2008年8月31日日曜日

イミテーションの愛国心

最近,日本には「ネット右翼」と呼ばれる生命体が増殖を続けているという。右翼もどき,あるいは似非愛国者とも言える彼ら(筆者は彼らを総称して「偏狭国粋[愛国]主義者」と呼んでいる。)は、かつてのKKKなんかに類似している。それでいて自らを「愛国者」などと思っているのだから、実にハタ迷惑な集団である。はっきり言って,日本を貶めているのは新自由主義と、こうした集団なのだ。

 

 ところで、ドイツでは「ネオナチ」なるものが存在しているが、ネット右翼とネオナチは、同質なものなのか,異質なものなのか。夏休み明けのゼミ合宿の自由課題のテーマとして、僕はその考察をすることにした。(ここに、中国・朝鮮<いわゆる特定アジア>での反日運動や、先述のKKKなんかも絡めていこうというのが、現時点での大まかな枠組みである。)まだ考察の段階ではあるが、少なくともネオナチとネット右翼が本質的には異なる存在であるということは明白のようでアリマス。前者は、外国人労働者の増加によって働き口を失った若者たちが、かつてのナチスを拠り所に集まり、外国人を排除せんとしている集団であるのに対し、後者には明確な定義はない。ただ単にネットなどで「右翼」的な発言をする集団のことである。また、ネオナチのような実践的行動に出ることも稀である。


 しかし,両者には共通点もある。まず,本家とのかけ離れだ。例えばネオナチは、ホロコーストには否定的だし、別段,ユダヤ人を目の敵にしている様子でもない。一方,ナチスが「東のアーリア人」と呼び、同志扱いしていた日本人も、排外の対象となることはある。日本のネット右翼にもそういう傾向がある。彼らは日本の右翼の伝統的テーマともいえる「尊王攘夷」にはウエイトを置いておらず「特定アジアと左派勢力への嫌悪感」を重視している。故に自分の部屋に日の丸や天皇陛下の写真を飾るでもない。あるといえばせいぜい小林よしのりの著作くらいだ。靖国神社にも皇居にも行ったことがない人も多い。2つ目の類似点としては両者の発生要因が挙げられる。両者の背景には度合いは違えど「グローバリゼーションの拡大」があるのだ。その過程で居場所を失い、閉塞感を抱くようになった人が、排外的な感情を抱くようになったのだ。


 ところで,先程、小林よしのりが登場したが、彼の著作(ゴー宣など)には象徴ともいえるフレーズがある。それが、「ゴーマンかましてよかですか?」というものなのだが、実はこの一言が、彼の限界を露呈している。所詮,あれは彼の「傲慢」なのだ。ためしに広辞苑で「傲慢」という言葉を引いてみた。(以下参照)


傲慢/(読み・ごうまん) // 奢り高ぶって人を侮ること。見下して礼を欠くこと。

そうなのだ。要するにあれは、彼の彼による「暴言録」なのだ。あんまり真面目に読んでいるとバカを見る。僕などは、あれを読んでいて彼のことを惨めだとさえ感じたものだ。とは言うものの、彼の中国共産党批判に関しては共感しているので、「読むだけ時間のムダだ!」とまでは言わないが...。いや,逆に読んでもらいたい,と言ってしまってもいいかもしれない。併せて読んでほしいのが、鈴木邦男さんの著作だ。僕は彼こそが本物の愛国者だと思う。彼の著作はマジでお薦めだ。


 なんか違和感を覚えている人も居るだろう。今回の記事の前半や筆者の過去の記事でも分かるように、僕は左翼なのだ。「社会民主主義」を掲げる左翼人間の一人だ。その筆者がなぜ、愛国心について語っているのか...そこにはちゃんと訳がある。頭を打ったわけでも無ければ、誰かにマインド・コントロールされているわけでもない。こう考えている人もいるのかもしれない,「愛国心=右翼」だと。そこが大間違いなのだ。左翼にだって愛国心はある。確かにその「形」は違うかもしれないが。いや,違って当然だ。第一,愛の捉え方なんて人それぞれなのだから、その形が違ってくるのは当然だろう。その形を定めることはできないし、ましてやそれを強制するなど、笑止千万だ。前のボンボン宰相が、「愛国心を教育に取り入れる」といった時は、さすがに笑った。それこそ腹を抱えての大爆笑だった。「愛されたければその努力をしろ!」とでも言ってやりたかった。人民をこれだけ苦しめて、尚且つ「国を愛しなさい。」だからなぁ・・・。冗談は公明党だけで充分だよ。


 先月の暮れごろ、僕は「日本国際党」の樹立を宣言して、同時に同党の大まかな方向性を示させてもらった。それに対するコメントをくれた人もいたし、メールを送ってくれた人もいた。内容も様々だった。「いい線だと思う。」とか、「応援したい。」という肯定的意見もあれば、「バカ」だの「死ね」だのの暴言を送ってくれる者もあった。バカだ?あぁ、結構なことだ。バカで上等だよ。大きな波にただ従うのが利口だとすれば、僕は行儀の良くない大バカ者だ。前にも言ったが、間違った空気なら僕は読まない。「違う。」って言ってやる。悪いが僕はそういう性分なのだ。あと,コメント欄には誹謗中傷の書き込みは禁止だ!何個かこれまでに削除したが、僕だって暇じゃないんだから仕事を増やさないでもらいたい。そんなに喧嘩を売りたければ、メールでも送ればいいのだ。そしたら、くまなく読んで自然に忘れてやる(爆)<あくまで張り合わない>今日は「愛国心」について書いたので、最後に僕の思う愛国心とは何かを提言して終わりにしようと思う。<以下参照>

そもそも国とは人なのだ。

人あっての国であり、国あっての人ではない。

だから、「他者を思いやること」こそが、その根源なのだ。

ゆえに...

僕にとっての愛国心とは 「絆」 なのだ。

あくまで僕にとってのだが、間違ってはいないと思う。(正解だ間違いだの問題でもないのだが・・・。)今月はホントにいろんなことがあった。休暇中のことで書きたいことはまだいくつもあるので、近いうちに書こうと思う。まぁ,何にせよ、今日はここで失礼する,ジベリ!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Senichiさん、こんばんは。
今日はお伝えしたい事があってコメント書きました。今日であし@を退会します。
でも時々遊びにまた記事も読ませていただきます。
今、精神的に落ち着かなくて一つの事に集中できない日々を過ごしています。でも少しずつ回復して行くと思います。

また来ます。コメントも書きますね。
これからお互い頑張りましょうね。

天王寺センイチ さんのコメント...

>しのちゃんさん

返答が遅くなりました。

そうですか,退会しましたか。足跡機能ってのはいいような悪いような微妙なやつですからね。何はともあれ、今後もよろしくです。

いろいろ大変みたいですけど、これからもお互い,目標に向けて頑張りましょう。進めば必ず道は開ける...はずですから。