2014年9月1日月曜日

どちらが「無能」かは皆さんで判断なさってください(京都市)

いよいよ今日から9月なのですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?さて「沖縄論」連載の途中なのですが、同時進行でもう1本連載を進めたいと思います。ちょっと前に僕がいわゆる内定取り消しの憂き目に遭っていることはお話したのですが、それはそれとして置いておくとして、ちょっと気になった企業(ないし自治体)の話をしていきたいなと思うのです。第一回は京都市。僕は2012年以来、ここを3回連続で受け続けていたのですが、筆記は通過するものの面接で落とされるというのが続いています。特に今年なんて本当に落とされる理由が皆目見当もつかなかったのですが、それも一旦置いておくとして今日はそもそも僕が京都市に入って何をしようとしていたのかをお話しようと思うのです。


1、もし京都市の職員になったら
僕が京都市を勤務希望先の1つにしているのには確固たる動機があります。それは他の何物でもなく僕が2007年以来7年の時を過ごしてきた伏見区に貢献したいということです。いつぞやからかこのブログでも「伏見区」というタグを設けて、少しでも多くの人に伏見の魅力を伝えようとしているのですが、ともあれ伏見に対する思い入れは少なくとも人一倍であるというふうに自負しています。

・三栖の閘門(これも伏見にあるのです。)

と、ここで伏見に対する思いを虎舞竜の「ロード」よろしく13章に渡って話しても良いのですが、それはひとまず置いておくとして、具体的にどのような提言があるのかを、主に2つの観点からお話していきたいと思います。

・エントリーシートより

①観光
伏見区と言えば真っ先に思い付くであろう観光地は伏見稲荷大社なのですが、勿論それだけではないのです。最近では僕が暇さえあれば行っている伏見桃山の酒蔵街もそうですし、方除けの神様として有名な城南宮もあります。その他にも乃木神社や伏見城跡など、本当に伏見には様々なものがあるのですが、今ひとつ課題として挙げるべきなのは、それらの回遊性が確保されていないこと。バスは現状本数が少なめなのが多いですし、乗り換えも面倒です。市バスのダイヤ改正がそれには有効なのでしょうが、もともと赤字の市バスでそれをやるには限界がありそうなので、これに関しては他の施策(観光地や地元企業との協働によるバスの運行など)を検討してもいいでしょう。また、レンタサイクルを充実させるというのも個人的にはアリだと思います。



それから伏見桃山と言えばかつては宿場町として知られたのですが、これが今では全然無いんですよね。個人的にはこれをどうにかして復活させて、伏見という街をもっと満喫できるようにして貰いたいところです。(伏見区ステイプランとでも名付けましょうかw?)

また、これはすぐにでも出来ることなのですが、「水都・伏見」をもっと外の人にPRしていくべきだと思うんですね。冒頭に挙げた写真は、まだ伏見が港町として活気にあふれていた頃に作られたものなのですが、これ近代化産業遺産にも登録されてる歴史あるものなんですよ。と言ってもやっぱり県外の人はこういうのをあまり知りませんし、というかそもそも伏見が港町だったということも知らないのです。(僕もこっちに来るまで知りませんでした...。)なんかこういうのってやっぱり勿体ないなと思うんですよね。だからこれを宣伝していくことがやっぱり必要だと思うんです。たとえばブログコンテストをやるだとか、Twitterのハッシュタグを用いたフォトコンテストをやってみるというのも面白いかもしれません。


②居住
次に居住者向けの提言。1つ目は、先述の回遊性の話にも関わってくるところなのですが、現状市バスで伏見から河原町に出ようとすると、京都駅での乗り換えを挟まなくてはいけないんですね。ただ話を聞いていると、やっぱりこれが昔はあったようであり、それを懐かしむ声も多く聞きます。繰り返すようですが赤字のところではあるのですが、週末のみ1日数便だけでもいいので、これを復活させて貰えないかな?というのが一点目。

そしてもう1つは大学や企業との協働。我が龍谷大学をはじめとして伏見には幾つかの大学があるのですが、もう1つ言うと京セラや月桂冠等の酒造メーカーなど有力な企業が点在しているところでもあるのです。有り体に言えばこうしたところと市が協働して何か出来ないかというのが僕の提言したいところなのです。たとえば京都市の小学校では今、僕が大学院で研究していたテーマでもあるシティズンシップ教育の一環であるスチューデント・シティというカリキュラムを実施しているのですが、この拠点となっているのが現状では京都府庁近くの「京都まなびの街生き方探究館」というところだけなんですね。しかし伏見にはこれだけ多くの生きた材料があるのに加えて大学など場所も十分に提供できるのですから、是非とも伏見をその第二拠点として活用していくべきだと思うんですよ。




それから3つ目は空き家対策。市内の行政区の中で最も多くの空き家を抱えているのが実は伏見区であり、これが2013年時点で16540戸、全体の11.9%が「空き家」という状態なんですね。だからここの改善もやっていかねば...というのが僕の言いたいところなのです。この対策に関しては市内に先輩(?)が居ます。全体の20%以上という空き家を抱えている東山区です。最近になって六原地区では大学(京都女子大)や企業(UR、無印良品)との協働でこのリノベーションを図ろうとする動きが出ているのですが、同様のことを伏見区でもやっていこうということなんです。(同様の取り組みは桃陵団地の再開発でも用いることができるでしょう。)



この他にも提言は色々ありますが、皆さんの中に1つ疑問があることも否定できません。もし「伏見区以外のところに行ったら何をするのか?」という質問をぶつけられたら...というものです。勿論想定の範囲内でした。たとえば空き家対策に関して東山区に先行事例があるように、どこに行ってもノウハウの蓄積は出来ますし、それをいつか伏見区に転属になったときに還元していけばいいだけの話なのです。それに、そもそも京都という街自体が僕は好きなので、どこの区のどの部署に行ってもやりがいは感じると思うんですよねw

~おわりに~
今年の面接では志望動機すら聞かれなかったのでこれを伝えることはできなかったのですが、ともあれ、あの面接で落とすという発想ができないくらいのものだったので、本当に何だったのか今でもよく分かりません。ただ1つ言えるのは、こういう具体策を持っている人を今の京都市の人事は意識下で重要視していないということでしょう。(少なくともエントリーシートは読んでいるハズですからね...)やはりその辺のくだらない企業と同じで、差し障りなく没個性的で、且つ声の通りのいい人だけを取っておこうという魂胆なんでしょう。

人事が無能だから無能が集まり無能集団が形成される。それにいつ気付くのかは知りませんが、それがどれほどの損害になるのか今一度、上の人たちには考えてもらいたいものです。中国の故事に「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」というものがありますが、まぁそういうことなのでしょう。まだまだ書きたいことはあるのですが、京都市についてはとりあえずここまでに留めておきます。おそらく居ないと思いますが、京都市並びに伏見区の関係者の方で、「そこまで言うなら...」と思う方が居たら是非とも声を掛けてください。僕はいつでも力になります。明日はまた伏見桃山にお酒を飲みに行くことになっているのですが、ともあれ本日はこの辺で失礼したいと思います,ジベリ!

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