2007年10月9日火曜日

チェ・ゲバラという人


歴史上の人物で、最もかっこいい人物は誰か。そう聞かれたとき、僕はいつもこの人物を挙げる。

エルネスト・ゲバラ、通称チェ・ゲバラだ。いつかビートルズジョン・レノンでさえ一番格好のいい男として、このチェ・ゲバラを挙げているほどだ。何がかっこいいのか?その所以はルックス以上に、その「生き方」にあるだろう。あのキューバ革命(1959年)フィデル・カストロらと共に成功に導き、その後、いくつかの要職を歴任するも、あるときを境に、「次の革命」のためにキューバを去る。カストロに対し、「君の革命は成功した。次は僕の革命だ」などと言い残して。はじめに選んだのはコンゴだったが、その士気の低さに失望。一時、キューバに機密裏に帰国。カストロと対談したあと、次はボリビアに旅立ち、そこでゲリラ戦に加担する。(当時、ボリビアは新米的な軍事政権に牛耳られていた。)




ここら辺のことは、ゲバラ著の、「ゲバラ日記」に詳しい。戦いは難局を極めた。そして40年前の1967年の今日、捕虜となったゲバラは射殺された。射撃を躊躇する兵士に対し、「早く撃たないか、この臆病者!」(諸説あり)と叫んで。享年39歳だった。後日カストロは、これを受けてキューバ国民に対し、「不幸にして、事実である。」といった内容のスピーチを行ったという。ゲバラが叫び続けていたもの、それは軍国主義・帝国主義の打破と万民の幸福だった。自分にも人にも厳しい一人の政治家であり人間だった。彼の死から40年が過ぎた今でも、世界のあちこちで無意味な戦争は続いている。不当な支配は続いている・・・。世界の平和を、万民の幸福を祈り、彼に黙祷を捧げようではないか。

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