2016年11月18日金曜日

【週刊コラム】一滴の朝露、映るセカイ【第5回】

さぁて今週もこのときがやってきましたよ、第4回の週刊コラム。今日は「どうしてそれとそれ?」って感じの2つのトピックスを結び付けてお話したく思います^^

~ピコ太郎とトランプが告げたテレビの死~
巷では「PPAP」が空前のブームである。ピコ太郎なる人物が摩訶不思議な単語を口ずさんでいる短い楽曲だが、僕はこれを聞いたとき妙な懐かしさを感じた。それもそのはずだ。調べてみるとその人物はかつて底ぬけAIR-LINEというお笑いコンビをやっていた古坂大魔王その人だったからだ。


よもや梁山泊のような体をなしていた爆笑オンエアバトルの黎明期、ラーメンズやアルファルファ(東京03の前身)、ルート33などとともにこの番組を賑わせていた芸人の中の一組が同コンビだった。僕が彼らのネタを観たのは2004年の正月のことで、おそらく再放送だったと思うのだけど、それでもこのコンビのネタは斬新だった。今でこそ1つのジャンルを確立している音ネタだが、その第一人者とも呼べるのがきっとこのコンビだったのだろう。尤も当時のウケはあまり良くなかったようで、その大会のときは異様に低い数字を叩き出していた記憶がある。




しかし分かる人には分かったというべきか。特別審査員として来ていた今は亡き立川談志さんが彼らを賞賛し、特別賞を捧げていたのを今も覚えている。(なお余談だが、その翌年は同賞がラーメンズに贈られることとなる。談志師匠ェ...)時が経ち、コンビは解散し2人は別々の道を行くことになった。古坂さん古坂大魔王と改名し、音ネタというよりも音楽活動に専念するようになっていた。


そして...である。PPAPはそのヒットに至るまでの経緯が従来と違った。これまでであればテレビのネタ見せ番組に出てそこから火が付くというのが常だったが、彼がこのネタのお披露目に使ったのはYouTubeだった。そしてそれを面白いと思ったジャスティン・ビーバーが拡散。瞬く間に世界的な現象を引き起こしたのである。




これと似ているのがトランプ現象とも言うべき同氏の快進撃だろう。もともと泡沫候補の1人くらいにしか捉えられていなかった彼が自らの拡散手段として用いたのがネットだった。過激な発言を繰り返す彼にメディアも次第に注目するようになったが、第一義的に考えたのはTwitterなどSNSの活用だった。そしてそれは功を奏することとなる。




勿論これはトランプの戦略の巧さだけが成したものではなく、国民の既存メディアへの批判眼のゆえでもあるのだが。とかくトランプは既存の権力体制(1%)と戦うアピールをすることで民心を掴んだのである。翻って日本はどうだろうか。民進党にそんなタマはいないし、山本太郎さんも所詮はいわゆる寸止めに甘んじているのが実情ではないか。やはりこの国にはトランプ的な人物が必要なのだ。




我らがリチャード・コシミズ大将が「ネットこそが最高権力」と宣言してから6年の月日が流れた。今この言葉は更に説得力を持ちつつあるようだ。独立党はこの国においてどのようなアクターになるのだろうか。当院の1人として大いに期待を寄せるとともに僕自身も一層の尽力をして行きたく思う。しかしながらめでたく死亡宣告を受けたに等しい既存媒介は果たしてここからどうするのか。原点に立ち返り主眼を持つことをしなければ再生はありえないだろう。こちらも見守っていきたいところである。
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・あ、僕ニワトコの杖の所有者になりました^^(ついでにグリフィンドールの剣も...)

京都はここ数日で急に寒くなりつつあります。巷では今年は暖冬なんじゃないかなんて話も聞きますが一体どうなるんでしょうね。我が家はといえば取り急ぎで毛布を出しましたよ。でも暖房はまだ入れてませんし、炬燵も出していません。体感的にも例年よりやや暖かめの印象です。ま、月並みな事を言うとこういうときは体調を崩しやすいですからね。そこは気をつけてくださいと。そんなところでありますが、本日はこれにてお暇します。ジベリ!

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