2012年3月11日日曜日

Alternative

東北大震災から今日で1年なのですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?この節目の日のブログを何にするのか僕は実のところ結構悩んだんです。人工地震の話しは既にしましたし、そもそもその話は僕じゃなくてリチャード・コシミズさんにでも聞いて貰いたいですし...。かといって当たり障りもなく「がんばれ東北」とか「一つになろう日本」なんて御託を並べる気にもならず、最終的に僕は先月リリースされた音速ラインの最新アルバム「Arternative」のレビューを書くことにしました。



        ・ 音速ラインの2人(左から:藤井敬之さんと大久保剛さん)

御存知の通り音速ライン藤井敬之さん(ヴォーカル&ギター担当)は地元福島県をこよなく愛している方で、バンドが全国区なった後も、そしてあの震災以降も現地に留まっているという、そういう人なんです。そしてそんな彼にどこまでもついていく大久保剛さん(ベース&ありがたっしゅ担当)の存在も欠かせません。美しくて切なくてそして儚くて...でもロックの力強さも兼ね備えているバンド、それが音速ラインなのです!



~収録曲~
1. Birthday
2. ピカソ師匠とダリ先輩
3. blinday
4. Baby Baby!!!!!
5. 1980
6. 世界の終わり
7. ランドリー
8. i know i know
9. Winter snow
10. ワールドエッジ
11. 心のままに



さて、そんな音速ラインの前作から1年振りのリリースとなるこのアルバムは、恐らくあの震災後初めて作られたであろう楽曲が収録されているアルバムでもあるのです。(経緯を考えるに「Nir」は震災前の段階に作られていた楽曲だと思うので...。)たとえばtrack1の「Birthday」には「戻れない戻れない...」というフレーズがあり、それは恐らくあの震災の前に戻りたいという思いを内包しているんだと思うのですが、だからといって今回のアルバムの印象が暗いとかペシミスティックだという印象は全くありません。先述の楽曲だってその後の歌詞では「夢を持っていこうぜ 君と夢を持っていこうぜ」と続くのであり決して絶望なんてしてないことが分かります。

       ・アルバムジャケットはこんな感じです。

そしてこれはアルバム全体の感想として言えることですが、とにかく力強いんです。このアルバムに限ったことでは無いんですが音速ラインのアルバムというのは確実にライブを意識したものになっているんですけど今回もそれは健在でしかも今回は掛け声まで入ってたりして...。勿論クセになるメロディと歌詞も健在です。現時点での個人的お気に入り曲は先述のtrack1,どことなくYMOを彷彿とさせるメロディの楽しいtrack5,ライブの臨場感そのままのtrack8、そして予てからコアなファンの間で人気が高くレコード化を求める声の強かったtrack9です。買おうかどうかと迷っている人は勿論,音速ラインをこのブログで知った人にも是非買ってほしい1枚です。福島も東北も、そして日本も絶望なんかしてません!安っぽく絆なんて言わなくても音速ラインがそれを教えてくれます!!そんなアルバムなので是非皆さんも聴いてみてください。それでは今日はこの辺で失礼します,ジベリ!

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