2014年12月23日火曜日

出口調査に関する簡潔なレポート

・1箇所目の調査地点である砂川小学校(12月14日撮影)

ということで、先日言っていた出口調査に関するレポートを書きたいと思います。僕がやったのは京都新聞社を主体とする出口調査なのですが、まずは基本情報から。

1、基本情報
・集計数は1人60枚。調査場所は2箇所で1箇所につき30部収集
・調査員は全120人
・つまり京都・滋賀全域で7200部のデータが収集される
・調査時間は1箇所につき4時間程度の合計8時間

ここまでが基本情報なのですが、補足しておくと時間はあくまで目安であり、時間いっぱいやってもいいですし、早いとこ30人集めてとっとと退散しても構わないということになっているようでした。(12日の事前説明会時の情報)それから一応男女や年齢もばらつきを付けるようにとは言われてますが、これも勿論絶対ではありません。調査項目は全部で7~8つ...なのですが守秘義務上、僕がそれを‘直接’書くことはできません。そこで僕は前もって近くに住んでいる知人を調査場所に呼び込み、調査内容を教えてくれるよう頼んでいたのです。よってこの先書かれることは、その知人からのタレコミということになります。

~京都新聞の調査内容~
1、投票先(小選挙区、比例代表区)
2、支持政党
3、重視した政策
4、安倍政権の進める憲法改正に賛成か?
5、原発の再稼働に賛成か?
6、性別
7、年齢

ちなみにこの知人というのがどうにも優秀でして、なんと横でやっていた朝日新聞の調査内容まで教えてくれたのですw

~朝日新聞の出口調査内容~
1、投票先(小選挙区、比例代表区)
2、アベノミクスを評価するか?
3、2012年の政権交代後、生活は良くなったか?

ちなみにこの朝日新聞社の方は聞いたところによると1箇所につき2時間半程度、調査をやっているようでした。(あと、実は2箇所目の調査場所である藤森中では毎日放送の調査員も居たのですが、こちらはものの1時間程度で居なくなってしまいましたwこちらは何を聞いていたのか分かりません...)

2、所感
調査結果には勿論守秘義務があるのですが、僕の理解ではそれは個人がどこどこに入れた...というのを指すのであり、たとえばどこの票が多かったとかそういうのは大丈夫と見なしますw

よしんば僕が記者であり、この結果だけを基に選挙結果を占うとしたら、「民主、与党自民と切迫」とか「民主、やや優勢か?」となるでしょう。実際自民と民主の票はかなり伯仲してましたし、また小選挙区に関して言うと、多いのは民主党の候補だったように感じました。イメージ通りだったのは共産が票を伸ばしたことくらいでしょうか?たしかに共産票は多かったです。(無党派層が流れたのでしょうか?)それからこれは勝手なイメージですが、インテリ層や比較的経済的に恵まれてそうな人が民主や共産に投じ、一方「お前はそれで何の得をするんだw」みたいなのが自民に投票している傾向が強いのもちょっと興味深いところでした。「肉屋に奉仕する豚」とは言い得て妙ですが、いわゆるB層って実際まだ結構居るんですね。

それと調査中、鼻についたのが選管の偉そうな態度。どうやら出口調査は投票所の敷地内でやってはいけないことになっているそうなのですが、それだと聞ける人に偏りが出ちゃうんですよね。だって自転車や車で来ている人には聞けないでしょ?だから1箇所目では折を見ては敷地内に入り、時折追い返されるというのを何度かやったのですが、2箇所目では腹立ったんで言ってやったんですよね。「(選管は)どういう権限でそれを言っているんですか?」、「公職選挙法に基づくものですか?」ってね。そしたらダンマリですよ。要するに特に権限も意味もないけどやってるんですよ。そこまでして隠したいことでもあるんですかねw?いやまぁ、あるんでしょうけど...。

・自民圧勝...でもないだろう


で、トータル思ったのは、仮にこういう手法で全国で出口調査が行われているとしたら、果たしてどうやってあそこまで正確な当落の推測が投票の締め切りと同時に出来てしまうのかということです。それと今回妙だったのは、その20時の時点での当落予想と最終結果に微妙な開きがあったことです。たしか開票時刻と同じくして映し出させたのはマスコミが喧伝していた通りの「自民300越え」だったように思うのですが、いざ最終結果が出てみると自民は議席を4つ減らしています。代わりに公明がその数だけ伸びたので、合計では変わってなく、しかも今回から小選挙区が5減ったので数字的には野党がやや減ったことにはなるのですが、一体この‘誤差’はどこで生じたのでしょうか?個人的な推測としては、投票率が意外と伸びたことがあるんじゃないかと思っています。

たしかに公表された数字は52%という戦後最悪の数字なのですが、これ本当なのでしょうか?だって期日前投票は増えてましたよね?だったら何故全体で下がっているのでしょうか?みんな赤穂浪士祭りに行って選挙に行かなかったからでもないでしょうし、本当にここは不可解です。そして次が重要なのです。

・熊本県の衆院選投票率は50%。熊本県天草市長選の投票率は76%。選挙は12月14日同日に行われた。(RKブログ)
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201412/article_124.html

同じ日、同じ投票所で行われた選挙で投票率におよそ30%近い乖離。一体これはどういうことなのでしょう?勿論そういう人も居るでしょうけど大概5~10%くらいの差異にしかならないでしょう。何故ここまでの差があるのか?答えは1つ、投票率が不正に改ざんされているからでしょう。同じようなことは2012年、こちらも衆院選と同日に行われた東京都知事選でも起こりました。

・東京都民の皆さん、都知事選に投票して衆院選に投票しない人っているんですか?(阿修羅)
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/470.html

サイトにもあるように、このときは都知事選の投票数は6,647,744票だったのに対し、東京都の衆院選の投票数は5,256,655票。つまり1,391,089票と、およそ20%もの差異が生じているのです。無効票が140万票もあったとは思えませんし、いやはや奇妙キテレツ大百科...。今日はもう1つ他に書きたい記事があるので一旦ここで失礼します。

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