となりました。 

しかし,リスナーの期待は大きな重圧となり、1979年,七枚目のアルバム『ロング・ラン』を発表したのを最後に、’82年,ついにバンドは解散します。’94年には再結成の上、ニューアルバム『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』を発表。大規模なワールドツアーも行いました。その後、’98年にはロックの殿堂入りを果たし、在籍した7人のメンバー全員がステージに登場し、ファンを驚かせました。その後も各地でライブを行い、大盛況を納めていましたが、新アルバム制作の話は、長く聞かれませんでした。しかし’07年,彼らはついにその沈黙を破り、13年振りの新作,『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』を発表します。21世紀に入っても、全く衰えてない音楽性・メッセージ性を見せつけたこの作品は、全世界でヒットを放ち、その底力を見せつけました。

さて,この曲のタイトルはtwenty-one,要するに21歳の若者の気持ちを綴った歌です。作詞及び作曲ははバーニー・リードン。彼のカントリー・ロックのセンスが冴え渡った作品です。バンジョーの音色が爽快です。この曲ではリードヴォーカルも、バーニーが担当しています。まぁ,とりあえず行ってみましょう!  

・Eagles - Twenty One

21歳,僕の気は充実してる。 自由が僕に意味することを知っている。
何故かは言えないけど 僕は死にたいと思ったことはない。

命に終わりが近づいてることを恐れも気に懸けもしていない。
昇りゆく陽と同じように、僕らは前途洋洋なんだから。

旅路の上で人生を過ごすかも知れない。知識を増やそうとしてるだけのコトだ。
いつか落ち着くことになるのかもしれない。その時は友達に囲まれてることだろう。

男は商売をやれって世間は言うけれど、僕は他の道を見つけるよ。
出来ることをするべきだと思うんだ。若気の至りを止める気はない。

僕は若くて素早いから、自由が僕に意味することを知ってるんだ。
君にそのワケを話せやしないけど、僕は死にたいと思ったことはない。ワケを話せやしないけど、 僕は死にたいとは思ったことはない。

この曲の収録された「ならず者」というアルバムは、西部開拓時代の無法者の姿と、いつの時代も無鉄砲な若者の姿を重ね合わせた作品だと思うんですよね。そんな若者たちを鼓舞する一方で、ちょっと苦い忠告をしてみたり...。このアルバムにあるメッセージは、今でも全然,通用するものだと思います。若者って今も昔もバカですからね。でも,時代を創っていくのもやっぱり若者...。いつか年老いた‘彼ら’は、その時代を生きる若者を見て、「昔は良かった」って愚痴を溢すんですよね,自分の昔のことはすっかり棚に上げてwww

このアルバムの素晴らしいところは、そこまで若者に対して卑屈になってない大人の言葉が書かれていることです。だから一層,入ってくる言葉はリアルに感じられます...。それにしても、はじめてこの曲を聴いた時,僕はまだ19だったのですが、この曲のタイトルと同じ年になるのがこんなにも早いとは・・・。まぁそんなこんなですが、今日はこの辺で,ジベリ!

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