洛南ジャーナル: 桜の花は散りゆく時が一番美しい

2013年4月4日木曜日

桜の花は散りゆく時が一番美しい

・円山公園の祇園枝垂桜

・桜に映える陸軍特別操縦見習士官之碑（護国神社）

ということで花見行ってきました！！！勿論今年も円山公園です。やっぱりあの桜を見ないと春が来た気がしないというものです。今年もこの桜を見ることができるというのがまず幸せですよ。来年以降、僕はどこで何をしているのかイマイチ分からないのですが、これからもずっと春はあの桜を見たいものです。

・桜吹雪が舞う深草駅

家を出たのは午後３時前。深草駅のホーム越しに見える疎水の桜を眺めつつ電車を待ちます。そっと吹いた風に舞う桜の花びらが綺麗で、ついついシャッターを向けてしまいました。（疎水沿いの桜もこれまた格別なんですよね...。）そうこうしているうちに電車は到着。とりあえず祇園四条を目指します。

・今週のパスタランチはこんな感じ

祇園四条で下車してとりあえずはお昼ご飯。こないだ言ったように今日はtimepiece cafeで週替わりのパスタを食べてきました。Twitterで見たときからどうしても食べたかったんですよね。そもそもここのパスタにハズレなんて無いんですけど、今回は予想通りの大当たり！（勿論大盛りで食べてきました＾＾）

・鴨川沿いの桜もこの通り！

その後、高瀬川をご情報面に下りつつ東山を目指します。勿論目的地は円山公園。真っ直ぐ行けばものの15分程度で着くところを無駄に路地に入り込んだり、逐一寺社仏閣の桜にカメラを向けたりとしていたために、気が付けば倍以上の時間を費やしてしまってましたw

・意外に（？）よかった建仁寺の桜

ただでさえ魅力的な路地が多くあり、足を止めること必至の京の街中を桜が彩るのですからそれもしょうがないというものです。それに桜っていざ咲き始めると見頃はあっという間に過ぎてしまいますからね...。ちゃんと見ておかないと次に来る頃には散ってしまってたなんて悲しいことも起こりかねないのです。だからこの時期になるといつも季節が移ろうのがとてつもなく寂しくなるのです。「もう少し待って」と思っているうちに桜は散って春が通り過ぎていく。それが堪らなく寂しく感じることが多くあります。

・八坂神社にて

でも桜が美しいのはきっと散りゆくことを恐れずに咲いているからなんですよね。だったら精一杯咲き誇る花を見届けるのが僕らに出来る事なんですよ、きっと。また来年になれば桜は咲くのですから...。季節が巡り続ける限り、この世に生かされる限り、美しいものを美しいと思える心を持ち続けようではないですか。ところで皆さん、壷買いませんか？（←相変わらずオチをつけないと気の済まないやつw）

・円山公園は京都屈指の桜の名所である。

・祇園枝垂桜（日没前はこんな感じ）

平日にもかかわらず、円山公園は相変わらず人、人、人、でごった返しているのですが、特に昼間はそのうちの殆どが大学生なのです。新人歓迎会を催しているサークルの盛り場となっているのです。まぁそれも桜の楽しみ方ですし、それはそれで面白いのですけど、やはり僕としては花見はしみじみとしたいものでね。（できれば嫁と２人で行きたいものなのですが、遠距離だとそのタイミングもなかなか...。ただでさえ今年は開花が大幅に早いですからねw）

・ねねの道を彩る桜と遠方に見える八坂の塔

そうして一度は円山公園にたどり着いたのですが、そう言えば護国神社に最近行ってないななどとふと思い、再び移動を始めたのでありました。護国神社は円山公園を五条方面に少し下ったところ、高台寺から程近いところにあり、境内にはパール判事の記念碑や坂本龍馬先生ら幕末の志士が眠る墓地などがあります。

・護国神社本殿

少し到着が遅かったのでどうやらもう閉まっていたようなのですが、折角なので手だけ合わせて帰ってきました。ここ数年、東京九段下の靖国神社には2009年の初参拝以来毎年行ってるのですが、今年もまた行きたいものです。（やはりこういうところに来ると身が引き締まる思いがしますよ。）

・夕暮れ間近の知恩院

・ずらりと屋台が並ぶ円山公園

その後、少し知恩院を覗きに行ったりして周囲を散策しつつ、日の暮れ始めた円山公園へと戻っていきます。桜はまばゆい光で照らされ、屋台には明かりが灯り、園内では篝火が静かに燃え始める...。すっかり夜桜見物仕様になった円山公園で僕はとりあえず屋台を物色することに。

・はしまき（200円也）

そして屋台で「はしまき」（お好み焼きを割り箸に巻いたもの。具材として漬物が入っていることもあります。）を買ってきたら夜桜見物開始です。持参品の京するめとビール、そして日本酒を取り出して一人しみじみと夜桜を楽しみます。

・持参したのは山本本家の「神聖」

日本酒は舞い落ちてきた桜の花びらを数枚浮かべて呑むのが粋な楽しみ方。相変わらず周囲は宴に興じる人々（殆ど大学生）で賑わっていますが、その喧騒も忘れて一人夜桜と飲み明かすのでありました。

円山公園を出たあとは、真っ直ぐ家に帰ってもよかったのですが、もう少し春の夜風に当たりたい感じもしたので、しばらく鴨川沿いを歩くことに...。夜桜や鴨川沿いの夜の景色を楽しみつつ、僕はあるお店へと向かうのでした。

・ライチティー（600円也）

そして久々の訪問となるefishへ。何度も言っていることなのですが、とにかくここはロケーションが最高なんですよ。（特に日没直前～夜はオススメです＾＾）鴨川をぼんやりと眺めながらカフェタイムを楽しめます。アルコールメニューも充実しているので、ちょっと１杯飲みたい時にも最適です。

・かつては遊郭だった五条楽園界隈も今は旅館が数件残るのみ

店を出たあとは、また高瀬川沿いのかつては「五條楽園」なる遊郭があった辺りを散策。この辺の町並みも結構味があって個人的には好きなんですよね。遊郭なんて聞くと余程物騒な感じですが、今はもうその手のものは無くなっていて、写真にある旅館の建物なんかがその名残を見せているのみです。

・正面橋から程近くにある任天堂旧社屋

そうそう。その近辺にはもう一つ面白いものがあります。任天堂の旧本社。今や世界的大企業となった任天堂ですが、創業当時は花札やトランプを作ってたんですね。今は南区の上鳥羽に大きな本社を構えているのですが、その原点はここにあったのです。現在建物は社屋として使われているワケではないのですが、アールデコ調の凝った作りの社屋は一見の価値があります。