2013年3月23日土曜日

グローバル化はもう限界...

今日は「グローバル恐慌の真相」というタイトルの本を紹介をしたいと思います。著者は「TPP亡国論」でお馴染みの中野剛志さんと滋賀大学経済学部教授の柴山桂太さん。2人の対談(ブログ後半にペースト)をまとめたのがこの本というワケです。日本では未だにグローバル化=善という認識が根強く、その弊害についてはあまり主張されません。そして反グローバリズムはレイシストや鎖国主義者の思想のように思われがちですが、それは違います。





世界的な潮流で言えば、グローバリズムに民主主義が対抗しているのが基本的な図式なのです。そしてそれはある意味最もグローバル化の進んでいるヨーロッパで顕著なのです。なぜでしょうか?それを考えるに当たってまずはグローバリズムというものがそもそも何なのかということについて論じていきたいと思います。結論から言えばこれは金融資本と大企業による世界支配の構図なのです。そうしたものに対抗するには国家の力に頼るしか現実的な方法はありません。ゆえにヨーロッパでは左翼がしばしば国家やナショナリズムを重んじるのです。(本文108~109頁参照)




だいたいグローバリズムというものが今日までそれなりに成功しているように見えたのは、アメリカ主導のインチキ金融工学がある程度上手くいってたからであり、もともと無理がある話だったのです。それにもかかわらず日本はグローバル化に幻想を抱き続けてそれを推進。その総仕上げとしてTPP参加を実行しようとしているのですから現状は絶望的です。何とかしなくてはいけません。そしてそのためには国民レベルでの意識改革が必要です。この本が刊行されてから1年と3ヶ月ほどになりますが、今こそこの本を多くの人に読んでもらいたいのです。そんなところですが、本日はこの辺で失礼したいと思います,ジベリ!

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